自然を満喫してこそ、北海道旅行の価値があります。
北海道旅行では、日常を忘れて心穏やかに過ごしたい。
忙しい毎日を送るなか、こう思う人も多いかもしれませんね。
余計なものがまったくない、自然のままの風景は日々の疲れをそっと癒してくれます。
そんな時間を過ごせるよう、心をまっさらにできる自然のスポットをご紹介しますね。
目次
北海道を満喫するならここ!女子旅におすすめの自然スポット!
北海道に来たからには、普段見ることのできない広大な自然に触れなければもったいない。
こういい切れてしまうほどに、北海道の自然は価値のあるものです。
たまには、日常のことをすべて忘れて、自然の厳しさややさしさに身を任せてみてはいかがでしょうか。
きっと、普段の疲れもどこかに行き、素直な自分に戻ることができますよ。
それでは、今回は北海道の女子旅で自然を満喫できるおすすめスポットを4か所取り上げてご紹介しますね。
<神の子池>
北海道には全国からその美しさを一目見ようと、毎年6万人を超える人々を魅了する池があります。
それは「神の子池」と呼ばれる池です。
世界遺産に指定された知床のある斜里町のとなり、清里町にその神秘的な池があります。
池の底に沈んだ低木がはっきりと見えるほどの透明なコバルトブルーが、多くの観光客を惹きつけているのですね。
この池は、摩周湖の伏流水でできているという言い伝えがあります。
そして、摩周湖はアイヌ語で″神の子″を意味するカムイトーと呼ばれています。
そのような背景があり、「神の子池」と呼ばれるようになったのですね。
神の子池では、なんと1日に1万2000トンもの水が湧き出ています。
池自体の大きさは周囲220メートル、水深5メートルほどの大きさ。
こぢんまりとした池から、これほどの量の水が湧き出ていることを知れば、水がきれいな理由も十分わかりますよね。
また、神の子池の水温は年間を通して8℃なので、水の中の倒木はそのままの形を保っているのです。
この池の魅力は、景色や水の美しさだけではありません。
水の中の倒木の周りを見ていると、たくさんの魚が泳いでいるのが目につくでしょう。
これらの魚は北海道だけに生息しているオショロコマというイワナの一種です。
神の子池を訪れたら、「渓流の宝石」とも呼ばれるこの魚を探してみてくださいね。
ちなみに、池の周りは歩道になっており、さまざまな角度から池を眺められます。
沢と野鳥の音に耳を澄ませ、癒しのひとときを過ごしてみましょう。
<パッチワークの路>
北海道と聞いて、ぼんやりと思い浮かべるのは遠くまで広がる農地と、ところどころに立つ木だ、という人もいるでしょう。
そんな頭の中のイメージは、北海道・美瑛の町に実在しています。
どこまでも続いているなだらかな丘は、畑・牧草地として使われています。
それぞれの区画で異なる作物が使われているので、パッチワークのように見えます。
そのため、この丘を通る道は「パッチワークの路」と呼び親しまれています。
また、ここにはたばこのパッケージのモデルとなった「北瑛の一本木(セブンスターの木)」や「マイルドセブンの丘」があります。
「ケンとメリーの木」もここで有名なスポットです。
おなじみの景色は自分の目で見ておきたいですよね。
この丘で見られる見事なパッチワークは、季節が移り変わり、作物が成長することで、色合いが変化します。
また、翌年には異なる種類の作物が植えられるため、パッチワークの丘は1年前とは違う配色になります。
パッチワークの丘を見るなら、初夏から夏にかけての季節、特に6月から7月に訪れるのがおすすめです。
この時期には、白ジャガイモの花が咲いて、麦も色づき、緑が茂ってとても見ごたえがあります。
北海道らしく清々しい景色を見るならば、この時期が適切でしょう。
一方で、写真を撮るなら、紅葉・収穫にあたる秋シーズンがおすすめです。
この季節には、丘が緑・黄色系のカラーで染まり、にぎやかなパッチワークをフレームに収められますよ。
<阿寒湖>
「北海道に行ったら、マリモを見たい!」と思う方も多いのではないでしょうか。
それなら、阿寒湖は外せない観光スポットですよ。
阿寒湖はマリモで有名な湖。
最新の研究でDNAを分析した結果、世界のマリモはこの阿寒湖から広がっていったことが明らかになりました。
阿寒湖はまさに、マリモの生みの親なのですね。
マリモの棲み家となっている阿寒湖で、絶景を楽しめるアクティビティとして挙げられるのが遊覧船です。
遊覧船での阿寒湖一周コースでは、湖に浮かぶチュウルイ島のマリモ展示センター、そして景勝の滝口に立ちよります。
私も阿寒湖を訪れたときには85分間、のんびりとさわやかな風に当たり、気持ちのよいひとときを過ごしました。
阿寒湖に訪れるのにちょうどよい季節は夏から秋ですが、11月以降の極寒の冬でも特別な楽しみ方があります。
冬の阿寒湖といえば、ワカサギ釣り。
北海道の厳しい寒さにより、阿寒湖は一面に氷が張ります。
ここに穴を開けてワカサギを釣る、その光景は冬の風物詩となっています。
「アイスランド阿寒」のワカサギ釣りプランに申し込むと、釣ったワカサギを新鮮なまま、天ぷらにしていただくことができます。
釣りに必要な道具も一式貸し出していただけるので、初めての人におすすめですよ。
また、冬には期間限定で花火大会″阿寒湖氷上フェスティバルICE・愛す・阿寒「冬華火」″が開催されます。
例年2月上旬から3月上旬の1か月間の間に開かれるので、この季節にスキーなどで北海道を訪れるなら、ついでに花火大会も楽しめます。
阿寒湖の付近は温泉地としても知られているので、自然の癒しで体を休めてくださいね。
ちなみに、阿寒湖のほとりにはアイヌ民族の集落「阿寒湖アイヌコタン」があります。
ここは、一般観光客向けにアイヌの文化・伝統を体験できる場所。
アイヌ民族の踊りや食事、生活に触れ、アイヌ伝統のお土産を手に入れられます。
私も阿寒湖とアイヌコタンはセットで訪れました。
阿寒湖を散策したあと、ランチや夕ご飯を食べにアイヌコタンに訪れるのがおすすめですよ。
アイヌコタンの詳細は「北海道のおすすめの卒業旅行の場所は?釧路和商市場や小樽!」の記事を、アイヌの歴史については「北海道アイヌ民族の文化と歴史まとめ!差別や和人との戦い内容とは?」の記事をご覧くださいね。
<知床五湖>
旅行における王道の楽しみ方は、世界遺産めぐりですよね。
北海道で有名なのは、知床の自然遺産です。
知床は2005年に世界自然遺産として登録された場所であり、自然が作りだす美しい景観で観光客を楽しませてくれるスポットです。
世界遺産に登録されている地域には、さまざまな滝や岬、湿原が広がっています。
その中でも、北海道らしい雄大な景色を楽しめる場所が知床五湖です。
知床五湖は原生林に囲まれた5つの湖であり、湖面に連なる知床連山が見どころ。
気軽にトレッキングをするならば、ここの散策コースをめぐるのがおすすめです。
散策コースは大きく2つに分かれており、一つは高架木道、もう一方は地上遊歩道となっています。
高架木道はヒグマの被害を受けず、また高低差もない安全な遊歩道。
一方、地上遊歩道は湖周辺の原生林を散策するコースであり、たくさんの植物や動物をすぐそばで観察できます。
高架木道は往復で1.6km。
地上遊歩道には一周3kmの大ループと、一周1.6kmの小ループがあるので、どのような道を通り、自分がどのくらい歩けるか考えて、好きな方を選んでみてくださいね。
知床五湖を深く知りたい人には、「知床五湖周辺トレッキングツアー」がおすすめです。
このツアーでは、トレッキング前に、初心者向けに自然保護や熊に遭遇した場合の対処方法をレクチャーしてもらえるので、とても安心です。
また、トレッキング中もベテランのガイドがつき、知床の大自然をわかりやすく解説してもらえます。
より充実した時間を過ごしたいときにおすすめのツアーですよ。
知床五湖のトレッキングは、例年だいたい4月下旬から11月の積雪時期までとなっているので、夏の間に訪れるのがおすすめです。(ただし、冬期には認定ガイドによる限定ツアーも行われます。)
また、ヒグマが出没する恐れもあるので、クマよけの鈴を持参したり、時々両手で「パン」と音を立てたりすることで、人がいることをクマに知らせることをおすすめします。
【まとめ】
北海道は自然の宝庫ですが、地域によって全く別の種類の自然を見られるのですね。
街をめぐるのも一つの楽しみ方ですが、自然に触れて我を忘れるひとときも体験してみたくありませんか。
今回ご紹介した場所は、毎日忙しく過ごしている人にこそ、訪れていただきたい癒しのスポットですよ。
最後に、今回の記事に関連して、「自然を堪能するならほかにもよい場所がある」などの体験談・口コミがあれば、お気軽にコメントください。
みなさんのコメントが集まれば、お互いより一層充実した旅行を楽しめますよ。
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