大学入試の前日に、ふと手つかずの分野があることに気付き、一夜漬けしたくなることもあると思います。
実際、一夜漬けに徹するか、見直しに徹するか迷われてしまう方も多いのではないでしょうか。
今回は入試前日の大事な時間を最大限効果的に使うために、大学入試センター試験やテスト前日の際一夜漬けと見直しのどちらを優先すべきか、ご紹介します。
目次
大学入試センター試験やテスト前日!一夜漬けと見直しどっちがいい?
大学入試の前日には、どのように勉強すればよいのでしょうか。
受験の試験範囲は広いので、まだ完璧に暗記できていないものや、手をつけられていない分野があるかもしれません。
まだ完璧に勉強しきれていない分野が残っていると受験直前に不安になりますよね。
したがって、一夜漬けをしたいと思うことも多いと思います。
それでは、試験の前日には不安な分野の一夜漬けと得意分野・今まで勉強してきた分野の見直しのどちらを優先すればよいのでしょうか。
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<基本的には見直しを最優先>
試験前日は、各科目の基礎的なポイントを確認して過ごすことが大切です。
しかし、全ての基本事項を確認し直すことは時間的に厳しいので、今まで勉強してきたもののうちで、特に苦手な分野の基礎事項を確認することが最優先です。
その次に優先すべきことは、得意分野の基礎事項の確認です。
最後まで、得分野は試験において自分の武器となるので、しっかりと磨き上げておく必要があります。
多少苦手分野や手のつけられていない分野があったとしても、得意分野がカバーしてくれます。
したがって、時間のない前日には手のつけられていない分野の一夜漬けをするよりも、見直しを優先する方が受験本番でも良い結果をもたらしてくれます。
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<一夜漬けしたい分野は時間の余裕があれば勉強する>
試験前日に優先すべき基本事項を全て確認し終わり、翌日の受験会場に持っていくものについても全て確認した上で、なお時間的余裕があるのであれば、手のつけられていない分野に目を通しましょう。
しかし、睡眠時間を削ってまで勉強することはお勧めできません。
翌日の試験のために心身ともに安定した状態に保つことが何よりも大切です。
遅くとも11時台に寝て、7時間ほど睡眠を取れるようにしましょう。
<一夜漬けでも基本事項を優先>
一夜漬けのように短い時間で勉強する場合は、暗記科目を中心に勉強すると良いでしょう。
特に、手のつけられていない分野の基礎項目を中心に勉強することです。
たとえ一夜漬けであっても、がむしゃらに勉強するよりは基本的なものをおさえた方が効果的です。
しかし、短い時間に勉強するのが向いていない方も多いので、「手のつけられていない不安な分野もあるけれど、自分は一夜漬けしても有意義な時間は過ごせないな」と思ったら、今までの復習を徹底しましょう。
<一夜漬けしたい分野は自分にとって本当に必要か?>
一夜漬けするときに一度確認したいことは、「一夜漬けしたい分野は、自分にとって本当に勉強する必要のある分野なのか」ということです。
なぜなら、受験勉強も終盤になる頃には、志望校(特に第一志望校)に合わせた勉強が大切だからです。
志望校の試験範囲でない分野を一夜漬けで一生懸命勉強しても、時間が無駄になってしまいます。
また試験の範囲内であっても滅多に出題されないものや、配点の低いものであれば、最優先して勉強することはお勧めできません。
もちろん、今がまだ秋の9、10月頃であれば配点の低い問題もしっかりと対策しておく必要があります。
しかし、受験直前や受験前日はそのような問題の対策に時間を割くよりは、頻繁に出題され、配点も高い分野をしっかりと見直すほうが、本番で確実に力を発揮できるのです。
個人の経験談になってしまいますが、私の場合は最後の最後まで国語、その中でも特に漢文が驚くほど苦手でした。
受験直前になって、「今漢文を一生懸命勉強しても、その時間に多くの効果を得ることは見込めないな」と思い、また、漢文は第一志望校では出題されていない(漢文が課されている大学でも、漢文の配点は低かった)ことから、漢文の勉強には時間を割かず、基本分野の見直しと得意科目の総仕上げに時間を使いました。
結果として、漢文が出題されている学部からも合格をいただくことができました。おそらく、得意科目や基礎科目が苦手分野を補ってくれたのでしょう。
受験勉強の仕方は人それぞれ本当に異なっていますし、正しい勉強方法はありません。
しかし、いくら頑張っても得意になれない科目は(試験直前に限っては)潔くあきらめて、得意分野や基礎をしっかりと固めることが大切だとも言えます。
自分にとって何が必要で、何が不必要か見極める判断が大切です。
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【まとめ】
受験前日はその不安から、どうしても徹夜して一夜漬けをしたいと思う気持ちに駆られると思いますが、一夜漬けよりは基礎事項・得意科目の見直しを徹底する方が効果的です。
直前においては、勉強しても効果を最大限引き出せない分野は諦めるという勇気も大事です。
もちろん、これは直前に限られたことなので、時間がある時期は苦手でもしっかりと勉強することは大前提です。
とにかく前日は大事な基礎事項の見直しに徹底し、早めに睡眠時間を取るように心がけましょう。
一日一日実りがあることをお祈りしています!
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