大学生での妊娠はほとんどの場合、予期せぬものである場合が多いもの。
妊娠すると考えるべき項目がたくさん出てきます。
最大の決断は、中絶か出産かの決断です。どちらの選択も決して間違っていません。
ただ、どちらにせよ、準備しなければならないことは多いものです。
そこで今回は中絶・学生結婚において注意したいことをご紹介しますね。
目次
大学生で妊娠したら!中絶か学生結婚、どうしたらいい?
高校の頃とは異なり、交流の場も広がる大学生のうちは恋愛も自由です。
しかし、ちょっとした不注意から、予期せぬ妊娠を迎えてしまうこともあります。
妊娠したことが分かった時には、どうすれば良いものか、とても焦ってしまいますよね。
中絶か、出産かの2択に迫られることは確実であり、どちらを選んでも、準備すべきことはたくさんあります。
でも、現状と将来について、落ち着いて分析した上で決断を下せば大丈夫。
今回は、学生で妊娠してしまった時に中絶を選んだ場合、学生結婚をした場合、それぞれについて、注意すべき項目をご紹介しますね。
<中絶を選んだ場合に注意したいこと>
新しい命を授かったからには、出産を選択したいものですが、学生結婚の方向に話がまとまらない場合や、その他やむを得ない理由で出産を諦めなければならない場合には、中絶を選択することもあるでしょう。
その場合には、中絶可能な期間や手術・通院・入院にかかる費用について知っておく必要があります。
この項目では、この2点を中心に確認して行きましょう。
・中絶可能な期間は決まっている
妊娠した女性と妊娠させた男性の間で結婚の話が成立しない場合には、中絶という選択肢が現実的になってくるでしょう。
ただ、注意しておきたいことは、中絶には具体的で厳密な期限があるということです。
中絶が可能なのは妊娠が22週未満の場合であり、それ以降は実行が許されていません。
さらに、妊娠12週前後では処置の方法も変わってきます。
できる限り、妊娠12週以前に手術を行なった方が、母体への負担も抑えることができるのです。
したがって、「妊娠したかもしれない」と感づいた時には、すぐに病院で検査を行う必要があります。
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<中絶する場合どのくらいの費用がかかるの?>
中絶手術の正式名称は「人工妊娠中絶」と呼ばれるものであり、日本では「母体保護法」と呼ばれる法律により規定されています。
実は、中絶には条件があり、この「母体保護法」の中に提示されています。
その条件とは以下の2つです。
・「妊娠の継続または分娩が身体的また経済的理由により母体の健康を著しく害するおそれのあるもの」
・「暴行若しくは脅迫によって、または抵抗若しくは拒絶することができない間に姦淫されて妊娠したもの」
多くの場合、大学生の妊娠は、この2つの条件のうち、1つ目に当てはまるものでしょう。
ただ、中絶には一体どのくらいの費用が掛かるのか、学生の身としてはとても気になるものですよね。
中絶のための費用は、妊娠してからの期間にもよります。
中絶妊娠を決めるためのネックとなる妊娠週数は妊娠12週目。
この境目より前である、妊娠11週目6日までに行う中絶は「初期中絶」、12週目からの中絶は「中期中絶」と呼ばれるのです。
中絶手術を受ける医療機関によって、多少費用は異なりますが、妊娠12週未満の「初期中絶」の場合には、手術前の検査で1∼2万円かかり、手術自体には7∼15万円ほどかかります。
さらに、中絶手術を受けた後には、3回程度の通院が必要となり、1回につき3千円∼5千円が必要となります。
これらを合計すると、「初期中絶」には17∼20万円程度の費用がかかることが分かります。
一方で、妊娠12週目から21週目に適用される「中期中絶」では、どのくらいの費用が掛かるのでしょうか。
「中期中絶」となると、手術費用のみならず入院費もプラスされます。
手術費は妊娠週数によって大きく異なりますが、30万円から50万円ほど、手術後には3日から4日の入院が必要であり、1日1万円程度の費用がかかります。
以上から、合計で35万円から55万円程度の費用がかかることが明らかになります。
「中期中絶」を検討する際には、中絶可能な妊娠週数を越えないように十分注意してくださいね。
中絶は妊娠21週6日目までであれば、実行可能ですが、1日だけでもオーバーしてしまうと法律に触れてしまい、中絶することができないのです。
また、「初期中絶」と「中期中絶」では、健康保険は適用されず、全額自己負担となることに注意しましょう。
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<学生結婚する際の注意点は?>
中絶を選ばす、学生結婚を選ぶとしても、2人の間には相当の覚悟が必要となります。
どんなことがあっても、しっかりと2人と子供で歩んでいくことを決心するほどの絆が、出産という大きな壁を乗り越える原動力となるのです。
仮に学生結婚を選んだ場合、相手とはしっかりと将来のことについて話し合わなければなりません。
また、大学を長期にわたって休学するのか、あるいは退学して仕事・子育てに専念するのかしっかりと見極める必要もあります。
学校を休むのであれば、休学の申請方法や、学生結婚の場合の学費免除などについて調査することも大切です。
この項目では、学生結婚をする際にしっかりと考えておきたいことについて、確認してまいりましょう。
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・学生結婚、就職活動への影響は?
学生の間は互いに様々な予定が詰まっており、妊娠が発覚して学生結婚を考えるタイミングと、就職活動や海外留学のタイミングが重なる場合も多いでしょう。
特に就職活動は、大学生にとって最も大切な節目の一つなので、不安に思うことも多いはずです。
学生結婚をした場合、就職活動に不利だという意見も耳にしますが、必ずしもそうとは限りません。
というのも、就職先の企業担当者によって、学生結婚に対するイメージが異なるためです。
学生結婚をするということは必然的に、家族を養わなければならないということを意味するので、就職したら一生懸命働いてくれるだろうと受け取ってくれる可能性も大いにあります。
そのため、就職活動の際には、学生結婚については包み隠さず、前向きにアピールしてみることが大切です。
他の学生はなかなか経験しないことでもあるので、説明の仕方次第でかえって有利に働くでしょう。
ただ、女性側は妊娠した上で就職活動することは非常に難しいでしょう。
出産し終わった後であっても、子育てや夫の転勤により、長期的に働くことが難しいので、企業側にはメリットと思われないケースが多いのです。
出産を終え、子育てとのやりくりの目途が付いてから就職するのが良いでしょう。
・休学という選択肢について
中絶ではなく出産を選び、さらに学生結婚の予定があるのならば、授業への出席も難しいため、休学した方が体力的・精神的にも楽になるケースも少なからずあるでしょう。
大学によって異なりますが、休学した場合、たいてい授業料は半額から全額免除となります。
ただ、休学届を出す期限が定められているので、妊娠が分かった時点でしっかりと休学届の期限について確認しておく必要があります。
休学するかしないかに関しては、出産時期と学業のタイミングにもよりますが、子供を産む時期が長期休み中であれば、休学せずに出産を迎えることも可能です。
休学して子供が生まれた後に学業に戻ろうとしても、子供の世話は必須なので、結局しばらく休学する必要に駆られてしまいます。
まだ、子供がお腹にいるうちに学業を進め、その後休学をしてしばらくの間子育てに専念するという選択肢もあります。
卒業や就職活動の時期をはじめとして、今後の予定を念頭に入れながら自分に合ったスケジュールを立てましょう。
・両親への報告の際、注意すべきことは?
妊娠が発覚した時点で、お互いの両親に報告する必要性も生じます。
突然、子供側から妊娠したとの報告を受けることは、両親にとっても大きなショックとなるでしょう。
両親も学生結婚している場合には多少の理解を得ることができますが、そうでない場合、反対を受けることも多いもの。
大切なことは両親から反発を受けたとしても、なぜ反対するのか、その理由をしっかりと突き止めることです。
ただ、自分たちでどのように結婚生活をやりくりして行くのか、しっかりと将来の見通しを立て、両親に伝えることで、最終的には話を聞き入れてくれることは多々あります。
たとえ、親が反対していても、2人で冷静に計画を練り、話し合っていくことで、学生結婚の壁も乗り越えて行くことができますよ。
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【まとめ】
この記事を読んでいる方は、突然の妊娠を知ってしまい、喜びたいところだけれども、大きな不安を感じているのではないでしょうか。
出産は今まで経験したことのないことですし、自分だけでなく相手や両家の両親も関わらざるを得ない問題です。
また、相手とまともに話し合いができない状況に追い込まれ、一人で大きな決断をしなければならないこともあるでしょう。
でも、一刻も早く周囲の人に相談することで、精神的にも楽になります。
周囲の人の力を借りて、一つの命についてしっかりと考えれば、最善の決断を行なえますよ。
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