中学生になったからには自分で高校の受験勉強を進めてほしいのに、子供が勉強しない。
こんな悩みを抱える親御さんも多いでしょう。
中学生にもなると親が口出ししても言うことを聞かず、困ってしまいますよね。
でも、親の工夫次第で子供も勉強する気になります。
今回は子供の勉強に対するやる気が起きるよう、親ができることをご紹介しますね。
目次
中学生の子供が勉強しない時に親がやる気を出させる対策方法!
受験勉強が好きな中学生はほとんどいないでしょう。
しかし、高校に入るためにはどうしても受験勉強を避けるわけにはいきません。
子供がどうしても勉強しない、モチベーションが上がらないとの悩みを抱えている親御さんも多いのではないでしょうか。
勉強する気の起きない子供に対して、親は何ができるのか、ついつい考えてしまいますよね。
そこで、今回は勉強しない子供が楽しく勉強できる工夫について確認してみましょう。
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<「勉強しなさい」と言わない>
子供をやる気にさせるため、親がつい口にしてしまう言葉、それが「勉強しなさい」という言葉です。
でも、中学生にもなると自我が確立されているため、そう簡単に親の言うことを聞かなくなります。
むしろ、人は他人から命じられたこととは反対のことをやりたくなるため、「勉強しなさい」と言われると、逆に遊びたくなる心理が働いてしまいます。
ただ、この心理を逆手にとって、ゲームばかりしている子供に向かって「ゲームしなさい」と言ってみると、不思議と子供は勉強するようになることもあります。
とくに反抗期をむかえている子であればあるほど、親からの命令とは逆の方向に動くので効果は大きいのですね。
勇気は要るかもしれませんが、試しに「勉強しなさい」というセリフとは反対のことを言ってみても良いでしょう。
また、勉強は決して義務ではないことが分かれば、子供は「勉強も楽しみの1つとして取り組むのもいいかな」と思うようになるのです。
そのため、極力「勉強しなさい」という発言は控えるようにしてみましょう。
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<他の子と比較しない>
「○○くん/ちゃんのお母さんから聞いたんだけど、毎日6時間勉強頑張っているんだって。だからクラスで一番なんだね」
子供の闘争心を煽るために、こんな発言をしてしまっていませんか。
実は、このセリフが一番子供のやる気をダウンさせてしまいます。
自分の能力は人よりも劣っているということを他人に指摘されればされるほど、「それなら自分が良い成績をとる必要はない」と開き直ります。
あるいは、「自分には能力がないから○○くん/ちゃんのように勉強しても意味は無い」と落ち込みます。
他人と比較することで、自分の気持ちはマイナスになるため、当然勉強に対するモチベーションも上がらないのですね。
また、たとえ比較されることで競争心に火がついても、人と点数を競い合うことではモチベーションは保てません。
子供をやる気にさせるためには、子供のペースを尊重し、他の子と比較しないことが大切です。
そして、他の子を見て親が焦らないようにしましょう。
人の勉強ペースや集中力の持続時間はそれぞれまったく異なります。
子供は子供自身のベストを尽くせば結果もついてくる。
こう思うことで安心して子供を見守れるのですね。
子供の方も、勉強時間や成績で他の子と競争する必要がなくなるので、自尊心を高く保ちつつ、のびのびと勉強に取り組めるのです。
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<結果に関わらずほめる>
「ほめて伸ばす」
子供だけでなく、人の能力を伸ばすにはほめるのが一番です。
しかし、どんなときにほめるかによっても効果は異なります。
もっともやりがちなのが、結果が出たときのみほめる、ということです。
クラスで3番以内に入ったから、模試の成績が良かったから、という理由で子供をほめていないでしょうか。
これではかえって子供のプレッシャーになってしまうのです。
たとえしっかり勉強していても、結果が芳しくないことはいくらでもあります。
しかし、こつこつと準備して努力を重ねること、いずれ結果がついてくるという信念を持つことが、結果を引き寄せます。
たとえ思い込みであっても、この軸を持つことで子供自身の行動が変わり、次第に結果も変わってくるのです。
そのためにも、子供の「地道に続ける姿勢」をほめることがポイントです。
大きな結果よりも、ふだんの子供の小さな行動こそほめてみましょう。
こうすることで、子供も勉強を続けること自体に意味があることに気づけるのです。
また、結果は数字として出るため、他の子供と比較されやすいものです。
しかし、数字に表されることのない勉強への姿勢をほめれば、他人を気にすることも少なくなるのですね。
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<わが身を振り返ってみる>
子供は親を映し出す鏡でもあります。
「子供が勉強しない」と悩んでいるのなら、一度自分に原因がないか見直してみましょう。
子供は物事に対する親の態度をよく見ています。
親が勉強嫌いであれば、子供も勉強しないことはよくあること。
仕事の勉強や家の仕事を地道にこなしているでしょうか。
子供は勉強しない親を見て、「お父さん・お母さんは勉強しないのだから、自分もこれでいい」と思うのです。
もちろん子供にとって親が反面教師になることもありますが、大半の場合、子供は親をまねます。
まずは、子供の鏡となるように自分自身の日ごろの態度から改めてみること。
これが子供の意識を変える一番の近道なのです。
さらに大切なのは、仕事の勉強や家の仕事が楽しいということを子供に話すことです。
一番身近な父親や母親がつまらなそうに家事や仕事に取り組んでいては、子供は勉強する気になりません。
なぜなら、「勉強しても親は楽しそうじゃないから、勉強する意味はない」と考えるためです。
勉強することで人生が楽しくなるということを、ふだんの親の姿を見て確信させることが、意欲をかきたてるのです。
まずは、「勉強すると良いことがある」ということを行動で示してみましょう。
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<勉強する環境を変えてみる>
人間は環境動物です。
勉強する気になれない、集中できなくて勉強が捗らない。
こんな悩みを抱えている受験生も多いことでしょう。
そんなときには、勉強する環境を変えてみましょう。
周りの環境を変えるだけで、驚くほど集中できるのですね。
たとえば、子供がふだん家で勉強しているとします。
家での勉強が捗らなくなったときには、図書館やカフェなど、人のいる場所に出かけて勉強してみてはどうか、と提案してみましょう。
外に出ることで、人の目線に触れることになるので、自ずと勉強するスイッチがはいります。
塾の自習室もおすすめ。
なぜなら、塾の自習室は受験生が真剣に勉強しているからです。
そのような雰囲気の中で机に向かうことで、自分を追い込めるのですね。
ただ、人によっては塾の自習室ではなく、自宅が一番集中できる人もいます。
私も受験生だったころ、塾の自習室はみんな集中しているのでかえって窮屈に感じ、他の人と自分を比べてしまいそうだと思ったため、自分一人だけで過ごせる自宅が一番の勉強場所でした。
勉強に集中できないと悩んでいる子供には「お気に入りの勉強場所を探してみるといいよ」とアドバイスしてみましょう。
人間の集中力は90分が限界なので、一時間半勉強したら、その都度場所を変えて勉強するのも良い方法ですよ。
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<一緒に目標を立て、達成した時のご褒美を考える>
受験勉強にやる気が出ない理由は、ただ漫然と勉強していることにあります。
自分の力で何かを成し遂げるという目標がない限り、やる気はなかなか起きません。
そこで大切なのが、目標を立てること。
目標は「短期的な目標」「中期的な目標」「最終的な目標」を設定することが成功への近道です。
「短期的な目標」では、今週1週間でやるべきことを考えてみましょう。
「中期的な目標」は、3か月ごとに設定するのがちょうど良いです。
模試で何点以上取る、などの目標が中期目標としてふさわしいでしょう。
「長期的な目標」としては、受験勉強の一番の目的である志望校合格が挙げられます。
このように、大小の目標を設定することで、無理なく目標に向かってモチベーションを保てるのですね。
さらにやる気を起こさせる工夫としては、目標を達成するごとにご褒美を用意しておくことです。
たとえば、「夏期講習の前半が終わったら、旅行に行く」、「今日の塾の復習テストで満点を取ったら大好物のクレープを食べに行く」など、子供がわくわくするようなご褒美を用意するのです。
子供だましのようなやり方かもしれません。
でも、大人も仕事を頑張ったら自分へのご褒美としてアクセサリーを買ったり、服を買ったり、旅行に行ったりしますよね。
つまり子供の希望を聞いて、目標達成に見合ったご褒美を用意することはモチベーションを保つための立派な手段なのです。
注意すべきポイントは、達成できるような目標を設定することです。
いきなり高い目標を設定してしまうと達成できず、ご褒美にも手が届きません。
これでは、子供も自己嫌悪に陥ってしまいます。
そのため、まずはすぐに達成できる目標をつくるのがやる気を引き出すコツ。
「今週は毎日5時間以上勉強する」など、達成しやすい目標をつくれば、ご褒美を得る満足感も味わえます。
目標を立てる時には、「どんな目標なら達成できそう?」子供と相談し、ご褒美として何が欲しいか希望を聞いてみましょう。
これなら、勉強への意欲も高まるでしょう。
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【まとめ】
子供をやる気にするのはとても難しいことです。
何より、義務感から勉強させられているとき、子供はとても窮屈に感じます。
受験勉強の窮屈さを感じさせないためにも、今回ご紹介した方法を試してみてくださいね。
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みなさんからのコメントをもとに、より一層受験のお役に立つ記事を執筆してまいります。
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