京都は幾度足を運んでも、その魅力を知り尽くせません。
それほど奥深い京都ですが、1月に訪れることで京都の魅力を人より知ることができます。
というのも、1月には地元に密着した新年のイベントがたくさん開催されるからです。
京都の本質を知るなら、1月がチャンス。
そこで、この記事では1月の京都のおすすめ観光スポットをご紹介します。
目次
1月の京都旅行!おすすめの観光スポットはどこ?
1月の京都では、数多くの新年のイベントが目白押しです。
年中観光できるスポットも魅力的ですが、それと合わせて新年ならではのイベントに参加してみることで、限りなく奥深い京都を少しでも知ることができるのですね。
そこで、今回は1月に訪れたい観光スポットや、新年のイベントについて見て行きましょう。
おすすめ:1月の京都の気温は?旅行におすすめの服装と持ち物を紹介!
<金閣寺>
1月後半は京都でも雪の降る確率が高くなります。
雪が降るかは運次第ですが、雪景色が美しい観光名所に訪れてみるのもおすすめです。
京都でもっとも雪景色の美しい場所の一つが金閣寺です。
私も幸運にも雪がちらちらと降る日に、金閣寺を訪れたことがあります。
雪をこんもりと被った木々を背景に、白い雪をまとった金閣寺は、ふだん以上にその輝きを増しているようでした。
白と金の組み合わせは、まばゆい雰囲気を演出してくれるのです。
金閣寺は極楽浄土をあらわした臨済宗相國寺派の禅寺です。
本当の名前は「鹿苑寺」ですが、お釈迦様の骨が祀られた舎利殿の二層・三層に金箔がはりめぐらされていることから、金閣寺と呼ばれているのですね。
金閣寺は、室町時代の北山文化の核とも呼べるお寺です。
北山文化とは、足利義満の時代に開花した文化であり、それまでの公家の文化に新しい武家の文化が融合したもの。
さらに、素朴ながらも奥深い美しさをたたえた禅宗文化も見られます。
実際に金閣寺の建築様式を確認してみると、一番下の層は寝殿造りになっており、二層目は武家の生活様式である武家様式、さらにそのうえには禅宗様式の造りになっています。
その時代の文化が明確に表されているので、予備知識を入れておくと、実際に金閣寺を眺める視点も変わりますね。
<銀閣寺>
金閣寺を訪れるのなら、セットで見ておきたいお寺。
それは、銀閣寺です。
一面に金がはりめぐらされた金閣寺とは対照的に、銀閣寺は控えめで地味な印象を受けますよね。
しかし、白い雪を被った銀閣寺は金閣寺には無い、落ち着いた魅力があります。
せっかくなんで雪の銀閣寺に行った pic.twitter.com/2nCZS9nUk1
— イセ川@1日目A-12a (@_nanashina_) 2017年1月15日
雪の降る銀閣寺は眺めているだけで、心が癒されます。
ここは、金閣寺の北山文化に対して東山文化の中心となっているお寺です。
東山文化は庶民文化の台頭を象徴するものであり、室町幕府の将軍・足利義政の時代に栄えた文化。
この文化の建築で特徴的なのは、書院造りです。
実際に、銀閣寺の東求堂の「同仁斎」に書院造の原型が見られます。
【日本最古の四畳半「和室の原型」】
足利義政が愛した「わびさびの境地」
シンプルな部屋「同仁斎」皆平等の意とか
机の原型「付書院」床の間のはじめ とも#ブラタモリ #101京都・銀閣寺 pic.twitter.com/r4AgBkqrUx— わび@さび (@think_literacy) 2018年4月21日
「同仁斎」とは、四畳半の小さな一間の書斎のこと。
ここには付書院と棚が備えられ、畳が敷き詰められています。
「同仁斎」は茶室の源流であり、和室のはじまりとなった空間でもあります。
ふだん観光客はこの部屋に入れませんが、特別拝観が行われているときのみ、中をじっくりと見ることができます。
気になる方は、特別公開の時期に合わせて出かけてみるのもよいでしょう。
ただ、公開が行われていなくても、銀閣寺の庭を回りながら建築を眺めるだけでも楽しめますよ。
<下鴨神社 蹴鞠はじめ>
1月の京都に訪れるのであれば、1月4日に下鴨神社で行われる蹴鞠はじめを見学しに行ってみましょう。
蹴鞠は平安時代中期、宮中において儀式化されていたものです。
平安貴族の遊びとして確立されました。
今行われている蹴鞠はじめの行事は、明治天皇のご下賜金によって結成された、京都蹴鞠保存会によって守り続けられています。
色とりどりの平安装束をまとった人々が蹴鞠をけり合う様子は、写真に撮っておきたくなってしまいます。
下鴨神社の蹴鞠始め!
初めてみにいったけどすごかった😳 pic.twitter.com/f82CLc0kKP
— ちょーきょりらんなー (@kaaaaaki32) 2018年1月4日
下鴨神社は子育てや縁結びで有名な神社でもあるので、女子旅には欠かせない神社ですよ。
また、世界遺産にも登録されており、ふだんから京都観光の目玉スポットとなっています。
恋愛運や結婚運を高める力が宿った相生社、2つの枝が1つに連結し、恋愛運や結婚運に効果的な連理の賢木などは、下鴨神社の中でもぜひお参りしておきたい場所です。
下鴨神社の連理の賢木 pic.twitter.com/JFQvH4pl8R
— しゅーくりーむ (@choucreme2) 2018年8月13日
蹴鞠はじめの行事を見るついでに、恋愛運・結婚運も高めて新しい年をむかえましょう。
<都七福神めぐり>
京都で新年をむかえるなら、数日かけて七福神めぐりを行うのも1つの楽しみ方です。
京都で行う新年の七福神めぐりは、1年の中でもっとも徳を得ることができるものです。
そのため、京都府内だけでなく、日本全国から多くの人がやってきます。
全部で7つの寺社を回りますが、それぞれ離れた場所にあります。
♪都七福神めぐり♪
ずっと前から行きたかった
✨七福神めぐり✨
今年初挑戦!
二日かけての満願です(*^ー^)ノ♪#京都 #七福神 #御朱印 pic.twitter.com/IHVGk6Azft— でこぱっち⭐またの名はボビー♥ (@dekopachi_n) 2017年1月8日
1日かけてすべて回ることもできますが、余裕をもってめぐるのならば、ゆっくりと数日かけて回るのが得策です。
2∼3日あれば、じっくりと見ながら回れますよ。
おすすめのコースは、京都駅からのスタートです。
そこから、東寺の「毘沙門天」、萬福寺の「布袋尊」、六波羅蜜寺の「弁財天」、ゑびす神社「ゑびす神」、行願寺 革堂「寿老神」、赤山禅院「福禄寿神」、松ヶ崎大黒天の「大黒天」と進んでいくコースなら、もっともスムーズに巡れますよ。
ちなみに、1月1日から31日までは、都七福神めぐりの京都定期観光バスが京都駅から出ています。
バスガイドさんが案内してくれるので、これなら、個人で巡るよりも楽に観光できてしまいますね。
日本最古の都七福神~京都~
1月1日から31日までは、七福神めぐりの定期観光バスが運行されます。https://t.co/iu8fSUuFE7 pic.twitter.com/yApsJKzLke— 源頼朝と鎌倉と。 (@SmileOkado) 2017年12月19日
そのうえ嬉しいことに、昼食には七福神弁当が付き、ちょっとしたお楽しみも増えますよ。
<美山かやぶきの里雪灯廊>
【沿線イベント】
京都の美山町かやぶきの里で開催される「雪灯廊」に合わせて、京阪京都交通さんが『美山ネイチャー号』を運行!
阪急京都線・西山天王山駅直結の「高速長岡京」バス停からも乗降可能です。
1/9から予約受付開始!人気ですのでお早めに!
☆イベント情報→ https://t.co/efUL3T3Mde pic.twitter.com/AYhBvyepw4— 阪急電鉄【公式】 (@hankyu_ex) 2017年12月27日
たまには京都市内から足を伸ばして観光してみるのも、おすすめです。
2018年の1月27日から2月3日までは、自然豊かな京都府の美山町で「美山かやぶきの里雪灯廊」が開催されています。
美山町は1993年の12月に国の重要伝統的建造物群の保存地区に選定された場所です。
京都市内からは、たったの80分。
これなら、日帰りも十分可能ですよね。
このイベントの特徴は、茅葺の家々のライトアップです。
日本美山町 ,かやぶきの里雪灯廊,綺麗 pic.twitter.com/cGuk6HWpmT
— d(*✿_✿*)p (@hsieh45) 2015年1月31日
雪灯籠・花灯籠が雪上に灯され、寒いながらもほっとするような美しさに心が温まります。
女性同士はもちろん、カップルでも訪れたい観光スポットですね。
このライトアップイベントでは、春乃流日本舞踊のステージイベント、また屋台の出店もありますよ。
【京都情報】#MKツアー
美山かやぶきの里雪灯廊では屋台やお食事処もあるので、ご飯もお楽しみ頂けるかと。私は揚げたてのミルクカレーコロッケと栃もちぜんざいを頂いてきました。
そして19時ごろに車に戻り、京都市内まで帰ってツアー終了です…!#MK美山ツアー pic.twitter.com/pRZvcC7NCe
— MKタクシー (@MKofficial_PR) 2018年1月30日
雪灯籠づくり体験もできるので、景色を眺めるだけではなく、さまざまな体験を楽しめます。
このイベント期間中には、周遊バスをはじめとして、バスツアーもあるので気軽に参加してみるとよいですよ。
<三十三間堂 通し矢>
三十三間堂では、明日1/14(日)に「楊枝のお加持と弓引き初め」が開催。
『通し矢』で知られる「弓引き初め」には、全国から成人を迎える約2,000人の弓道有段者が集まり腕を競います。
(七条駅下車)https://t.co/5dvIKqtzis#京都 #通し矢 #三十三間堂 pic.twitter.com/bnT7E8cGTP— 京阪電車【公式】 (@okeihan_net) 2018年1月13日
旅行先でその土地の文化に触れたいのなら、その土地の風物詩に触れるのが一番です。
京都の1月の行事として、一度でも見ておきたいイベントが三十三間堂の通し矢です。
昨日の三十三間堂通し矢~~🎯⛩
華やかイベントだった!! pic.twitter.com/nTh3ODGB9U— うちぼちぇる (@gST_127) 2018年1月15日
このイベントでは、二十歳をむかえた新成人の弓道有段者・称号者が集い、およそ60メートル離れた的に向かって矢を放ち、腕前を競います。
通し矢は三十三間堂の法要である「楊枝のお加持」と同日に開催されます。
三十三間堂 楊枝(やなぎ)のお加持と大的大会
法水を高僧らが参拝者の頭に柳の枝で注ぎ功徳を分け与えます。通し矢として知られる弓の引き始めで、新成人が晴れ着で全国から参加します。雪が降ったあとでしたが、新成人の華やかさに包まれた大変賑やかな境内でした pic.twitter.com/ljgQ8wST5i
— kanoko (@kanoko256) 2018年1月14日
「楊枝のお加持」とは、インドから伝わった祈祷であり、頭痛に効果があると言われているのですね。
三十三間堂の通し矢のそもそもの起源、それは諸説ありますが桃山時代にはすでに行われていたと伝えられています。
通し矢というのは、弓術の種目の一つ。
京都の蓮華王院(三十三間堂のこと)の西側軒下を南から北に射通す競技です。
ただ、江戸時代に入ってからは町衆からの人気を集めブームとなっていた反面、過剰な競技化であると批評され、明治以降からはあまり開催されなくなってしまいました。
しかし、その後も何度か試技は行われており、新成人による通し矢は1951年から続いているのですね。
今年も蓮華王院本堂にて、
楊枝浄水お加持大法要
全国弓道大的大会 通し矢の季節がやって来ました。
今年は1月14日に、全国から約2000人、初段以上の新成人や称号者が着物や振り袖で60m先にある直径1mの的を使い競います。今年出場される方頑張って下さい。
僕は来年出ます。#三十三間堂#通し矢 pic.twitter.com/bwrMMnLyci— 🇯🇵弓曳き童子🇮🇹 (@FIAT500_AY_2927) 2018年1月11日
2019年の通し矢は1月13日の日曜日8時30分から行われます。(変更の場合あり)
7時45分から開会式、8時30分から新成人男子、10時50分から新成人女子、13時50分から称号者、そして14時30分からは決勝の予定。
普段は600円の拝観料がかかるところ、この日だけは無料で境内が披露されるので、この機に訪れておきたいところですね。
【まとめ】
日本の新年はお正月という大きなイベントを皮切りに、全国各地で新年のイベントが行われます。
その中でも、今回ご紹介したように、京都では日本の中の日本を感じられるイベントがあちらこちらで開催されています。
1月の京都旅行は、この季節ならではの風物詩にどっぷりと漬かり、京都の本来の魅力に触れてみてはいかがですか。
最後に、今回の記事に関連して「1月の京都はこの場所がおすすめ」「このイベントは忘れられない」などの体験談や口コミがあれば、お気軽にコメントくださいね。
みなさんからのコメントが、より多くの方の女子旅を素敵なものにしてくれますよ。