いよいよ就活本番の季節に突入し、毎日忙しい就活生の子供を持つ方も多いでしょう。
就活生を持つ親としては、子供の行く末が不安になる時期ですよね。
でも、子供は親以上に不安やストレスを抱え込みます。
こんな状況の中、子供に対し親はどう振る舞えばよいのでしょう。
今回はストレスをためこんでいる子供への接し方をご紹介します。
目次
就活中ストレスをため込んでいる子供に親はどう接すればよいか?
就活は子供本人が挑むものであるものの、親も気になってしまうものです。
とくに、子供が就活でストレスを抱えていると、不安になってどう接すればよいのか悩みますよね。
ナイーブになりやすい就活期間中は、ちょっとした励ましのつもりで放った言葉が本人を傷付けてしまうことも。
でも、その反対に、親としてストレスをためこんでいる就活生を癒すこともできるのです。
子供が安心して就活に臨むには、どのように接すれば良いのでしょうか。
今回は就活でストレスをためこむ子供に親はどう接すればよいのか、この記事でお伝えします。
<「頑張って」と言わない>
親であれば子供の就職活動の成功を祈らない人はいないでしょう。
子供が就活している最中には、応援したい気持ちからつい「頑張って」という言葉が出てしまいます。
でも、実は「頑張れ」という言葉は、就活でストレスをためている本人を余計追い込んでしまいます。
「頑張れ」と言われると、「今の自分のままではダメだ」「努力が足りない」「頑張らなくては」と自分を責めてしまいます。
これでは、親の言葉がプレッシャーとなって良い結果には結びつきません。
そのため、子供にかける言葉には気をつけなければなりません。
基本的には、何も言わずに「お疲れ様」と一言声をかけるだけで良いのです。
子供は就活という場で精神力・体力を使っているため、家に帰ればいつもと変わらぬ日常を過ごしたいのです。
そのため、親は就職活動を思い出させるような発言を控える必要があるのです。
就活については子供が自分から話さない限り、親からは聞かない方が子供との関係もスムーズになります。
子供も親からいちいち今の状況について突っ込まれないことによって、1人の大人として信頼してくれていると思えるのです。
<自分の就活体験と重ねて励まさない>
親がやってしまいがちなこと、それは自分の就活体験と子供の就活体験を重ねあわせて共感することです。
しかし、子供側は親の体験談を押し付けがましく思ってしまうもの。
自分と親は同じではない、という感覚を持っているのです。
それもそのはず、志望する業界は親とは違う業界かもしれませんし、たとえ同じ業界であったとしても、時代が違うので置かれている境遇は全く異なります。
違う時代に生きて、違う人生を歩み、違う考え方を持って生きる子供と親。
たとえ同じように就活経験があったとしても、同じように感じることはないはずです。
親はどうしても自分の経験から就活を語ってしまいがちになる、ということを心に留め、今の時代の就活状況を知るように努めましょう。
<親の協力も必要だと心得る>
就活中は過度に親に干渉して欲しくない。
そこが子供心です。
しかし、選考を進めていくうちに、子供も独りでは精神的に不安になってきます。
就活中は仲の良い友達も忙しいため、なかなか顔を合わせて話をすることができません。
選考が上手く行けば自信はつきますが、なかなか内定がもらえない中、たった一人で就活するのは心細いものです。
そこで大切なのが、ちょっとした協力の手を親から差し伸べること。
たとえば、連日面接続きで疲れているとき、実家暮らしであれば朝早く車で駅まで送れますよね。
実家を離れて一人暮らししているのであれば、電話をかけて他愛無い話をするのも吉です。
何から何まで過保護にサポートするのでなく、ちょっとした気遣いをすることで、子供の孤独感が和らぐのです。
子供の人生なのだから、子供も自力で就活したいと思いますが、本人の孤独感を軽くするのは他の誰でもなく親なのですね。
「就活中あまりにも子供を放っておきすぎた」と思うのなら、子供の孤独感を和らげるような気遣いを心がけてみましょう。
<「大丈夫?」と聞かない>
就活中は子供も先が見えない中で不安を抱えながら奮闘しています。
親心からつい「大丈夫?」と聞いてしまうことも多いのではないでしょうか。
実は、この「大丈夫?」という一言が子供の不安をあおり、ストレスとなってしまうのです。
親も子供の就活に対して不安を抱えていたり、子供から近況を聞きたいがために「大丈夫?」と聞いてみたりしてしまいます。
でも、子供側は親から「大丈夫?」と聞かれて「大丈夫だよ」と答えても、内心「そんなことは聞かないで、ただ見守っていてほしい」と思っているのです。
なぜなら、子供自身もこの先大丈夫かどうか分からないからです。
あるいは、なかなか選考がうまくいかないものの、親に心配をかけたくない思いから平生を装うこともあります。
この場合、決して「大丈夫じゃない」などと答えることはできません。
したがって、親から「大丈夫?」と聞かれることで、余計に上手く行かない現実と向き合わなければならず、ストレスが溜まります。
さらに、親に心配をかけさせてはダメだ、という心理が働き、上手く行かない自分を追い込んでしまうことにもなります。
子供の就活を見守る親としてはとても心配かもしれませんが、ここでは「大丈夫?」という言葉は控えるようにしましょう。
代わりに「お疲れ様!」というねぎらいの言葉をかけると、子供もほっと一息つくことができ、自分から近況を話してくれる可能性も高くなるのですね。
<前向きな連絡>
就活中は日々、あらゆる場面で孤独感にさいなまれるものです。
自分一人だけが就活しているわけではなく、他の友達もほとんど同じような状況にあると頭では分かっています。
しかし、他愛無い話をして楽しんでいた頃とは違う緊張感があるので、お互いに本来の自分に戻れない空気が漂っています。
そのため、就活生本人は帰る居場所を失ってしまったような不安を覚えることが多いのですね。
こんなとき、精神的に非常に救われるのが親からの″前向きな連絡″です。
「就活お疲れ!帰ったらゆっくり休んでね~」「就活中はおいしいものたくさん食べるんだよ」「○○の好きなケーキ買ってきたよ」など、受け取ってほっとするようなメッセージを送ると元気が出ます。
親から他愛も無い話や温かい言葉を受け取ると、帰る居場所がある安心感を覚えるのですね。
実家暮らしでもこのようなメッセージはありがたいものですが、親元離れた一人暮らしの場合は、なおさら精神的な支えになります。
メッセージを送りすぎても暑苦しくなってしまいますが、1週間に2~3回ほどの適度なやりとりであれば、子供も安心して就活に臨めます。
とくに就活とは関係のない話題はとても癒されるので、実家の様子や最近の出来事など、時々他愛のない話題を振ってみるのもおすすめです。
<内定が出なくても責めない>
何社受けても内定をもらえないこともあります。
そろそろ一般で言われる就職活動時期は終わりをむかえるのに、内定が出ないと親も不安に思ってしまいますよね。
そんなとき、絶対に口にしてはいけないのが子供を責める言葉です。
子供自身必死に就活しており、プレッシャーを抱えながら活動しているにもかかわらず、親から責め立てられたら精神的に辛いですよね。
就職活動は精神面の安定が大事。
親は子供の帰る場所・シェルターとなる必要があるのです。
就活が上手く行っていなくても、卒業直前に良い会社と巡り合うこともあります。
どのタイミングで内定をもらうかは、本来人それぞれ違っていていいのです。
ただ、どうしても一般的な″就活の流れ″があるので、就活生本人も自分のペースを全体の流れに飲み込まれがちです。
就活生本人はただでさえ繊細になりやすい時期なので、親は「自分のペースで内定がつかめれば良いのだ」と励ますのがポイントです。
【まとめ】
就活中、ストレスを溜め込んでいる子供を見るのは、親としてとても辛いことです。
しかし、親が不安になったり、苦しんだりしてしまうと、かえって子供にとっても大きなストレスになってしまいます。
就活中、親は子供が安心して帰るシェルターとなるよう心がけ、行動することがポイントです。
また、あくまでも本人のペースが大事なのであって、たとえすぐに内定がもらえなくても落ち込む必要はないということを頭の片隅に入れておきましょう。
こうすることで、心に余裕を持って就活生の子供を見守れますよ。
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みなさんからのコメントをもとに、就活生が自分のペースで活動できるヒントをお届けする記事を執筆してまいります。
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