花粉症にはヨーグルトが効くということ、ご存じの方は多いと思います。
しかし、ヨーグルトの中でも、花粉症に効くヨーグルトと花粉症に効かない・効果がないヨーグルトの種類があるということを知っているでしょうか。
今回は、どのようなヨーグルトが花粉症に効果的なのか、そして実際におすすめできる商品はどれか、最後に効果的な食べ方についてご紹介します。
目次
花粉症に効果があるヨーグルトの種類は?おすすめの食べ方は?
花粉症にはヨーグルトが効くと聞きますが、あなたが普段食べているヨーグルトの種類は何でしょう。
実は、全てのヨーグルトが花粉症に効くというわけではありません。
今回はヨーグルトを中心に、なぜヨーグルトが花粉症に効くのか、どのヨーグルトが花粉症に効くのか、そして花粉症に効果的なヨーグルトの食べ方についてご紹介します。
ちなみに、花粉症に効くヨーグルトの選び方のポイントを先に申し上げておくと、「実験によって花粉症に効くと確かに証明されているヨーグルトを選ぶ」ことです。
こちらについては、また後で詳しくご紹介するので楽しみにしていてくださいね。
<なぜヨーグルトが花粉症に良いの?>
一言で言えば、ヨーグルトは「体全体の免疫機構を作り出す腸の健康を整える」という役割を担っています。
腸は人体の免疫機構のうち、およそ60%の免疫機構の働きをつかさどっているため、腸をピンポイントにして調子を整えると、体のあらゆる不調が改善されるのです。
したがって、腸の調子を整えてくれるヨーグルトに花粉症改善の効果があるのです。
しかし、ヨーグルトはこのように腸を整え、免疫力を高めるという、体質改善を行うものなので、即効で花粉症に効くのではなく、次第にじわじわと効果が出るものです。
したがって、花粉症が発症する季節の前から、あらかじめヨーグルトを毎日摂取しておく必要があります。
<ヨーグルトによる花粉症対策のコツ>
ヨーグルトで花粉症対策を行う場合には、花粉症の症状が出始める月の2∼3か月前から摂取することがポイントになります。
なぜなら、ヨーグルトはあくまで体の免疫のバランスを整える働きを担っているのであって、花粉の症状に直接効くものではないためです。
したがって、ヨーグルトには即効性がなく、徐々に体質改善を促す役割を果すという特徴があることが分かりますね。
遠回りだけれども、確実で手堅い花粉症対策と言えるでしょう。
<花粉症に効くヨーグルト>
さて、ここからが今回の本題です。花粉症に効くヨーグルトとは一体どんな特徴があるのでしょうか。
実は、全てのヨーグルトが花粉症に効くというわけではないようです。
それでは、どのような特徴を持ったヨーグルトが効果的なのでしょう?
その特徴とは、主に2つです。
1、無糖
糖分は腸内環境を悪化させてしまいます。腸の中の善玉菌が減り、悪玉菌が増えてしまうのです。
したがって、花粉症対策をするのであれば、糖分の含まれていないヨーグルトを選びましょう。
2、胃酸に強い乳酸菌
ヨーグルトには乳酸菌が含まれていますが、この乳酸菌、困ったことに胃酸に弱いのです。
しかし、胃の中で乳酸菌が死んでしまっては腸まで届かず、花粉症の効果も期待できません。
したがって、「腸まで生きて届く乳酸菌」を含んだヨーグルトが花粉症に効くのです。
ちなみに、乳酸菌には植物性と動物性があり、植物性乳酸菌の方が生命力が強く、腸まで届きやすいと言われています。
ヨーグルトの乳酸菌はほとんど動物性なので、胃酸に弱いのです。
「生きたまま腸に届く乳酸菌」といううたい文句のある商品はよく見かけますが、それに加えて無糖であるという条件も大切なポイントだったのですね。
よく頭に入れて、商品を選びましょう。
<花粉症に効く具体的な商品>
花粉症に効くヨーグルト商品の乳酸菌には様々なものがありますが、これらに共通していることは「腸の環境を整えて体全体の免疫力を高める働き」、「アレルギーを抑える働き」を持っているということです。
この2つ特徴をおさえたヨーグルトはたくさんありますが、ここではその中でも特におすすめのヨーグルト3つをご紹介します。
花粉症対策のヨーグルトとして紹介されている商品の中には、実験で証明されていないものが、実はたくさんあるのです。
今回ご紹介する商品はどれも、実験結果を踏まえた、根拠のある商品なので、安心して花粉症対策として利用できます。
☆オハヨー ヨーグルト、飲むヨーグルト
オハヨーのヨーグルトには、L55乳酸菌が含まれています。
2007年6月には日本アレルギー学会により「スギ花粉症に対するL55 乳酸菌含有ヨーグルトの臨床効果」が発表されています。
この実験により、薬と同じくらい効果が期待できることが証明されています。
L55乳酸菌は、生きた状態で腸まで届く、胃酸に強い乳酸菌であり、また花粉症の原因となるIgE抗体の働きを低下させる役割も担うため、体の免疫機構を向上させるだけでなく、花粉症の症状に直接効くという側面を持っている優れものなのです。
しかし、やはり即効性はなく、毎日L55 乳酸菌を摂取し続けて、およそ10週間(約2カ月)後に効果が見られるこのことです。
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☆KW乳酸菌 小岩井プラズマ乳酸菌ヨーグルト
小岩井プラズマ乳酸菌ヨーグルトには、プラズマ乳酸菌とKW乳酸菌が含まれています。
プラズマ乳酸菌の方が商品名として目立っていますが、花粉症対策としてはKW乳酸菌に注目したいところです。
KW乳酸菌は腸まで生きて届く乳酸菌で、花粉症マウスを使った実験により、実際に花粉症の症状を軽減する働きがあることが証明されています。
KW乳酸菌は、キリンビール・昭和女子大学大学院生活機構研究所の飯野教授と小岩井乳業によって共同で研究されているので、それなりに信憑性のある乳酸菌です。
☆BB536森永ビヒタス
森永ビヒタスはビフィズス菌BB536が配合されているのが特徴。
ビフィズス菌は乳酸菌ではありませんが、実際に行った実験において、13週間ビフィズス菌を花粉症患者に摂取させたところ、花粉症の症状が緩和したことが明らかにされています。
ビフィズス菌BB536が腸管免疫系に作用することで、体内免疫バランスが改善され、花粉症の症状が緩和されるものだということが考えられています。
<より効果が期待できる食べ方>
最後に、意外と大切なのがヨーグルトの食べ方です。
食べ方まで徹底するのは面倒かもしれませんが、毎日の習慣にしてしまえば、当たり前のルーティンになり、効果も高まるので、是非実践してみましょう。
まず注意しておきたいのは、乳酸菌は常温では死んでしまう種類もあるということです。
ですので、ヨーグルトを買ってきたら必ず冷蔵庫に入れて保存し、冷たくして食べましょう。
また、ヨーグルトを花粉症対策として食べるのなら、お腹の空くおやつ時に食べればいい、と思ってしまいますよね。
でも、空腹時に乳酸菌をとるのはあまりおすすめできないのです。
というのも、空腹時は胃の中に他の食物が入っておらず、そのため胃酸の濃度が非常に高くなるためです。
したがって、ヨーグルトを花粉症対策として摂取する時には、胃酸が薄まった食後に、デザートとして食べるとより効果的なのです。
そして、ヨーグルトを食べるのに一番良い時間帯は「朝」です。
というのも、朝の時間帯は、胃の働きが1日のうちで最も弱くなり、乳酸菌がより腸に届きやすくなるためです。
このことから、ヨーグルトは朝食後に食べるのが一番効果的です。
ヨーグルトは朝に食べるものだというイメージがありますが、これは実に理にかなった食べ方だったのですね。
【まとめ】
花粉症対策としてのヨーグルトについてお話ししましたが、ヨーグルトの種類・乳酸菌の種類は実に多く、食べ方によっても効果が変わる、なかなか奥の深い食べ物だということが分かりましたね。
このように、花粉症に効く食べ物についての知識を、自分でも食べてみながら、少しずつ増やしていくのは楽しいものですね。
ヨーグルトは、味も商品ごとに随分異なるし、人によって体質にあうヨーグルトとそうでないヨーグルトがあるので、自分に一番合ったものを見つけて愛用してください。
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