サーブ、フォアハンドと並んで、テニスの基本テクニックとなるのがボレーです。
ボレーは相手の隙を狙う攻撃的なテクニックですが、意外と初心者が習得しやすい技術です。
ただ自己流ではミスも多くなり、効果も下がります。
初心者の頃はきちんとボレーを身につけてこそ、上達します。
早速この記事で、ボレーの種類と打ち方を確認しましょう。
目次
テニスのボレーの打ち方と種類とは?初心者向けにコツも紹介!【動画付き】
相手の隙をついて攻撃を仕掛けたいとき、ボレーは大活躍します。
タイミングを狙って相手の取れないボールをボレーで打てたら気持ちいいですよね。
またダブルスで試合する場合、前衛の人はほとんどボレーで相手の球を返します。
それほど大事なボレーですが、上手に打つためにはコツがあります。
きちんと基礎をおさえた上でプレーすれば、狙った通りに相手に攻撃できます。
まずはボレーがどんなテクニックか確認し、基本となるボレーの種類、そして打ち方をチェックしてみましょう。
<そもそもボレーとはどんなテクニック?>
これからテニスを始めようとしている人、まだ習い始めたばかりの人は、ボレーと聞いてもどんなテクニックなのか思いつかないのではないでしょうか。
ボレーとは、相手の返したボールがバウンドしないうちに返すテクニックです。
ノーバウンドで相手の球を打ち返すということですね。
ボレーのチャンスは、ネット近くに相手のボールがゆるやかに落ちてくるときです。
相手のボールが飛んでくるのをネット越しで待ち、チャンスを狙って相手側のコートにたたきつけます。
つまりボレーは相手の不意をつく攻撃的な戦略なのですね。
ボレーではまっすぐに打つこともあれば、少し斜めに撃ち落とすこともあります。
基本的には相手の届かないスペースに狙いを定めて打つことで、相手に球を取らせないようにします。
ただ相手の足もとギリギリにボールを落として、相手に球を取らせないようにするボレーもあります。
そもそもボレーにはいくつか種類があり、それぞれ使い分けることでゲームをじぶんの有利に進めることができるのですね。
それでは一体どんな種類のボレーがあるのか、確認してみましょう。
<ボレーの種類は3つ! それぞれの特徴は?>
基本的なボレーの種類は主に3つあります。
その3つとは、ローボレー・ミドルボレー・ハイボレーです。
それぞれ、どんなボレーなのか確認してまいりましょう。
・ローボレー
ローボレーはネット越しで、ネットの高さよりも低い位置で打ちます。
このボレーは攻撃的なボレーではなく、相手の球を拾って次につなげるためのボレーです。
低い位置で打たなければならない、ということは相手がこちらにミスをさせようとしている証拠です。
そのためフォアハンドやスマッシュのような攻撃的な打ち方ができません。
つまりローボレーはミスを犯さず持ちこたえるために打つ、保守的なショットなのですね。
相手のボールが低くて、上手く返せそうにないときには、ローボレーを使いこなしましょう。
・ミドルボレー
ミドルボレーは最も標準的なボレーです。
ローボレーほど打点は低くなく、ハイボレーほど高くなく、肩の高さくらいで打つボレーです。
ミドルボレーでは足を踏み込みながらラケットを地面と水平にして打つのがポイントです。
ボレーの打ち方については詳しく後述しますが、ラケットを振らずに地面と平行に押し出すことで、狙い通りのボレーを打てるようになります。
ミドルボレーは打ちやすいボレーですが、その分ボールに勢いをつけようと思うあまりに、ラケットを振りかざさないように注意しましょう。
・ハイボレー
ハイボレーはローボレーと違い、肩よりも高い位置でボールを撃ち落とすショットです。
こちらは相手に対して攻撃に出るときに有効なボレーです。
高い位置に打点を定めて、相手のコートに振り落とすのでスマッシュと混同するかもしれません。
しかしハイボレーはスマッシュほど強いボールではありません。
そのかわりに、角度をつけて相手が球を取れないようなコースに打ちこむのがコツです。
相手のボールがスマッシュを打てるほどに高くないときには、ハイボレーを狙いに行きましょう。
<ボレーの打ち方は? 初心者でも簡単!>
ボレーは初心者でもとても打ちやすいテクニックですが、やはり打ち方の基本はおさえておきたいところです。
簡単なボレーでも打ち方を間違って覚えてしまうと、試合でミスしてしまいます。
もったいないミスを避けるためにも早速、ボレーの打ち方のコツを4つ、確認してまいりましょう。
・ラケットを顔の前に構える
ボレーを打つ際は、基本的にラケットを顔の前に構える姿勢が大事です。
相手の返すボールがどのくらいの高さになるか、瞬時に判断してコートのネット越しに移動し、構えの体制を整えてから打ちます。
ラケットの面は、やはり地面に対して垂直になるように構えます。
下にたたきつけようとして、ラケットの面を下向きにしてしまいがちですが、最初から面を下に向けて打ち返してしまうと高さが足りずに、ボールがネットに引っかかってしまうこともあるのです。
フォアハンドと同じように、素振りの際にはラケットの面が地面に対して垂直になるように心がけてみてくださいね。
・ボールはラケットに当てる感覚で
ボレーを習うときに、コーチに必ず言われること。
それは「ラケットでボールを振り落とすのではなく、ボールを面に当てる感覚で打つ」ということです。
ボレーで相手の隙を狙おうとすると、ラケットを力ずくで振ってしまうことがあります。
しかしこれでは、かえってボールがネットに引っかかってしまったり、ボールを外してしまったりと、ミスが多くなります。
しっかりとした鋭いボレーを打つには、ラケットの面にボールを軽く当てるのがポイントです。
ボールを軽く当てることで、狙った場所にまっすぐボールを飛ばせます。
ボレーでスピードを出すのであれば、ボールを面に当てつつ、前に押し出す感覚で打ってみましょう。
あくまでも前に押し出すだけで、ラケットは振らないのが鉄則です。
・手首は固定する
フォアハンドの場合は、手首に力が入ってしまうとボールを狙い通りに飛ばすことができません。
しかしボレーは逆です。
前項でも確認したように、ボレーで球を上手に打つためには、面にボールを当てて押し出す感覚がカギとなります。
そのためラケットをしっかりと固定できるよう、手首の部分で固定させるのがポイントとなるのですね。
手首の力が抜けていると、ラケットがぐらついてボールがネットに引っかかってしまったり、スピードを付けられずに弱い球になったり、とても不便です。
素振りでは手首をしっかり固定して、ラケットがぐらぐらしないようにトレーニングしてみてくださいね。
・しっかりと足を前に踏み出す
サーブでもフォアハンドでも、体重移動がボールに勢いをつけるコツです。
ボレーにもそれが当てはまります。
しっかりと前に足を踏み出すことで、力強く早い球を打つことができます。
構えの時点では、両足を肩幅より少し広く開き、身をかがませます。
そしてちょうどボールが飛んできたタイミングで、片足を前に踏みこんで、ラケットの面に当てます。
足を前に踏み込まなくても、ボレーを打つことはできますが、やはりボールに勢いがなく、相手へ攻撃するには物足りません。
しっかりと体重移動させることを意識しながら、練習してみましょう。
【まとめ】
ボレーは一見簡単そうに見え、実際打ちやすいテクニックですが、コツをおさえていないと思わぬミスをしてしまいます。
でも、今回ご紹介した打ち方を意識した上でボレーの練習を積み重ねれば大丈夫。
ボレーはラケットを振るのではなく「ラケットの面に当てる」
これさえできていれば、たいてい狙い通りにまっすぐボールを飛ばせます。
基本をおさえてボレーの練習をしてみましょう。
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みなさんからのコメントをもとに、初心者でも楽しくテニスを上達させるヒントをお届けします。