慶應の経済学部合格を確実にするならば、日本史で点を取る必要があります。
主要科目である英語は、多くの受験生がしっかり対策を行っているので、差をつけるためにも日本史で得点する必要があるのですね。
基礎を固め、応用問題で力をつけることで、高得点を狙えます。
そこで、この記事では慶應経済の日本史問題の傾向・対策をご紹介しますね。
目次
慶應義塾大学経済学部の日本史受験対策!高得点の取り方は?
慶應大学の経済学部の入試では、英語をはじめとした主要科目で点を取っておくことが合格への近道です。
しかし、だからといって日本史を疎かにすることもできません。
難関私立大学の人気学部を攻略するためには、日本史こそ手を抜けない科目なのですね。
そこで、この記事では慶應経済の日本史受験で高得点を取るために、入試の傾向と対策をご紹介します。
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<慶應経済の日本史の配点、傾向は…?>
慶應義塾大学経済学部の問題は、全部で大問が3題、小問数は全部で50問ほど。
解答時間は80分、配点は150点となります。
解答形式は記述問題と選択肢問題が半分ずつとなっており、設問は空欄補充・正誤判定・年代配列が多く出題されます。
とくに年代配列は、その出来事の月まで問われるので、大切な出来事の年号や日にちは徹底的に覚えておく必要があります。
また経済学部の特徴としては論述問題が挙げられます。
例年、たいてい30字から130字の論述問題が7 ~8題ほど出題されているため、ふだんからある程度の文字数の論述対策を行っておく必要があります。
さらに、経済学部では経済に関連したグラフや図表が試験問題に含まれることもあります。
日本史の分野でグラフや図表を見る機会は、自ら作らない限りあまりないので、苦手意識を持っている人が多いもの。
慶應経済を目指しているのならば、ふだんから教科書や資料集に載せられたグラフや図表に目を通すように心がけましょう。
出題範囲は近世以降(江戸時代∼近現代)に限定されており、現代史の設問が非常に多いのが特徴的です。
この分野は、学校でも最後に学ぶケースが多いので、多くの学生が入試までに十分な知識を備えていない傾向にあります。
したがって、学校の授業に合わせて勉強するのではなく、自主的に近現代史に取り組む必要があるのですね。
さらに、慶應経済では日本史の文化史も出題されます。
この分野では写真や図版、絵などが中心として出題されているため、絵画・美術品の名称のみならず、資料集などを利用して、イメージと名前を合致させてゆく作業が必要となります。
さらに、史料問題も出題される場合が多いので、教科書や資料集に出てくる史料には抜かりなく目を通しておく必要があるのですね。
慶應経済の日本史は、問題量が非常に多く、短時間でたくさんの問題を処理しなければなりません。
入試本番の冊子を見ても、他の大学の入試問題とは比較にならないほど分厚いのが特徴的です。
このように、入試問題の傾向を探ってみると、慶應経済学部の日本史では問題を正確、かつ素早くこなしていく能力が求められていることが明らかです。
全体的に見て、問題は標準レベルのものが大半を占めているので、まずは基本の徹底が大切です。
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<慶應経済で高得点を取るためのコツは?>
前の項目でも確認したように、慶應経済の問題は標準的なレベルの問題がほとんどを占めています。
そのため、教科書の内容を確実におさえることが大切です。
論述問題も出題されるので、対策としては学校で使用している教科書を読み込んでおくことをおすすめします。
用語を覚えるのはもちろんですが、歴史上の出来事の因果関係をおさえることで、基礎力と論述力を身に付けることができるのです。
教科書の読み込みは、通学途中や寝る前などの隙間時間を利用すると効率的に内容を理解できるのでおすすめです。
論述問題については、自分だけで取り組むのではなく、塾や学校の先生にしっかりと添削してもらうように心がけましょう。
添削を受けることで、どのようなキーワードが必要なのか、どう説明すれば良いのかについて、客観的に見直すことができるのですね。
また、経済学部では毎年年代序列問題が出題されているため、歴史の流れを詳細に把握する力が求められます。
対策としては、自分の苦手な時代・時期をピックアップして、その部分だけ教科書を読み込み、歴史の流れをつかむ方法が効果的です。
流れを頭の中にインプットしたら、次は紙に書き出してみましょう。
このような方法でアウトプットすることにより、覚えたことが確実に定着します。
繰り返し、苦手な時代の流れを紙に書き出してみることがポイントです。
1回だけではなく、何度も自分の記憶をたどって紙に書き出すことで、ようやく知識が自分のものになるのですね。
文化史の問題に関しても、徹底した対策が必要です。
文化史の勉強はつい後回しになってしまうことも多い分野。
周囲との差をつけるためにも、文化史に焦点を当てた問題集をこなしておくと安心です。
また、問題集を通して名前を暗記するだけではなく、写真もしっかりと確認するよう心がけましょう。
問題集を解きながら、史料集で実物を確認する作業を繰返すことで、名前と形が一致するようになります。
史料問題も頻繁に出題されますが、初見の史料が入試問題に出てくることはありません。
そのため、史料集や教科書などでしっかりと史料の文章に目を通しておけば、たいていの問題には対処できます。
何度も史料を読み込んで、史料の一節を読んだだけで出典元が分かるほどのレベルを目指しましょう。
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<慶應経済対策におすすめの日本史問題集は?>
慶應経済に特化した対策を行うには、過去問演習はもちろんのこと、過去問に合った日本史問題集を使用する必要があります。
一体どのような問題集が、慶應経済の対策におすすめなのでしょうか。
基礎固めとして推薦できる参考書は、「日本史B一問一答」(東進)です。
東進の一問一答は、基礎用語を徹底的におさえるには無くてはならない問題集です。
一問一答の問題集はたくさんありますが、東進の問題集は入試の基礎レベルから難関大入試レベルの問題を幅広く扱っているため、慶應経済の問題に対処する力をつけるにはぴったりです。
手軽に持ち運びできるので、通学途中や空き時間にも、気軽に目を通せる便利な問題集です。
また、論述問題に対応した問題集としては、「日本史論述研究」(駿台文庫)が挙げられます。
こちらは国立大学向けの問題集、とくに東大生向けの問題集でもあります。
そのため、多少問題の難易度は高くなりますが、これをこなしておけば本番の入試でも高得点を狙えます。
ただ、問題量が多く、問題集に掲載されている全ての設問を解くのは困難です。
効率よく問題集を活用するためにも、慶應経済で出題された問題と似た問題や、自分の苦手分野に関する問題をピックアップした上で取り組むようにしましょう。
【まとめ】
今回確認したように、慶應経済学部の問題は、難易度としては標準的な問題が多いものの、細部まで歴史の流れを理解していないと手ごわい問題が特徴的です。
他の科目の勉強がある中で、日本史まで手をつけることのできない受験生が多い中、基礎力と経済学部に対応した応用力を身に付けることで、大きな差をつけられるのです。
今回ご紹介した問題集などを利用しながら、地道にこなしていくように心がけましょう。
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