慶應義塾大学・経済学部の英語は、一筋縄ではいかない難関問題揃い。
高得点を取り、確実に合格に近づけるには一体どんな対策が必要なのでしょう。
英語の基礎力をしっかりと固め、過去問題研究を行うことで高得点を目指すことは十分可能です。
一体どんな対策を練れば良いのでしょうか。
今回は慶應経済の英語問題の傾向・対策をご紹介します。
目次
慶應義塾大学経済学部の英語受験対策!過去問の傾向は?
慶應義塾大学の中でも最も人気を呼ぶ看板学部である経済学部の英語は、難易度が高く、手ごわい問題が多い点に特徴があります。
しかし、慶應経済を第一志望としているのであれば、高得点はとっておきたいところ。
そのためには、慶應経済の英語入試の問題傾向を知り、それに合わせた対策を練る必要があります。
今回は、慶應経済の英語入試を高得点で突破するため、問題の傾向と対策をご紹介します。
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<慶應経済の英語試験の特徴は?>
私立難関大学の中でも最も難しいとされている慶應経済の英語試験で高得点を取るためには、試験問題の内容・傾向をしっかりと把握する必要があります。
「慶應なら他の学部も受けるから、そちらの対策だけでも経済学部に対応できるのではないか」と思うかもしれません。
確かに他の大学の場合は、1学部対策しておけば他学部の対策もできる傾向にあります。
しかし、慶應の場合は、学部ごとに傾向も出題形式も全く異なるので、学部ごとに対策する必要があるのですね。
まず、慶應経済の配点について確認します。
慶應経済の配点は200点満点。問題数は4題ほどとなります。
大問1∼3までは長文・会話文問題が出題され、最後に自由英作文問題となっています。
制限時間は100分。
慶應経済の英語試験の大きな特徴は、自由英作文です。
指定の文字数は100語以上であり、テーマは社会問題や経済関係のものが多く出題されています。
また、もう一つの特徴としては、1000語を超える超長文が出題されているという点です。
これは経済学部だけに限らず、慶應大学全体の英語試験に共通すること。
したがって、制限時間内に長文を読み、問題を解くだけの速読力を身に付ける必要があります。
つまり、慶應経済の英語受験対策には、速読力と作文力が求められているのですね。
高得点を取るには、この2つの力を伸ばす必要がありますが、一体どのように対策すれば良いのでしょうか。
早速、次の項目で確認して参りましょう。
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<自由英作文で高得点を取るには?>
さて、慶應経済の一番の特徴は自由英作文であることが分かりました。
英作文では、100語以上の文章を書く必要がありますが、最初から100語の英作文を書くのは困難です。
対策としては、高校3年の春から夏にかけて50語程度の英文を書く練習を行い、後半に100語の英作文に挑戦することで、段階的に英作文の力をつけることが可能です。
ふだん英作文対策を行う際には、まず辞書に頼らずに、自分の知っている限りの言葉を駆使して英文を作りましょう。
そして、完成させた英文は必ず学校の先生や予備校の講師に添削をお願いし、改善点を見つけるように心がけましょう。
英作文のテーマは、経済関係や社会問題に関するものが多いものの、専門的な知識は要求されません。
一般常識を知っていれば十分対応が可能です。
ただ、慶應経済の自由英作文は、長文で扱われたテーマに関する自分の見解を求められます。
その際には、長文問題で出された長文からいくつか引用を行う必要があります。
したがって、試験が始まったらすぐに英作文の問題を確認し、長文問題を解く際にどの部分を引用できるか考えながら、読解を進めて行く必要があります。
自由英作文にかけられる時間は25分ほど。
そのため、いかにしていち早く長文問題から自由英作文で問われている内容をピックアップできるかが、大きなポイントとなるのですね。
<慶應経済の読解問題で高得点を取るには?>
慶應経済の読解問題は大きく分けて2つのタイプが存在します。
1つは超長文、そしてもう一方は会話文です。
超長文・会話文も1000語以上あり、文章全体を俯瞰する力と文構造を細部にわたって分析する力が問われます
まず超長文で高得点を取るための対策から確認して行きましょう。
超長文では、30分以内に1000語以上にわたる文章を読み終えなければなりません。
そのため速読力が必要とされますが、文章を瞬時に読み取るためにも、単語力がものを言います。
とくに、慶應経済レベルの英語長文となると、難易度の高い単語が多く出てくるので、単語の意味を知っているだけでも読解スピードが異なります。
対策としては、高校3年の前半までに基礎から中級の単語帳を1冊、繰り返し勉強し、後半に難易度の高い単語帳を1冊用意して学習することです。
また、長文対策では1年の前半には私立大学向けの問題集を使って英語長文に慣れ、夏休みには最難関私立大学受験向けの問題集を解く訓練を積みましょう。
夏休みが終わり次第、積極的に過去問に取り組みはじめましょう。
慶應経済が第一志望であるのならば、過去問を20年分解いておくことをおすすめします。
過去問に取り組む際には、かならず古いものから解き、最新の問題は最後に手を付けるようにしましょう。
20年分も説ききると、慶應経済の英語問題 のクセ・傾向が良く分かるようになります。
問題を解きながら、出題傾向をしっかりと把握して行くことで、本番でもどのような問題が出題されても焦ることはありません。
過去問を解く意義は、志望校に合格する力を養うことにあるのはもちろんですが、ひたすら研究を積み重ねた、という自信をつけるためにも大切なものなのです。
それでは、会話文はどのように対策すれば良いのでしょうか。
会話文・討論文読解問題は、非常に長い討論の流れを負う必要があるため、かなり難易度が高いものとなっています。
近年はあまり出題されなくなりましたが、再び出題される可能性も大いにあります。
会話・討論文では、参加者の発言を予想すること、参加者の立場を想定する力を問う問題が出題される傾向にあります。
会話文問題は配点も大きいので、それなりに準備をしておく必要があります。
会話・討論文では単純な会話ではなく、ある社会問題などを議題として登場人物が意見を交わす形式を取るため、日ごろからニュース・新聞に目を通し問題意識を身に付けておくように心がけましょう。
また、会話文・討論文に苦手意識を持っているのであれば、慶應法学部の会話文問題も解いてみることをおすすめします。
似たような問題形式を過去問でこなしておくことで、自分がどのような問題で躓くか、その傾向が見えてくるのですね。
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<合格への近道は英語の基礎力をつけること!>
ここまで、慶應経済で出題される英語試験問題の傾向・対策についてご紹介しました。
過去問を抜かりなく研究することで、本番でもスムーズに問題を解けるようになります。
しかし、過去問に取り組む前に英語の基礎力をつけておく必要があります。
その基礎力があってはじめて、慶應経済の英語問題に太刀打ちできるようになるのですね。
慶應経済の英語問題は長文読解と自由英作文の2つに分けられました。
この2種類の問題を解けるようになるには、長文の音読と文法、単語を身に付けることが必須です。
長文の音読は、慶應経済の合格に必要な速読力を身に付けるための訓練。
学校や予備校、自主学習などで読み終えた英語長文は、最低でも20回は声に出して音読するように心がけましょう。
少しずつ、音読の訓練を積んでゆくことで、過去問を解く際もすらすらと英文に目を通せるようになるのですね。
また、文法力も長文問題に取り組む際には大きな力を発揮します。
というのも、長文をすらすらと読めるようになるためには、文章構造をしっかりと掴みとる必要があるためです。
文章構造が分かってこそ、音読の作業が効力を発揮するのです。
基礎固め用の文法問題集を1冊購入し、最初から最後まで1年を通して何周も繰り返すように心がけましょう。
また、単語も文法問題集と同じように中級から上級レベルのものを1冊、何周も繰り返し目を通すようにしましょう。
ふだんから音読・文法・単語学習に地道に取り組むことは、当たり前の学習方法ではありますが、この方法が最も効力を発揮するのですね。
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【まとめ】
慶應経済は私立難関校である慶應の看板学部です。
100分という制限時間で、読み応えのある長文読解問題と英文和訳をこなすには、それなりの基礎力と過去問研究が必要です。
慶應経済の英語入試はもちろん、すべての学部に共通することですが、英語の基礎力をしっかりと固めておくことが高得点への近道だということを頭に入れ、英語対策を進めるようにしましょう。
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