7月の北海道では、地元を楽しめるイベントが盛りだくさん。
この時期は観光客も増えるため、1年の中でも最も充実した旅程を組めます。
心に残るような、わくわくする旅行を楽しみたい人にはうってつけの7月には、どんな観光スポットがおすすめなのでしょうか。
この記事では、7月の北海道におすすめの観光スポットやイベントをご紹介しますね。
目次
7月の北海道旅行!おすすめの観光スポットやイベントはどこ?
7月はいよいよ夏休みシーズンです。
この時期には、夏休みの時期を待っていたかのように、北海道各地で地元を楽しめるイベントや季節感の感じられる観光スポットがたくさん。
思い切り北海道の爽やかな夏を楽しむためには、どんな観光スポットがおすすめなのでしょうか。
今回は、7月ならではの北海道を楽しめるスポットを確認してまいります。
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<積丹半島 神威岬>
7月と聞いてイメージするものは何でしょうか。
透明度の高い沖縄の海を想像する人も多いはず。
でも、実は北海道でも美しく澄んだ海を眺めることができます。
そんな澄み渡った海を眺められるスポットが、積丹半島の神威岬です。
実は、神威岬はかつて女人禁制の地でした。
そして、この岬が女人禁制であったことには理由があります。
その昔、東北から北海道に逃れてきたあの源義経はアイヌの娘と恋に落ちました。
しかし、悲しい別れを受け入れなければならず、娘はあまりの悲恋に神威岬から海に身を投げたといいます。
その身が、この岬にある神威岩となり、それ以来女性を乗せた船は一隻残らず沈んでしまったそうです。
このような話が背景となり、女人禁制であったと言い伝えられているのですね。
この岬の先端までは遊歩道が設置されていますが、写真を撮ったり風景をじっくりと眺めながら観光したりしていると、片道だけで30∼40分ほどかかります。
さらに、岬の先端までは険しい道が続き、上がったり下がったりするような高低差の激しさが特徴的です。
遊歩道の途中には美しい花々が咲いており、7月にはオレンジ色のエゾスカシユリや黄色いエゾカンゾウなどの可憐なユリ科の花々を観賞できます。
なんと言っても歩道の左右に見える積丹ブルーの海は、海の底が見えるほど美しく、吸い込まれてしまいそうになります。
昔は女性の立ち入ることのできなかったこの岬で、雄大な景色を眺められる贅沢を堪能してみたいものです。
ちなみに、神威岬の駐車場横にはカムイ番屋があり、ここでしか食べられない積丹ブルーソフトクリームが販売されています。
積丹 神威岬に到着しました
積丹ブルーソフトクリーム🍦
頂きまーす pic.twitter.com/kHRWazDtFX— Taru@VTR250SE (@taru63051064) 2017年6月20日
甘さは控えめで、ほんのりミントのフレーバーが爽やかです。
神威岬限定で販売されているので、ここでしか味わえないグルメですよ。
その他、しゃこたんブルーラムネ、しゃこたんブルージェラート、しゃこたんブルーアイスなどの限定グルメが販売されているので、ぜひ立ち寄って食べてみたいものですね。
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<オロチョンの火祭り>
【オロチョンの火祭り】
2016年7月25日(月)
先住民の慰霊と地元の豊穣を祈願
モヨロ貝塚~道の駅・流水街道網走駐車場(北海道)https://t.co/xzPHthyE8c pic.twitter.com/56eIf85sgf— にゃんとこ (@nyantokonyan) 2016年7月21日
北海道旅行ではアイヌの文化をはじめとした北方の文化との触れ合いも楽しみの一つです。
北海道の文化に触れたいと思っているなら、7月下旬に網走・モヨロ貝塚で行われるオロチョンの火祭りに参加してみましょう。
このお祭りは日本の奇祭の一つであり、北方民族・オロチョンの文化の名残をしのび、慰霊を目的としたお祭りです。
オロチョンとは、もともとロシア領内に住んでいたツングース系の民族であり、アイヌ民族とはまた別のルーツを持つ民族でした。
北海道網走「オロチョンの火祭り」の衣装を描きました。 民族衣装を着た人々が、燃える炎を前に深々と伏せ拝みます。そして、炎を囲みながら祈りの言葉を口ずさみ、五弦琴に合わせて踊り回ります。 #イラスト #illust pic.twitter.com/ViH6uyba9g
— 竹永絵里(たけながえり) (@takeri) 2014年3月11日
その証拠として、彼らは北海道で発展した擦文文化とはまた異なる異質な文化を持ち合わせていた、と言います。
オロチョンの火祭りは、最初に神と対話できるシャーマンが採火式をおこなう場面から始まり、先祖の慰霊・豊穣を祈ります。
#キュン旅網走 今日の網走は、曇り、最高気温は13度の予報。いにしえのオホーツク文化をイメージした「オロチョンの火祭り」が7/30、「あばしり道の駅夕市まつり」会場で開催される。観光協会では同祭りの「たいまつ行進」参加者を募集している pic.twitter.com/3UMYSmDi
— 流氷なび (@ryuhyonavi) 2012年7月20日
その後に、北方に伝わる民族衣装をまとった人々が松明を掲げて行進し、踊ります。
日本で一般的なお祭りとはかけ離れたこのお祭りは、別世界に引き込まれてしまうような魅力・魔力があります。
北海道旅行でちょっと変わった体験をしたいなら、このお祭りに参加してみるのがおすすめです。
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<おたる潮祭り>
夏といえば夏祭りが楽しみな季節です。
みなさんがお住いの地域でも、地元のお祭りが毎年開催されているのではないでしょうか。
ローカルな雰囲気を楽しめる夏祭りは、旅行先で参加すると面白い体験として思い出に残ります。
北海道旅行でおすすめなのが、おたる潮祭りのイベントです。
【第48回おたる潮まつり 道新納涼花火大会】(北海道小樽市)
2014年7/25(金)〜7/27(日)
7/25(金)から27(日)の3日間にわたって開催される、北海道「おたる潮まつり」の目玉行事の一つ。 pic.twitter.com/MPMopDEnVm— 2014絶対行きたい!!全国の花火大会 (@zennkokuhanabij) 2018年5月12日
このお祭りは例年7月下旬の3日間の間に行われ、100万人の来場者で賑わう活気のあるイベントです。
お祭りの初日と最後の日には小樽港を舞台にして2500発の花火が打ち上げられ、夜空を夏らしく彩ります。
さらに、お祭り期間中には神輿のパレードや潮ねりこみという名の潮音頭のパレードが披露されます。
潮ねりこみのパレードは、このお祭りのメインイベントです。
例年、およそ6,000人もの人々が市街地を踊りながら街中を練り歩きますが、飛び入り参加可能なので、踊りたければ自由に列に加わってパレードを楽しめる点が魅力的です。
ちなみに、おたる潮祭りの期間中はおたるガラス市も開催されています。
ガラスの街として知られる小樽に来たからには、このガラス市にも足を運びたいところですね。
美術館前ではたくさんの風鈴が飾られた風鈴トンネルが人気の撮影スポットとなっています。
その他にも、ガラス工房の移動窯による吹きガラス製作体験をはじめとした体験も気軽にできるので、お土産を選びにぜひ小樽ガラス市に参加してみてくださいね。
ちなみに、小樽観光については「初めて小樽旅行!観光スポットや温泉、グルメも一挙ご紹介!」の記事で詳しくご紹介しているので、気になる方はぜひご参考くださいね。
<北海へそ祭り>
大きいお腹の人がかっこよく見える北海道・富良野の夏の風物詩です。→富良野「北海へそ祭り」開幕
https://t.co/3rP134byQk #富良野 #夏の風物詩 pic.twitter.com/aHPYsOArQS— 読売新聞写真部 (@tshashin) 2016年7月29日
そのひょうきんさに思わず笑ってしまいそうな、ユーモアあるお祭りが毎年7月28日、29日に富良野で行われます。
その名も、北海へそ祭り。
テレビのニュースなどで見かけたことのある人も多いのではないでしょうか。
そもそも富良野は、北海道のへそと呼ばれており、「北海道中心標」が富良野小学校の校庭に立っています。
富良野は北海道のへそ、だからへそ祭りなのね。 pic.twitter.com/O1pv3ub0J6
— MIYA (@miyaty17) 2015年9月3日
このような理由から、北海へそ祭りが行われているのですね。
このお祭りのメインイベントは、へそ踊り。
2日間とも19時から20時の間に行われます。
へそ踊りでは、お腹に「図腹」という顔の模様を描いて踊ります。
図腹のイラストは、歌舞伎やアニメキャラクターなどユニークな模様が特徴的です。
驚いたことに、へそ踊りのパレードは審査対象となっており、手や笠の動かし方や図腹の美しさなどが見られており、最高得点団体の絵師には絵師大賞が贈られます。
富良野『北海へそ祭り』
毎年7月28・29日に行われる北海道を代表する祭りの一つ。
メインイベントの図腹踊りでは、お腹に図腹と呼ばれる顔を描き、街中を踊り歩きます😄
意匠を凝らした図腹はどれもユニークでチャーミングでした❗#ふらび
(撮影:2017.07.29.) pic.twitter.com/Kw7OiPTcUw
— 北の盆地民_photo (@bonchimin_photo) 2017年8月1日
最優秀団体には10万円の賞金が贈られます。
ふくよかなお腹に描かれた図腹は、やはり迫力満点です。
お腹が動く度に描かれた顔の表情が変わり、会場は笑いに包まれます。
へそ踊りの他にも、ビールパーティー、いかだ下り、へそマラソン、音楽パレード、へそすいか割り、ふらの特産市など、楽しめるイベントが盛りだくさん。
『北海へそ祭り』2日目
天気も良く、さっそく賑わってきてます😄#ふらび #富良野 #北海道 pic.twitter.com/pyLBjds18L
— 北の盆地民(富良野) (@bonchimin) 2017年7月29日
ちなみに、北海へそ祭りはへそ神社と呼ばれる北真神社の例大祭です。
この神社は、富良野市中御料にあり、愛情・誕生・成長・健康・幸福・繁栄などを祈願する場所です。
へそ祭りの見物ついでに、へそ神社にも足を運んでみるのも1つの楽しみ方ですね。
【まとめ】
今回は、北海道独特のイベントや自然の楽しめる観光スポットをご紹介しました。
7月の北海道は非常に過ごしやすく、イベントも盛りだくさんなので、1年でも最も充実した旅行プランが組めると言っても過言ではありません。
このシーズンはとても人気なので、多少混雑するかもしれませんが、北海道独特のイベントが盛りだくさんのシーズンなので、足を運んでみるとよいでしょう。
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みなさんからのコメントをもとに、北海道の奥深さを知ることのできる旅行記事をご提供いたします。