「″好き″を仕事にしよう」と言われます。
でも「やりたいことが思いつかない、見つけ方を教えてよ!」と言いたいですよね。
実は「やりたいこと」は仕事にしなくても良いし、「やりたいこと」より「できること」を仕事にするのも立派な選択です。
この記事では就活でやりたいことがない場合、どうすれば良いかいくつかアイデアをご紹介します。
目次
就活でやりたい事がない!好きな事を仕事にした方がいい?
就活をしていると「やりたいことを仕事にするのがいいよ」とアドバイスを受けます。
そんなアドバイスに違和感を覚える学生は多いでしょう。
「仕事とやりたいことを結びつけられない」と思ったら、次の3つのパターンのどれかに当てはまるはずです。
① そもそもやりたいことがない
② やりたいことを見つけたいけれど、じぶんが何を「好き」と思えるか分からない
③ やりたいことはあるけれど、企業や組織では実現しにくい(つまり、就活という枠組みの中にやりたいことはない)
それぞれの学生によって、就活での行動方法は変わります。
そこで今回は①・②タイプ向けの解決方法と③タイプ向けの解決方法の2つをご紹介します。
まずは①・②の学生向けの解決方法を確認しましょう。
<やりたいことがない・好きなことが分からないなら?>
就活の延長線上にやりたいことを見出せない、あるいはやりたいことが分からない。
このような悩みを抱える学生はとても多いです。
それにもかかわらず、就活では「やりたいことを仕事にしよう」と言われてしまうので、困りますよね。
しかし「やりたいことを仕事にしよう」が正しいわけではなく、色々な考えがあって良いのです。
この項目では、
-やりたいことはなくても良いということ
-やりたいことを見つけたいけれど見つからない理由
-やりたいことがなければ「できること」で仕事するのも良いということ
について見ていきましょう。
・やりたいことはなくても良い
「やりたいことを仕事にしよう!」
就活をむかえると、このようなフレーズを耳にします。
でもやりたいことを見つけること自体、とても難しいです。
やりたいことが分からないのに、「やりたいことを仕事にしよう」と言われても困りますよね。
今や、やりたいことを仕事にするのが正しい生き方だという常識が広まりつつあります。
それだけに「やりたいことがない私はおかしいのではないか」と引け目を感じてしまいますよね。
でもやりたいことが見つからないのは、おかしなことではありません。
やりたいことの有無は人それぞれの状態・個性であり、能力や才能の差ではありません。
やりたいことがなければ、「世の中でじぶんをどう役に立てられるのか」という視点を持ちましょう。
この視点を持つことで、じぶんの特性や特技を活かす方向性で就活に取り組めます。
ただやりたいことが本当にない場合と、やりたいことがあるはずなのに自覚していない場合の2パターンがあります。
次の項目では「やりたいことがあるはずなのに見つからない」と感じる人向けに、「なぜやりたいことがないと思うのか」、その理由を探ります。
・やりたいことがあるはずなのに、見つけられないのはなぜ?
「何かやりたい!」と思っても具体的に思い浮かばず、悩んでいませんか。
幼い頃はやりたいことが山ほどあったのに、成長するにつれてじぶんの気持ちがよく分からなくなってしまった。
それには理由があります。
その理由とは「したい」よりも「すべき」を優先して、物事に感動する純粋な感性が鈍っているということです。
成長するにつれ、やりたいことをやる「権利」よりも「義務」を優先するようになります。
塾に行かなければならない、受験をしなければならない、就職しなければならない…。
義務を優先することに慣れてしまうと、物事に魅力を感じる感性が鈍感になります。
「何かやりたいのに思い浮かばない」のなら、感性を取り戻す訓練をしましょう。
「しなければならないこと」を優先するのでなく、わけもなく面白そうだと思ったことに取り組んでみましょう。
実際に取り組んでみて楽しいと思ったら続け、つまらないと思ったら辞めます。
これを重ねることで、物事に感動する感性を取り戻せるのですね。
・「やりたいこと」より「できること」を選んでもいい!
何かを「面白い! 楽しい!」と思える感性があっても、それをやり続けるほど没頭するレベルまでいかないこともあります。
やりたいことに没頭し、それを仕事にできるのは幸せです。
でも幸せな仕事とは、それだけではありません。
じぶんにできる仕事を選ぶこと。
これも「やりたいことを仕事にする」のと負けないくらい幸せなことです。
別の言い方をすれば、「できないことは仕事にしない」ということです。
なぜなら、できないことに取り組むと義務感を覚え、「努力しなければ」と気負ってしまうからです。
これでは仕事に対する考え方も窮屈になり、働くのが苦痛になってしまいます。
一方でじぶんのできることであれば、努力さえ努力だと思わずに仕事に取り組めます。
つまり苦痛を感じることなく仕事できるので、手ごたえも感じやすくなるのです。
苦もなくできることは、人によって全く異なります。
じぶんは何に苦を感じることなく、比較的楽しくこなせるのか、思い返してみましょう。
初対面の人とも臆せず打ち解けられる、人一倍気配りができる、忍耐力があり単純作業を長時間続けられる…。
だれしもこのような特徴を持っているのです。
なかなか自らの特徴が思い浮かばないなら、家族や友人など、身近な人にこう質問してみましょう。
「私が他の人以上に秀でているものって何だと思う?」
じぶんだけでは見落としがちな特性・個性を周りの人は感じ取っているはずです。
<会社でやりたいことはない! でもやりたいことはあるなら>
仕事としてやりたいことはなくても、趣味として取り組みたいものがある。
やりたいことはあるけれど、会社にできることではないから就活でやりたいことはない。
このように思っていませんか。
そんなときにはどんな働き方の選択肢があるのでしょうか。
この項目ではやりたいことは決まっていても、会社で実現しにくい、そもそもやりたいことを仕事にする必要性が感じられない人向けに、働き方を考えてみます。
・やりたいことはある! でも会社では実現できない…
やりたいことはあるけれど、企業や組織の中で実現するのは難しい。
だから「就活」というカテゴリ内に、じぶんのやりたいことはない。
こんなケースもあるでしょう。
たとえばじぶんのアイデアで以って起業したり、旅行家になって世界中を旅したり、フリーランスのライターとして活動したり、組織に属さない働き方もあります。
思い切ってじぶんの身1つで仕事するか、企業に属しながら仕事するか迷いますよね。
そんなときは3つの選択肢があることを思い出してください。
3つの選択肢は次のとおりです。
-仕事は仕事だと割り切り、余暇にやりたいことをする
-すぐに独立せず、会社で独立するために必要なスキルを身につける
-学校を卒業してすぐ独立する
主にこの3つの方法があります。
学校を卒業していち早く独立する場合は、在学中から準備を進めておきましょう。
特に文系の学生は大学時代に時間がたっぷりあるので、卒業後に独立するための知識をつけ、少しずつ実現に向けて動けます。
上手く行けば在学中に独立し、仕事するのも可能です。
一方で学校を卒業してすぐに独立せず、仕事とやりたいことを完全に割り切って活動する場合、カギとなるのは時間配分です。
じぶんが取り組みやすい業務、かつ残業が少なく、土日祝日は必ず休みが取れる会社を選びましょう。
できれば有給休暇の取りやすい会社がおすすめです。
ワークライフバランスのとれた条件の良い会社であれば、余暇の時間を使ってやりたいことに取り組めます。
副業や兼業といった形で実績を上げれば、いずれ独立するのも夢ではありません。
また会社勤めしていても、やりたいことに関連するスキルを身につけられます。
文筆家になりたければ、社内での文書を作成したり、出版社で編集業務に携わったり、文章に関わるチャンスはたくさん転がっています。
会社でのチャンスを最大限活かせば、安定したお給料をもらいながら独立のためのスキルも磨けるのです。
以上3つの方法のうち、どれが今のじぶんにしっくりくるか確かめ、実践してみましょう。
・「やりたいこと=仕事」にしなくてもいい!
前の項目ではやりたいことを仕事にする前提で3つの方法をご紹介しました。
でも「やりたいことは仕事にしない」という選択肢もあります。
やりたいことがあっても完全に趣味の範囲にとどめても良いのです。
実際に平日は趣味などのやりたいこととは全く異なる仕事をし、休日や帰宅後にやりたいことに没頭する人も多いのです。
すべての時間をやりたいことに注げるわけではありませんが、仕事と趣味のバランスが取れて心地よく生活できます。
中には趣味として行っていた独自研究が、学会で高い評価を受け、会社員であっても研究者並みの実績を残す人もいます。
つまり趣味は趣味、仕事は仕事と割り切ることで、かえって効率よくやりたいことに専念できる可能性もあるのです。
【まとめ】
「仕事はこうであるべき」という決まりはありません。
好きなことを仕事にしてもいいし、じぶんにできることを仕事にしてもいいし、やりたいことは趣味の範囲にとどめて「仕事は仕事」と割り切っても良いのです。
大切なのはどのライフスタイルが一番じぶんに合っているか、吟味することです。
これを踏まえた上で就活に取り組んでみましょう。
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