大学受験の面接において志望動機は必ず質問される項目です。
この志望動機では自分の意志をのべることが大切ですが、それだけでは不十分です。
見落としがちなのは大学側が何を求めているのかということ。
大学側の要求もしっかりと理解した上で、自分の希望を述べ、両者の方向性がぴったりと合っていることを伝えましょう。
目次
大学受験の面接対策!合格する志望動機の例文は?
面接は普段から受けるようなものではないので、あまり馴染のない不慣れなものですよね。
しかし、面接の練習を繰り返し重ね、本番に挑むことで自分の意志をしっかりと伝えられるようになります。
まず基本的なことではありますが、志望動機では自分の意志を伝えます。
たとえ学校の先生に勧められて志望したとしても、最終的に受験することに決めたのは自分です。
なんらかの興味があったから受験することを選んだと思うので、自分がなぜその大学・学部を選んだのか丁寧に想い起すことが大切です。
その際、志望している大学(学部)に合格すること自体が目標なのではないということをしっかりと心に留めておきましょう。
面接官の先生が知りたいことは、あなたが「どのようなことがしたくてこの大学を受けようと思ったのか」ということです。
つまり、大学合格の先をきちんと見据えているかということを確認したいのです。
したがって「入学した後に何がやりたいのか」ということを洗い出す必要があります。
それでは、「志望動機には自分の意志を盛り込む」ということをおさえたところで、いよいよ志望動機の例文について確認してみましょう。
<志望動機の例文>
まずはじめに志望動機の例から見てみましょう。
『私は高校教師になりたいと思っております。そのきっかけは、高校の歴史の授業で「私たちは歴史において完全な真実を見出すことは出来ない」ということを恩師から学んだことです。
自分の見ている世界はもっと違う見方が出来るのだということを思い知らされました。
この経験から、私も歴史という科目を通して、学生に一面的でない広い視野を培って生きてゆける環境を提供したいと思うようになりました。
この夢を叶えるためには、貴校で歴史学を専攻し、教職課程のコースを受ける必要があります。
また歴史学でも特に中国史を専攻し△△について深めたいと考えており、貴校の中国史■■ゼミをご担当になっている○○教授は、△△の最新研究で新しい成果を出されています。
○○教授のご指導のもとでならば、歴史や物事にたいする批判的な見方を徹底して身に付けることができると考えております。
したがって、貴校でこそ、自分の夢や目標を叶えられると思い、志望いたしました。』
<志望動機の構成>
志望動機の構成は「自分の最終目標」→「その目標を掲げるようになったきっかけ」→「志望大学が自分の目標達成のために必須」→「入学を強く希望する」という構成・順番で話すと意志がよく伝わる回答ができます。
<強調すべき点>
この中で特に強調したい個所は「志望大学が自分の目標達成のために必須」という部分です。
志望する大学の学問研究と自分のやりたいことが合致し関連し合っているということを面接官に伝えることが大切です。
この部分を強調することで、面接官に「確かにこの学生はこの大学で学ぶのが適切だ」と思ってもらうことができます。
<大学・学部研究を確実に>
この箇所をしっかりと伝えられるようにするには、その大学の専攻ではどのようなカリキュラムが組まれているのか、そしてどのようなプログラムが用意されているのか詳細まで知り尽くす必要があります。
またカリキュラムだけでなく、自分の学びたい専門分野について最近どのような研究されているのか、そして志望学部の先生がどのような研究をしているのか、という点についてよく押さえ、これらの情報を志望理由の裏付にすると説得力と重みのある志望動機を伝えられます。
<大学側が求めているもの>
志望動機を考える際は、つい自分の気持ちや希望しか頭に思い浮かばないことが多いでしょう。
しかし、志望動機を考える際には大学側が何を求めているのかということをしっかりと把握する必要があります。
それでは、大学側は受験者に一体何を求めているのでしょうか。
大学は最高の研究機関であり学問を追究する場所であるため、研究に真摯に取り組み今後の世界に役立つような発見のできる学生を育てる立場にあります。
したがって、自分の興味の対象を熱心に追及して世の中の役に立てようとする姿勢を持った学生を求めています。
このことをしっかり踏まえた上で、もう一度自分の志望動機が大学の求めているものと合致しているか確認しましょう。
特に志望動機に関しては、面接官が注目している点は次の2点です。
1. 自分の興味のある分野に疑問を持ち、その疑問を追究してゆくために大学に入ろうとしているか。
2. 志望動機が明確で自発的に学問を学び、その学問の将来を見据えようとしているか。
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<注意点>
志望動機を述べる時に注意する点が2点あります。
1点目は「短く簡潔に答える」ということです。
いままで志望動機の構成や伝えるべき内容について確認してきましたが、これらを短い言葉で簡潔に表現することで面接官の印象に残るのです。
自分の言いたいことを長々と話してしまうと時間も足りなくなってしまいますし、面接官も結局受験生が何を伝えたいのか分からなくなってしまいます。
2点目の注意事項は、「事前に提出した書類の志望動機と一致させる」ということです。
面接官は受験生の種類を確認したうえで面接に臨んでいます。
書類に書いてあることと言っていることが違っていると面接官に不信感が生じてしまい、印象が落ちてしまいます。
このようなことを防ぐためにも、自分が提出した書類の志望動機ももう一度確認しましょう。
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【まとめ】
志望動機は自分が今後取り組みたいと思っていることと、大学の研究内容・研究方針がいかに合致しているかということを伝えるものです。
自分の立場(自分がなぜその分野の学問に取り組もうと思ったのか)と大学の立場(大学の先生が求めていることは何か)の2つの視点に立って志望動機を考えましょう。
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