美しいバラにもトゲがあるという言葉の通り、美しい海にも危険が潜んでいます。
沖縄の海では、サメの目撃や被害が頻発し、ビーチも閉鎖されるケースが多いのです。
楽しい旅行でも、いつ・どこで己の身に危険が及ぶか分かりません。
そこで今回は、事前にサメ被害を回避できるよう、サメに遭遇しやすいビーチや季節、そして対処法をご紹介します。
目次
沖縄のサメ被害があった季節やビーチはどこ?対処法もご紹介!
沖縄の海は透明度が高く、楽園を想像させるかのような平和的な雰囲気を放っていますが、海の中には危険が多く潜んでいます。
きれいな海に感動して、つい油断してしまいがちですが、海の危険にはしっかりと注意し、事前に備えておく必要があります。
そして、海の中に潜む危険の中でも、サメは人の命を奪う最も危険な生き物の1つとして挙げることができます。
そこで今回は、万が一サメに遭遇してしまった時に備え、サメに遭いやすい季節、場所、そして万が一の場合の対処法についてご紹介します。
<サメに遭遇しやすい季節は?>
サメによる被害は一年の中でも、特定の季節に起こる確率が高くなっているのが事実です。
それは、今まで沖縄で起こったサメの事故を確認してみることで明らかになります。
今まで大々的に注目された、サメによる被害は次の通りです。
■1996年7月
沖縄県の宮古島、平良にてサンゴの生育調査を行なっていた男性が、サメの被害に遭い、死亡しました。
■1997年7月
沖縄県宮古島沖にて、タコ漁の最中であった男性が、脚を両方咬みちぎられて死亡しました。
■2000年7月
沖縄県宮古島砂山ビーチにて、男性がサーフィンを行なっている途中にサメに襲われ、死亡しました。
■2005年10月
沖縄県の宮古島にて、男性がモリ付きを行なっている最中に左肩を咬まれ、怪我を負いました。
■2015年10月
沖縄県糸満市に位置する大度海岸にて、サーフィン中に男性がサメに襲われて怪我を負いました。
■2016年10月
沖縄県北谷町のアラハビーチ付近にて、ホオジロザメが捕獲されました。
■2017年10月
沖縄県石垣島の海岸で捜索していた警察官が人の足のようなものを発見しました。
また、北谷町美浜のサンセットビーチの防波堤の近くでも、サメが目撃されています。
このように、過去のデータを確認してみると、サメに遭遇しやすい特定の場所と、特定の季節が分かります。
季節について確認してみると、大体7月、10月頃にサメが出没していることが明らかですね。
この時期は、ちょうど季節の変わり目でもあり、水温が変化する時期なので、サメのエサが減少し、人がいるような比較的浅い場所にエサを求めに来るため、被害も多くなると考えられます。
7月はちょうど夏休みに入る季節、10月は沖縄の海水浴のベストシーズンなので、この時期に海水浴やサーフィンを行う予定があれば、事前にサメ対策の情報を集めておきたいところです。
サメ対策については、また後ほどこの記事でお伝えしますね。
<サメに遭遇しやすいビーチはどこ?>
沖縄には、サメに遭遇しやすいビーチが存在します。
どのビーチであっても、サメが来る可能性は否定できませんが、その中でも特に事故が多発しているビーチはどこなのでしょうか。
特にサメの被害の多い場所を取り上げてみましょう。
・サンセットビーチ
サンセットビーチは、沖縄県内でも有名な観光スポット・アメリカンビレッジに隣接している場所で、多くの観光客が訪れる場所です。
2016年10月7日には体長1.5~2mほどのサメが目撃されており、さらにその翌日にもサメが2匹確認され、遊泳客の安全のため、ビーチが閉鎖されました。
この目撃もやはり10月となっているので、サメが心配な方は、サンセットビーチに代わるビーチを探してみると良いでしょう。
できる限り、サメ防止ネットがかけられている場所を選ぶのがポイントです。
ちなみに、アラハビーチもサンセットビーチからほど近いため、サメが出没した時には決して安心して海水浴を楽しむことはできません。
この2つのビーチがある北谷町エリアは、沖縄本島内でも特にサメの出没が多い地域なので、この場所を訪れる際には入念にサメ情報の収集・サメ対策を行ないましょう。
・宮古島 砂山ビーチ
沖縄本島ではありませんが、宮古島においても、サメの被害が多く目撃されています。
特に、宮古島平良の砂山ビーチはサメの目撃が多く、2016年10月25日にも、シュノーケリング中の遊泳者から体調2~3mのサメを目撃したとの通報が入りました。
先ほど確認したように、2000年にも、この場所でサーフィンを行なっていた男性が死亡しています。
このビーチでは、サメやハブクラゲ、その他の水難事故も多く、注意の呼びかけとして看板も立っています。
水の事故やサメによる死亡が多い場所なので、7月、10月の季節に砂山ビーチを訪れる際には、十分注意してビーチを楽しみましょう。
<サメに遭遇した時の対処法は?>
事前にしっかりとサメ回避の情報を集め、気を付けていたにもかかわらず、サメに遭遇してしまうこともあります。
その時には、どのように行動すれば良いのでしょうか。
ここで、いざサメに遭遇してしまった時の対処法について確認してみましょう。
・むやみに動かない
サメに出くわしてしまうと、慌てて逃げそうになりますが、水しぶきをあげて逃げてしまうと、サメは攻撃を仕掛けてきたと捉え、人に襲い掛かります。
サメは、本来臆病な生き物なので、自分から攻撃を仕掛けることはありません。
したがって、サメに遭遇してしまった時にはしばらくじっとその場に留まり、様子を見てから、水しぶきを立てないように静かにその場を立ち去りましょう。
・サメが攻撃してきた場合は、パンチでダメージを与える
サメが攻撃してきた場合には、急所に一撃を加えると効果的です。
サメの急所は目・エラ・鼻のあたりです。
この部分をパンチすることで、サメも驚き、ダメージを受けるのです。
また、サメ対策として、あらかじめ護身用の棒を持っていると、万が一の場合にも安心です。
・複数人で大声を出す
複数人で海に入っている場合には、顔を水につけて大きな声を出してみましょう。
サメは目が悪い代わりに、音や匂いに敏感に反応します。
水中で大きな声を出して威嚇することで、サメを驚かせ、追い払うことができるかもしれません。
・ライフガードに通報する
サメから逃れることができたら、そのまま帰らずに、必ず警察やライフガードに通報しましょう。
情報を拡散させることで、新たに被害が及ぶのを防ぐことができるのです。
<海水浴を楽しむ際に注意したいこと>
サメに遭遇しないためにも、守るべき注意事項がいくつか挙げられます。
まず、一人で行動して泳ぐのではなく、なるべく多くの人と行動し、泳ぐことでサメの被害に遭いにくくなります。
人の目が行き届いており、ライフガードがしっかりと監視しているビーチを選びましょう。
また、サメは血の匂いを察知して寄ってくる傾向があるので、怪我をしている時には海に入るのは避けるのが無難です。
サメは何キロも先にある血の匂いを嗅ぎつけるので、少量の出血にも十分な注意を払いましょう。
さらに、海水浴の時間帯についても考える必要があります。
というのも、サメは明朝、夕暮れ時、真夜中に浅瀬に出没する可能性が高いからです。
朝や夕暮れ時にサーフィンを楽しみたいと思う方も多いかもしれません。
しかし、命と引き換えになることを考えれば、この時間帯に海へ入るのは避けておいた方が良いでしょう。
また、色がはっきりとしていて、コントラストの高い水着を着ていると、海の中でも色が目立ち、サメが寄りやすくなります。
できる限り色の派手でない、控えめな色彩の水着を選ぶように心がけることが大切です。
海の様子からも、サメが近づいていることを察知できます。
海に泳ぐ魚が急な動きを始めたら、サメが近くにいる可能性が高いので、その場から離れるように心がけましょう。
このように、あらかじめサメを避ける方法を知っていれば、サメに遭遇する可能性を極力少なくすることが可能です。
事前に対処法を抑えてから、海水浴やサーフィン、シュノーケリングを楽しんでくださいね。
ちなみに、サメ対策として、サメ避けのリストバンド「Sharkbanz 」を持って行くことをおすすめします。
このリストバンドは、サメを寄せ付けないようにする強力な電磁波を発するバンドであり、手首・足首に手軽に取り付けることができます。
荷物にならず、手軽に利用できるので、頻繁にサーフィンや海水浴を楽しむ方には必須なアイテムでしょう。
【まとめ】
沖縄において、サメの被害は後を絶ちません。
毎年のように目撃や事故が確認されており、残念ながら命を落としてしまうケースも少なくないのです。
しかし、事前に情報を集めて、サメ対策をしっかりと行なえば、サメの被害に遭うことも少なくなります。
心配な方は、できる限りサメが出没しやすいビーチを避け、未然に事故を防ぐよう心がけてくださいね。
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