海水浴や山登り、部活動など夏は多くの方が外出する機会を持つことでしょう。
しかし、日焼けには油断してはなりません。
日焼けをすると顔が赤くなり、ヒリヒリとした痛みがうっとうしいですよね。
日焼け止めを塗り、気をつけても焼けてしまった時には、その後の治し方が大切です。
目次
日焼けで顔が赤い原因は紫外線!痛い時の治し方は?
今回は顔の日焼けの治し方についてご一緒に見てみましょう。夏になると、旅行で海水浴に出かけたり、学校の部活動で炎天下の下、運動したりすることが多くなるでしょう。
特に女性にとって顔の日焼けはとてもわずらわしいものですよね。
部活や旅行でどうしても外に出なければならない時には日焼け止めでカバーしますが、それでも顔が赤く焼けてしまうものです。
そこで、今回は日焼けで顔が赤くなってしまった時のアフターケアについてご紹介します。
基本的な治し方を理解していれば、随分と症状もおさまり、肌の再生も早まりますよ。
治し方をおさえる前に、まずは日焼けするとなぜ顔が赤くなるのかについて確認してみましょう。
<日焼けするとどうして顔が赤くなるの?>
日焼けをするとその日のうちに顔が赤くなった経験のある方も多いのではないでしょうか。
日焼けで顔の皮膚が赤くなる理由には、紫外線が関係しています。
紫外線には3つの種類があり、UVAと呼ばれるA波、UVBと呼ばれるB波、そしてUVCと呼ばれるC波が存在します。
そして、このうち主に顔の赤みの原因となる紫外線はB波です。
B波が肌を刺激すると「ひりひりと痛い」「皮膚が赤くなる」「水ぶくれができる」など、日焼けにおいて特徴的な症状が出ます。
というのも、B波は肌の表面の細胞を壊し、メラニン色素を酸化させることで炎症を引き起こすためです。
このように、日焼けの赤みの原因は主にB波ですが、A波も肌に大きな負担をかける紫外線として知られています。
実は、女性が悩まされるシミやたるみの原因となるのはこのA波であり、肌の深層部まで届いてコラーゲンの組織を破壊してしまいます。
このA波とB波の刺激から肌を守るために、私たちは日焼け止めを使用しています。
しかし、日焼け止めは、日焼けを防ぐものというよりは、日焼けする時間を遅らせるものであり、完全に肌を守ることはできません。
日焼け止めを塗っても肌が赤くなってしまうのは、そのためなのです。
そこで、顔が日焼けで赤くなってしまった時に有効なケアについて見て行きましょう。
<顔が赤くなってしまった時のケア>
顔が赤く、ヒリヒリと痛みを伴う時にはどのようなケアを行なえばよいのでしょうか。
この項目では、日焼け後のケアについて順を追って確認してみましょう。
・冷やす
日焼けは火傷と同じ症状であるため、真っ先に行うべきケアは顔を冷やすことです。
しかし、この時に冷たい氷で冷やさないように注意する必要があります。
というのも、日焼けによる赤みを治すためには、血行を良くする必要があるからです。
冷たい氷で顔を冷やしてしまうと血管が縮み、血行が悪くなるため、日焼けした肌の再生が遅れてしまうのです。
したがって、顔を冷やす際の目安としては人肌と同じくらいのぬるい水で顔を冷やすことがポイントとなります。
また、冷やす際には顔に刺激を与えないように、優しく水をかけ流すようにして冷やしましょう。
水気を拭き取る時も、ごしごしと拭くのではなく、タオルを顔に軽く当てるようにして拭き、極力刺激を与えないようにすることが大切です。
・保湿ローションで肌を保護する
顔を冷やし終えたら、保湿ローションで肌を保護しましょう。
「普段使っている化粧水は良くないの?」と思われるかもしれません。
しかし化粧水の場合、肌に塗るとヒリヒリとして痛みが増してしまうこともあるので、日焼けを治療している間は保湿ローションを塗ることをおすすめします。
肌への刺激を最小限に抑えるためにも、できれば、敏感肌向けの保湿ローションを利用すると良いですよ。
また、「美白化粧水であれば赤い肌も白くなるのではないか」と考えてしまいますよね。
しかし、日焼け期間中は美白化粧水を使うのはおすすめしません。
というのも、美白化粧水に含まれているビタミンCは、赤みを帯びた顔に刺激を与えてしまうからです。
したがって美白化粧水の使用は、赤みが消え、ヒリヒリとした痛みが引いてから利用するようにしましょう。
<顔の日焼け後に大切な習慣>
日焼けを治すために顔を冷やした後も、意識してケアを行う必要があります。
特に、顔にクリームを塗るなどの外側のケアだけでなく、内側からのケアを行う必要があります。
内側からのケアとしては次の3つを挙げることができます。
・水分補給を頻繁に
日焼けをした後にだるい倦怠感を感じることはありませんか。
実は日焼け直後は、体力を消耗しており、皮膚のみならず体の中まで水分不足の状態に陥っています。
というのも、長い間日差しを浴びて、半ば脱水症状に近い状態になっているからです。
そのため、内側から水分を補給する必要があります。
保湿ローションで顔の皮膚をケアするだけでなく、体の内側からも水分を補うように心がけましょう。
普段から水を持ち歩かない方は、ペットボトルや水筒を持ち歩き、こまめに水分補給を行うようにしてくださいね。
・食事で栄養を摂る
日焼けに効く栄養素はタンパク質、ビタミンA、ビタミンC、ビタミン絵E、亜鉛です。
これらは肌の新陳代謝を促し、ダメージを受けた肌の再生を助ける役割を果たします。
特に、ビタミンA・C・Eは「ビタミンエース」と呼ばれており、肌の再生にはとても良く効く成分なので、意識して摂取するようにしたいところです。
この「ビタミンエース」のなかでも、特に大事な成分はビタミンCです。
ビタミンCは、炎症をおさめ、メラニン色素を抑制する働きを持っています。
ビタミンCを多く含む食品としては、ピーマン、ブロッコリー、アセロラ、キウイ、いちごやレモンなどを挙げることができます。
ただ、ビタミンCは熱や水に弱いので、サラダにして摂取するのがおすすめです。
・十分な睡眠時間を確保する
日焼けで赤くなった肌をいち早く再生するには、十分な睡眠を取ることです。
また、睡眠を取る際には、ただ寝る時間を長くするだけではなく、適切な時間に寝ることがポイントです。
肌の再生を効率よく行うためには22:00~2:00の間に熟睡している必要があります。
なぜこの時間帯に熟睡すると良いのかというと、この時間帯には成長ホルモンが分泌されて、肌の新陳代謝が活発に行なわれる「肌のゴールデンタイム」であるからです。
いち早く日焼けを治したいのであれば、22時には布団に入るように心がけましょう。
<日焼けで顔が赤くなってしまった時、やってはいけないこと>
日焼けをした後には、ケアを行うとともに肌に負担をかけるようなことを避ける必要があります。
早速日焼けの際に避けたい項目について確認して行きましょう。
・さらに肌を焼く
顔が焼けてしまった後に、さらに日焼けを促すような行動は取らないようにしましょう。
やむを得ず、長時間太陽のもとで過ごさなければならない場合には、必ず日傘や帽子などで顔の皮膚を日差しから守るように工夫することが大事です。
また、日焼け止めも負担になってしまうので、赤ちゃん用あるいは敏感肌向けの日焼け止めを利用するようにしましょう。
・アルコールやカフェインを摂る
日焼けの治療中、アルコールやカフェインの摂取は避けたいものです。
というのも、これらの成分には利尿作用があり、体の中の水分が外に逃れてしまうためです。
日焼けの治療中は保湿が大切なので、アルコールやカフェインを摂取すると水分が失われて肌の再生も遅れてしまうのです。
ちなみに、カフェインはコーヒーのみならず、緑茶・紅茶にも含まれているので十分注意してくださいね。
・皮をむく
日焼けするとポロポロと皮がむけて気になる方も多いでしょう。
ついむいてしまいたくなりますが、これも避けたい行動の1つです。
というのも、日焼けでダメージを受けた肌はまだ完全に再生しておらず、皮をむいてしまうと弱い肌が直接紫外線や外気の刺激を受けてしまうからです。
このような状態では、シミができてしまったり、肌荒れを起こしてしまったりするので、くれぐれも皮はむかないように我慢しましょう。
【まとめ】
顔が日焼けで赤くなってしまった時には、今回ご紹介した治し方を心がけてみてくださいね。
日焼けすると外側のケアばかりに気が向いてしまいますが、睡眠をとったり、食事に気をつけたり、内側からケアすることも大切です。
普段乱れた生活を送っている方は、この機会に規則正しく健康的な生活習慣を身に付けてみると健康にも美容にも効果があるでしょう。是非試してみたいところですね。
最後に、この記事が役に立ったと思った方は是非SNSなどでシェアをしてみてください。
また、面白かった点や意外だった点など、ご感想があればお気軽にコメントしてくださいね。
皆さんのコメントをもとに、より良い記事を作ってまいります。