失恋を望む人はほとんどいないはず。しかし、恋愛があれば失恋もあります。
大好きな恋人に振られ、食事がのどを通らないこともあるでしょう。
それでも、失恋は決して悪いものではありません。
失恋はもっと素敵な恋愛ができる、というサインなのです。
良い恋愛をするために何ができるか、今回は失恋した時に考えたいことについてご紹介します。
目次
失恋は失敗ではない!良い恋愛に繋げるために大切なのは?
人は持っているものを失ってしまった時、とても大きな喪失感を感じてしまいます。
特に、人との関係を失う時、その悲しみは計り知れないものです。
そして、その体験の一つとして挙げられるのが失恋です。
失恋した時には、自分を責めてしまったり、相手を嫌いになってしまったり、辛いことがたくさんあります。
しかし、失恋の本質を突き詰めてみると、決して悲しいだけのものではありません。
なぜなら、失恋があるからこそ、自分を客観的に見直すことができ、次の恋愛を一層充実したものにできるからです。
そこで、今回は失恋をした時にこそ、考えておきたいことについてご紹介します。
<自分を卑下しないこと>
恋愛において、一般的に信じられていることは、「精神レベルをはじめとして、あらゆるレベルにおいて相手と釣り合っている時に上手く行く」ということです。
確かに、これは申し分のない言説ではありますが、これが真実であるわけではありません。
というのも、そもそも人は皆赤の他人であり、一分一秒足らず同じ精神レベルを保ち続けているカップルなど存在しないからです。
尊敬する恋人に振られてしまった時、「自分の精神レベルは低く、素敵な人とは釣り合わなかったのだ」とひどく自分を卑下してしまいやすくなります。
しかし、誰でも人間です。狭小な心と、豪放磊落で寛大な心を比べたら、当然後者の方が受け入れやすいものですが、あらゆる場面において、寛大な心で相手に接するのは甚だ困難なことです。
まして、恋人が相手であれば、決して他人事ではないので、つい余計な心配をしてしまったり、相手を疑ってしまったりして、互いの間に温度差が生じやすくなってしまうこともあります。
でも、恋愛においては、もともと他人である恋人と時間を共有する喜びを知ると同時に、自分を含めた「人間の卑小さ」について、必ず思い知らされるものです。
失恋において、振られてしまう側は、″至らない自分″を自覚させられてしまうため、自己評価も低くなりがちです。
しかし、この「人間の卑小さ」は1人残らず、すべての人間が持つものであり、それを持っているからと言って、価値の低い人間であるとは言えません。
それよりも、一番見過ごしてはならないのは、「人間の卑小さ」に気づかぬことなのです。
したがって、失恋を通して、自分の弱さ・欠陥を意識できるだけで十分素晴らしいことなのです。
苦い思いもしながらも、自分はもっと素敵な恋愛を楽しむ価値がある人間だ、という気持ちを心の中で温めることが原動力となるのです。
<失恋後は多くのことを吸収しよう>
恋人を失ってしまうと、自分の心や毎日の時間に、ぽっかりと大きな穴が空いてしまったような感覚に陥ります。
大きな孤独に包まれてしまったような、そんな空虚な気持ちになるものです。
しかし、その孤独な時間が他には変えられないほど貴重なもの。
この時間の使い方によって次の恋愛でどのような人に出会い、どんな関係を築くのかが決まるのです。
失恋後の期間は、自分の心を豊かにするために使うようにしましょう。
時間の使い方としておすすめできるのが、「新しい趣味を見つけること」と「読書をすること」です。
この2つに共通することは、今までとは全く違った世界を覗き見ることができるという点です。
新しい趣味については、知識を吸収すると同時に、人との出逢いも多いもの。
一人で黙々と作業し、知識を吸収するような趣味も自分の心を癒し、豊かにするために大切ですが、何よりも人との出逢いがあることが一番の魅力です。
様々な人と出会うことで、それぞれの人の生き方や考え方に間接的に触れることができ、自分の心も寛容になってゆくのです。
失恋によって自分の卑小さを知った後に、人と出会い、人間の生き様やその心に触れることで、自分の心は驚くほど拡大してゆくのです。
そして、その心をさらに柔らかく、そして大きく育てるために必要なのが読書です。
というのも、本には自分が体験してこなかったような人生や、自分の中にある既存の価値観を破壊するような視座が提示されているからです。
読書によって、自分とは全くかけ離れた世界へと前進してゆく体験は、現実世界においても十分活かされるものです。
実際に一歩外へ出れば、自分とは全く違った環境で生活している人に会うことが多々あります。
その時に、豊富な読書体験があれば、相手の考えをしっかりと受け止め、共に心を通わせることができるのです。
そしてそれは、恋愛において一番大切な技術であるとも言えます。
恋人を失ってしまっても、この2つのことを中心軸に据え、多くの物事を吸収することで、恋人がいなくても自分に誇りを持って生きて行ける気概を持てるのです。
<恋人は所有物ではないということ>
失恋をしてしみじみと感じることは、恋人は別の人間であったということです。
恋愛中は、あたかも互いの心が一つであるかのように感じる瞬間が多いものですが、それはあくまでも錯覚であり、人間は唯一無二の人格を持っています。
このことを踏まえれば、いくら身近な恋人であっても、決して自分のものにはなり得ないことが分かるでしょう。
恋愛に慣れていないうちは、相手が別の人間であるということについて、なかなか思い至らないこともありますが、一度失恋を経験することで、この事実を受け止められるようになるのです。
ただ、恋人を別の人間として扱うことは、一見冷たい待遇であるかのように思えますよね。
しかし、相手を別の人間として認めることで、ある一定の心理的距離を置くことができ、相手の心に干渉し過ぎることが無くなるのです。
つまり、恋人は他人であるということを認めることで、相手の自由を奪うような行動を抑えられるのです。
しかし、あまりにも相手との間に距離を作りすぎてしまうと、逆に愛情を伝えることができず、恋人に寂しい思いをさせてしまいます。
会った時には、心を込めて相手に接し、それでいて相手の行動の自由を認めてあげることが大切なのです。
このように、適度な距離を作り、バランスを取ることは本当に難しいものですが、失恋することで互いの距離のつかみ方が分かるようになるのです。
<自分の恋愛の「癖」を直してゆく>
個人差はありますが、人それぞれ恋愛を行う上では「癖」があります。
たとえば、つい相手を疑ってしまう癖を持っていたり、嫉妬する癖があったり、恋人を放置してしまう癖があったりすることでしょう。
そして、たいていの場合、お互いの「癖」が原因となって関係が崩れてしまい、失恋へと繋がって行きます。
そのため、次はより一層良い恋愛をしたいと思うのであれば、恋愛における自分の「癖」を見直してみることが大切です。
恋愛における癖は、ノートに書き出してみると良いでしょう。
どんな時に相手を困らせてしまったか、相手から「これは辞めて欲しい」と言われたことは何だったか、思い出しながら箇条書きにしてみましょう。
このように書き出してみると、自分の恋愛傾向や恋愛における「癖」がうっすらと見えてきます。
「癖」を把握したら、それに対してどのように対処すれば良いかじっくりと考えると、次の恋愛で恋人ともより良い関係を築いてゆくことができます。
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<ユーモアのセンスを身に着けよう>
恋人との関係を良好にできる恋愛上手な人は、ユーモアのセンスを備えているものです。
本来人間は「幸せになりたい」という欲求を持っており、楽しいもの、笑顔になれるものを求めています。
そのため、普段から恋人を自然と笑顔にさせられるようなユーモアのセンスを身に着けておくことで、相手を幸せな気分にすることができるのです。
また、ユーモアを持っていれば、自分の目の前に困難が立ちはだかった時にも、楽観的に乗り越えることができます。
そのため、自分の生活上で起きた不愉快な出来事を、恋人との楽しい時間に持ち込むことも無くなります。
ユーモアのセンスを見つけることは一見困難なように思えますが、映画やお笑い、本、そして実際にユーモアのある人の言動を観察することで身に着けることができます。
失恋した時こそ、自分の思考回路を面白みに満ちたものにするよう心がけることで、辛い気持ちも随分と和らぎ、さらに次の恋を楽しいものにできるのです。
【まとめ】
失恋は何度経験しても辛く、決して慣れることはありません。
しかし、確かに失恋は人を大きく成長させてくれるのです。
振られてしまった時には、思い切り泣き、悲しみをきれいに流してから、自分について分析してみましょう。
恋人のいない時間も楽しんだ人には、より素敵な恋愛に巡り合うことができますよ。
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