志望動機、長所・短所に続き、学生時代に頑張った事は、就活の面接において定番の質問です。
しかし、「自分は何かに打ち込んだ経験が一度もない」と悩む学生が多いのも事実です。
でも、自分が少しでも真面目に取り組んだことを言葉にして説明すれば大丈夫。
この記事では、伝え方のポイントや回答例文についてご紹介しますね。
目次
就活の面接質問!学生時代に頑張った事は?の回答例文!
「学生時代に打ち込んだことについて教えてください」
これは面接で受ける質問の中で、聞かれてもっとも困る質問ですよね。
「特に打ち込んだものなんてないけれど…」と思い悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
でも、バイトやサークル、学校の授業など、その活動にそれなりに真面目に取り組んだ時期もあったはずです。
大した活動でなくても、その時に自分が考え、行動したことを上手に伝えれば、十分合格をもらえる面接対策が行えるのです。
そこで、今回は就職活動で合格できる面接の対策についてご紹介します。
まずは、なぜ面接官が学生時代に打ち込んだことを紹介するのか、確認しましょう。
<なぜ、面接官は学生時代に打ち込んだことを聞くのか>
学生時代に打ち込んだことは、就活で定番の質問と言ってもよいほど、必ず聞かれる質問の1つです。
しかし、この質問に上手く答えられる学生は意外と少ないものです。
そもそも、なぜこの質問を行うのか知っているでしょうか。
面接官はただ、学生時代に打ち込んだことを知りたいというよりも、その質問を通して学生の人柄を知りたいと考えているのです。
また、ある物事に打ち込む過程で挫折する経験はつきものです。
それをどのようにして乗り越えたのか、という点からその学生の将来の可能性を見出すことができます。
実際に、リクルートの「就職白書」では、およそ90%の企業が学生の「人柄」を重視します。
その次に重視されるのが「企業への熱意」、そして「今後の可能性」が続きます。
一方、学生時代に打ち込んだこと、つまり学生時代の活動そのものは、それほど注目されていません。
「ごく普通の学生生活を送っていたから、大したことは言えない」
こう思っている人は多いのではないでしょうか。
それでも、まったく問題ありません。
勉強やサークル、アルバイトなど、自分の身近な活動からも学んだことは多いはずです。
「とても打ち込んだ、というレベルまで及ばない」と思ってしまうかもしれません。
でも、きちんと筋道を立てて説明できれば、面接官は「この学生は自分の頭で考えながら熱心に活動に取り組んだのだな」という印象を抱くようになるのです。
したがって、他の学生と差をつけようと無理に話を盛らなくても立派な回答を用意できるのです。
それでは、面接官に一目置かれるような回答を用意するにはどうすればよいのでしょうか。
<面接時、上手く回答するコツは…?>
筋の通った回答を用意するには、順序良く論理的に回答する必要があります。
一体どのような内容をどんな順番で伝えれば良いのでしょうか。
まずは、学生時代どんなことに取り組んだのか、つまり活動内容を伝えます。
その次に、どうしてその活動に取り組んだのかということを説明します。
これを説明することで、学生の興味・対象や目のつけ所が分かります。
続いて、活動に取り組む途中でどのような問題にぶつかり、どのように対処・解決したのか説明しましょう。
そしてその結果、どんな成果が得られたのか、その経験から何を学ぶことができたのか。
このような順序で説明することで、分かりやすく簡潔に、面接官に自分の考え方を伝えられるのですね。
もう少し、これらの順序を1つ1つ確認してみましょう。
・学生時代に何に取り組んだか
真っ先に、学生時代には何に取り組んだのかを伝えます。
先ほどもお伝えしたように、学生時代の活動そのものに注目する企業は少ないので、それほど強調せずに簡潔に説明しましょう。
・なぜ、その活動に取り組んだのか
その活動に取り組んだ理由を伝えることで、自分の考え方や興味の方向性を面接官に伝えられます。
この部分を伝え忘れてしまう人が多いですが、活動を始めようと思った理由を伝えることで、短い面接の間に自分の人となりを詳しく伝えられるのです。
活動をはじめた理由は必ず添えておきましょう。
・活動に取り組む途中、どんな課題にぶつかり対処したのか
活動に取り組む中で、どうしても困難にぶつかることがあります。
その時に、いかに冷静になって問題を洗い出し、どのようにして解決方法を編み出そうとしたのか。
これを伝えることで、自分の持つ問題発見力と解決力を面接官に伝えられるのですね。
学生時代に打ち込んだことに関する質問で、最も注目されるのはこの点です。
その学生が困難や危機に直面したときにどれほどの力を発揮するのか、面接官は知りたいのです。
これを知ることで、学生が実際に会社で何らかの困難に直面したときに、問題解決能力があるかどうか窺えるのですね。
したがって、この部分はできる限り具体的に説明するのがポイントです。
・実際にどんな成果が得られたか
実際にどのような成果が得られたのか。
これを伝えることで、自分で考えた問題解決法を実践できたかどうか伝わります。
成果は数字で表すことで効果的に伝えられます。
ただ、数字では表せないこともありますよね。
その場合には、他人から受け取った評価の言葉を伝えると効果的です。
・経験から何を得られたか
自分の活動から何を得たのか話すことで、大小さまざまな経験からあらゆることに気づき、吸収する力があるかどうか窺えます。
入社後も日々の業務から学ぼうとする姿勢を持ち続けられる人物であるか否かは、この質問に対する回答に顕著に表れるのですね。
活動の前後で自分がどう成長したのか、しっかりと確認するように心がけましょう。
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<学生時代に打ち込んだことの例文!>
最後に、前項での注意点を踏まえた回答例文を確認してみましょう。
回答するときには、3分以内で話し終えることがポイントです。
長すぎてしまうと、かえって話の要点がつかみづらくなり、面接官からの評価も下がってしまいます。
できる限り、コンパクトな回答を心がけるようにしましょう。
それでは、回答例文です。
「私は学生時代、大学での研究に取り組みました。
大学の専攻は歴史学でしたが、高校のころから世界史に興味を持ち、また歴史を紐解くことで物事の真理を追究したいと思い、研究に没頭するようになりました。
大学3年時の学園祭に向けて、ゼミでは論文作成を行いました。
論文作成を行う段階で、テーマは上手く見つけることができました。
しかし、先行研究ですでに出されていた結論と同じ結論しか導けず、独創的な論文を作成することができませんでした。
そこで、私は担当教授の先生に相談し、どのように論文の方向性を変えれば良いのか考え直しました。
その結果、論文にオリジナリティを持たせることができるよう、テーマにしようとしていた歴史の対象地域を若干広げることにしたのです。
このようにテーマの対象となる地域の範囲を広げることで、先行研究にはない独自の視点を含んだ論文を発表できました。
最終的には、学内の論文コンテストで最優秀賞を獲得し、高い評価が得られました。
この体験から、視点を変え、視野を大きく広げてみることで、まったく異なる方向から物事を見られることに気づきました。
御社の業務においても、このことを忘れずに実践し貢献してまいります。」
上記の例文を分析してみると、前項で紹介した通りの順番で説明していることに気づくでしょう。
まず、大学時代は学校での研究に取り組んだということについて述べられています。
その次には、大学で研究に打ち込もうと思った動機、そして問題点とその解決に向けて行ったこと、そして学内の論文コンテストで高い評価を得たということ。
そのような体験を、仕事でも活かしていきたい。
このように、自分の体験から学んだことを志望先の企業での業務に活かしていきたいと説明することで、面接官も「この学生なら自分の体験をしっかりと血肉にし、将来に繋げて行けそうだ」と判断するのです。
将来性がありそうだ、と思ってもらえるような回答にするため、最後は経験を仕事に活かす意志を伝え忘れないようにしましょう。
【まとめ】
学生時代に打ち込んだこと、と言われてしまうと、自分はそれほど大した経験などしていない、と悩んでしまいますよね。
でも、どんなに小さなことであっても、何かに真面目に取り組んでみた経験は探せば必ず見つかります。
その経験を論理的に説明することで、自分の人となりや将来性を飾ることなく面接で伝えられるのです。
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