受験生の皆さま、大学入試直前の英語は何を勉強すれば良いのか、とても焦るでしょう。
残り少ない時間で効率的かつ最大限英語の力を伸ばす、とっておきの方法があります。
勉強方法は地道ですが、ポイントを押さえて繰り返し勉強することで、本番を無事乗り切ることができます。
今回は受験直前の英語の勉強方法ポイントと、具体的な長文読解、リスニングのコツとして勉強法をご紹介します。
目次
大学入試前の英語の勉強方法!長文読解、リスニングのコツは?
人によって大学入試直前の勉強ペースは異なりますが、大学入試が目前に迫るにつれて、今まで順調に勉強していた人も気が焦ってしまい、何から手をつければ良いか分からなくなってしまうものです。
しかし、英語だけでなく他の科目にも共通して言えることは、大学入試直前の時期は「必要最低限の重要事項をピンポイントで繰り返し見直す」ことです。
それでは、大学入試最重要科目である英語の「必要最低限の重要事項」とは、具体的に何を指すのでしょうか。
「必要最低限の重要事項をピンポイントで繰り返し見直す」というポイントについて、一緒に確認して行きましょう。
<必要最低限の重要事項>
英語は主に英単語、文法、長文読解(英文和訳)、リスニング、ライティングの5つの分野に分かれます。
しかし、リスニング・ライティングの2つはそもそも試験科目に含まれておらず、勉強する必要のない方も多いですし、ライティングは英単語と英文法の知識を確実に身に付けていれば十分対応できます。
したがって、受験直前は英単語、文法、長文読解、リスニングの4分野に特化することで有意義な時間を過ごせます。
それでは各分野の「必要最低限の重要事項」について確認しましょう。
☆英単語-「英単語は不安な単語のみを繰り返し確認する」
自分が愛用している単語帳を1冊(複数の単語帳を使って勉強していた人はそのうち最も気に入っている単語帳を1冊)用意しましょう。
その単語帳を使って今まで単語を覚えてきたと思います。
しかし、何度覚えようとしても頭に入らなかった単語がありますよね。
大学受験直前は覚えるのに苦労した単語のみを重点的に確認しましょう。
覚えきれていない単語の横にチェックなどの印をつけている方は、印のついた単語のみ勉強しましょう。
特に何らかの印をつけていない方は、全ての単語をざっと眺めて、すぐに意味を思い浮かべられない単語の横にペンで印をつけましょう。
この作業を終えたら、印のついた単語のみ勉強しましょう。
おすすめの単語勉強法ですが、単語は一生懸命意味を暗記するのではなく、ある英単語をちらっと眺め、その単語のイメージがすぐに思い浮かぶか確認します。
この時点ではまだ日本語で書かれた意味を見ません。イメージが思い浮かんだら、答えが合っているか日本語の意味を確認します。
この作業を繰り返して、1冊の単語帳を何周も勉強することで単語力が身に付きます。単語は覚えるのではなく<眺めて、イメージする>のです。
関連記事:英単語の効率的な覚え方は?短期間で2000単語暗記する方法!
☆文法-過去に何度も間違えた問題は、直前にも解き直して解説を読む
文法は入試問題の中でも確実に正解したい分野です。
しかし、入試直前は全ての文法事項を確認する時間は無いので、単語の勉強方法と同じように勉強します。
文法についても、自分が一番よく使用していた文法問題集1冊を用意し、今まででよく間違えた問題のみ解き直します。
答え合わせをしたら、正解・不正解に関係なく、しっかりとその問題の解説を読みましょう。
過去に何度も間違えている文法事項なので、確認すればするだけ入試本番で数点伸びます。
☆長文読解、英文和訳-「一に音読、二に音読。音読するほど力はつく」
新しい長文を読むのも良いですが、過去に取り組んだ長文をもう一度読み返してみる方法はとても効果的かつ効率的です。
一日1∼2つの長文を読み返しましょう。
読み返す長文は、以前に解いた問題集の長文でも、第一志望校の過去問の長文でも構いません。
読み返す方法については、まず一度長文を最初から最後まで黙読します。
次に声に出して音読します。
音読をしながら長文が何を伝えようとしているのか頭の中で捉え直してみてください。
また、一文一文声に出して読んでいる英文の意味を捉えられているか、音読しながら確認しましょう。
すらすらと音読できて、文章の内容も理解できるのであれば、長文を理解している証拠です。
一方、音読がつかえる箇所がある場合は、その部分に関して理解できていないという証拠です。
音読がつかえた箇所のみ和訳して、文の構造や文法事項を確認してください。
このように、長文読解はひたすら「音読すること」が大切です。
音読をすることで、新しい長文を初めて読む時の読解スピードが上がり、頭の中で英語を日本語に直して読むのでなく、英語を英語のままで理解できるようになるのです。
☆リスニング-音読と聞き流しで対策
リスニングについては、志望校の受験科目には含まれていないため、勉強する必要のない方も多いと思います。
ここでは、リスニングが試験に課されている方を対象に勉強方法をご紹介します。
受験直前のリスニング対策としては、長文読解と同じく、音読をおすすめします。
音読は自分が話すのだから、リスニングではないじゃないかと思われるかもしれません。
しかし、自分の声を自分で聞き、自分が音読している一文一文を理解することで、英語を日本語に置き換えることなく、英語を英語のまま理解する力が付きます。
したがって、音読は最高のリスニング対策となるのです。
また、息抜きにリスニング対策のCDや英語のラジオニュースをかけて、なんとなく聞き流すのも非常に良い対策になります。
聞き流しをする場合は、CDやラジオの少し後について声にだして真似てみましょう。
このようなシャドーイングはリスニング能力を飛躍的に高めてくれます。
【まとめ】
「必要最低限の重要事項」について把握できましたか?
最後にもう一度「必要最低限の重要事項」について確認しましょう。
英単語-「英単語は不安な単語のみを繰り返し確認する」
文法-過去に何度も間違えた問題は、直前にも解き直して解説を読む
長文読解、英文和訳-「一に音読、二に音読。音読するほど力はつく」
リスニング-音読と聞き流しで対策
受験直前にはこれらの勉強を毎日繰返すことで時間を掛けず、最大限の効果を本番で発揮することができます。
あと少し、一歩一歩進めば大丈夫ですよ。
最後に、この記事を読んで役に立ったと思ったら、SNSなどで是非シャアしてみてください。
また、面白かった点や意外だった点、こんな記事も書いてほしいというコメントがあれば、どうぞお気軽にお知らせください。
皆さまのコメントを参考に、より良い情報を発信してまいります。
関連記事:大学入試センター試験やテスト前日!一夜漬けと見直しどっちがいい?