3歳は幼稚園や保育園に通うようになる時期です。
初めての集団生活では、相手の立場に立って考えたり、ルールを守って行動したり、慣れない事ばかりでしょう。
しかしその分、お子様の成長も著しいものです。
体の成長だけでなく、精神面での成長が顕著な3歳のお子様に合った幼児教育方法とは一体どのようなものなのでしょうか。
今回は、「3歳の子どもにはどんな教育が適しているのだろう」、「そろそろ勉強させる必要もあるのかな」とお悩みのお母さん・お父さんにもご参考となるように、3歳児におすすめの幼児教育方法についてご紹介します。
目次
教育は3歳までに決まる!脳の器を大きくする幼児教育方法とは?
3歳は幼稚園・保育園に通い始める時期です。
この時期には集団生活が始まり、お子様も精神的に大きく成長します。
それだけでなく、他のお子様がいる幼稚園という場所で、お母さん・お父さんも自分の子どもがどの程度成長しているのか、客観的に認識せざるを得ない場面も多くなるでしょう。
「3歳の子どもに合った教育はどのようなものだろうか」
「3歳からひらがなや計算を教えた方がいいのかな」
このようにお悩みの方も多いのではないでしょうか。
今回はこのお悩みにお答えする形で、3歳児の幼児教育方法についてご紹介しますね。
<3歳児の教育に必要な3本柱>
3歳期に必要な教育には、大切な「3本の柱」があります。
その3本の柱を教育の軸に据えることで、他の人に流されることなく、お子様自身の伸びやかな成長に繋げていくことができます。
その3本柱とは
「自分でやりたい!」という欲求に応える」
「ルールを守る」
「好奇心を満たすことで「脳の器」を大きくする」
です。
早速、1つずつ確認してみましょう。
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・「自分でやりたい!」という欲求に応える
3歳児のお子様は、2歳の時よりも自立心が強くなるため、「自分でできるから、やらせてほしい!」という気持ちが強くなります。
もちろん、大人が手伝ってあげた方が早く済むのですが、余裕のある時には時間がかかってもお子様に挑戦させてあげましょう。
「自分でやる」という体験を積むことで、何かをやり遂げた時の達成感を精一杯味わうことができます。
このように達成感を味わうことで自信が付き、他の多くの場面でも積極的に自分の活動の幅を広げて行くので、学び得てゆくものが増えるのです。
遊びにおいても、「ちょっとこの子にはまだ早いのではないか」と思うことがあっても、お子様に挑戦してみたいという強い気持ちがあるのなら、危険がない限りで挑戦させてあげてみてください。
お子様も夢中になって取り組みます。
できる限り、お子様の「やりたい!」という思いを満たしてあげるように心がけましょう。
・ルールを守る
3歳は幼稚園・保育園に通い始める時期でもあります。
初めての集団生活を体験し、お子様も人と協力して過ごす術を身に付けます。
順番を守る、おもちゃを譲るなどの行動を取れるようになり、精神面でも大きな成長が見られます。
この時期には、家でもルールのある遊びを行なったり、お手伝いを頼んでみたりする必要があるでしょう。
「様々な個性を持つ人同士が気持ちよく生活するために、ルールが存在する」ということを根本的に理解できるように、ルールに触れる場面をたくさん用意してみましょう。
ただ、やはり″楽しくルールを学ぶ“ということが大切です。
「これもあれもやってはいけない」と禁止事項を並べるのではなく、「こんな時にはこうすると上手く行くよ!」と提案するような形でルールを教えることが大切です。
ルールを楽しく学ぶ遊びとしては、オセロ・すごろく・トランプを挙げることができます。
ゲームはルールがあってこそ成立するので、楽しく遊んでいるうちに自然と決まり事を理解できるようになります。
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・好奇心を満たすことで「脳の器」を大きくする
3歳児の教育においてこれほど大切なことはありません。
親はつい他の方のお子さんを見て、「うちの子にもひらがなを教えて、本を読めるようにしないと」、「足し算や引き算を覚えさせないと」と焦ってしまいます。
しかし、幼い頃に人より先に勉強ができるようになっても、後々伸びしろが増えるとは限りません。
長期的な視点に立ってみると、幼児の時期には自分の感性や興味を豊かにすることを通して「脳の容量」を大きくすることの方が大切です。
3歳の幼児期に脳の容量を広げておくことで、後々の吸収力に差が出てきます。
知識ばかりを詰め込まされてきた子は、知識を吸収する力は持っていても、その知識を自分で応用する力・掘り下げて考える力を身に付いていないため、早く限界が来てしまうのです。
一方で、幼児期に勉強よりも、思う存分自分のやりたいことに取り組んできたお子様は、脳という「器」が大きく育っており、その大きな器の中に知識を入れるスペースが残されています。
そのため、知識を吸収するタイミングは遅くても、習得するスピードは非常に速いのです。
それだけでなく、自分の興味を追究することで身に付けた思考力を駆使し、学んだ知識を応用することができるため、知識を自分の血肉として取り入れることができるのです。
お子様に知識を詰め込もうとするのではなく、目一杯好きなことをさせて「脳の器」を大きく育てることを意識しましょう。
小学生になるまでひらがなを読めなくても、無理に勉強させる必要はありません。
それよりも「脳の器」を大きくすることで、小学校入学以降驚くほどの成長が見られます。
<遊びを通した教育>
3歳児のお子様の興味を広げるには、どのような遊びを行なえば良いのでしょうか。
ここでは、この時期のお子様の成長に合った遊びをご紹介します。
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・自転車
3歳児は完全ではありませんが、危ないこと・やってはいけないことなどの分別が少しずつ自分で判断できるようになります。
そのため、まだ親の目は必要ですが「冒険させる機会」を多く作ってあげることが大切です。
外遊びの冒険において、最高のお供となるのが「自転車」です。
これを使って外に出れば、行動範囲も一段と広がるでしょう。
ただ、最初から自転車に乗るのは難しいので、必ず補助輪を付けるようにしましょう。(場合によっては、三輪車から始めても良いでしょう。)
最初は補助輪を付けて遊び、補助輪での運転に慣れてきたら、補助無しでも運転できるように訓練してみましょう。
この訓練は、3歳児のお子様にとって初めての大きな挑戦にもなります。
一生懸命練習する体験を通して、「できた!」というお子様の達成感を育てることができます。
お子様が練習している時には、努力の過程を褒めてあげましょう。
すぐに成功しなくても責めるのではなく、練習しようする気持ちを持っている、そのこと自体を認めてあげましょう。
・絵本
本に触れさせることは非常に大切なことです。
図書館に連れて行くのも良いですし、自宅で一緒にたくさんの絵本を読み聞かせてあげることも大切です。
でも、3歳のお子様にはどのような絵本が必要なのでしょう。
適切な絵本を選ぶためには、この時期のお子様の成長度合いをおさえておく必要があります。
この時期の一番の特徴は「相手の気持ちを推測したり、共感できるようになる」という点です。
2歳期までは、自分と他人の区別がつかず、すべて自分を中心にして行動していました。
しかし、3歳期になると他人の存在を意識するようになり、「自分とはちょっと違う!」という認識や「相手も同じことを思っているんだ」という認識を持つことができるようになります。
したがって、他人の存在を意識し始めたお子様にぴったりな絵本とは「単純な展開の物語でありながら、登場人物の気持ちに触れ、違和感や共感を体験できるような」ものです。
このような体験ができる絵本として、2つ挙げてみましょう。
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-「ぼちぼちいこか」
この絵本は、体の大きなカバが主人公。
自分に何ができるか一生懸命多くのことに挑戦してみますが、何よりサイズが大きいため、何をやっても失敗の連続です。
それでも、焦ることなく自分のペースでできることを探していく姿には、子どもながらも勇気を与えられます。
3歳という年齢も多くのことに挑戦する分、失敗ばかりします。
しかし、それでも焦ることなく自分の歩みを止めずに歩いてゆく。
そんな勇気をもらうことのできる絵本です。
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-「ぐるんぱのようちえん」
「ぐるんぱのようちえん」も、ビッグサイズの主人公が登場します。
こちらの主人公はゾウですが、ひとりぼっちで寂しく暮らしていたぐるんぱを、森の動物たちが心配して働きに出させます。
ビスケット作り、お皿作り、ピアノ作りなど様々な職場を転々としますが、体が大きいためすべて失敗してしまいます。
しかし、ある12人の子どもを抱えたお母さんから声をかけられ、子どもの面倒を見るようになります。
子どもたちの人気者になったぐるんぱは、これをきっかけに幼稚園を開くのです。
この物語は、何が起こってもひたむきに進み続けることの素晴らしさを、お子様にも感じさせてくれる物語です。
3歳のお子様は「楽しそうな幼稚園」「一生懸命なゾウさん」としか認識しないかもしれませんが、この認識が後々大きな想像力に繋がります。
一生懸命に自分の今を生きることと、ひたむきに進んでいる人の気持ちを理解すること、この2つを学ばせてくれる絵本なのです。
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-「ぐりとぐら」
最後に、幼児向け絵本のベストセラー・「ぐりとぐら」についてもご紹介しておきましょう。
「ぐりとぐら」シリーズは物語そのものを単純に楽しめる絵本です。
2匹のねずみが主人公となっています。シリーズの中でも特におすすめなのが、「カステラ作り」のお話し。
子どもにとっては、絵本の中に描かれているカステラも印象的ですが、何よりも、最後に森の仲間たち全員でカステラを分け合って食べる場面が心に残ります。
自分の持っているものをみんなとシェアする楽しさ。
これを味わうことの素晴らしさを学べる楽しい絵本です。
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・手先を使う遊び
手先・指先をよく動かすことで、脳につながっている神経細胞の成長を促し、脳細胞が活性化します。
脳は3歳までに80%完成すると言われているので、この時期には手先をたくさん動かす練習を行う必要があります。
手先を動かすお稽古を習わせてみるのも良いでしょう。
ピアノやバイオリンなどは指先を巧みに動かす良い練習となります。
家庭の事情があってお稽古事は大変、という方におすすめの遊びは「ひも通し」や「粘土あそび」、「おりがみ」、「あやとり」です。
特に折り紙は器用に紙を折り合わせる作業を行うので、手先が器用になるだけではなく、集中力を養うこともできます。
また、平面の紙が立体となってゆく過程を見ることで、立体の構成を把握する力も付きます。
折り紙なら100円ショップで気軽に購入することができ、お手軽ですね。
習い事であれ、家での遊びであれ一番大切なのは、お子様が興味を持って取り組めるものを選ぶことです。
バイオリンに興味がないにもかかわらず無理に練習させても、お子様の力を伸ばすことはできません。
興味のないバイオリンに時間を割くよりも、家で大好きな折り紙を楽しんでいた方がお子様も大きく成長します。
お子様が何に興味を持っているのか慎重に分析してみましょう。
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【まとめ】
3歳のお子様の教育で大切なことは「脳の器」を大きくすることでした。
お母さんたちの間では教育の話題が尽きることなく、勉強を始めた、ひらがなを読めるようになった、などの話を耳にすると思います。
しかし、今は勉強できるようになることよりも、好きなことを通して「考える力」や「感性」、「洞察力」を鍛えてゆく時期です。
焦らずどっしりと構え、お子様にとって大切なことは何かということを見失わずに進んでいきましょう。
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