文系学部を志望している学生にとって、慶應義塾大学経済学部の数学はなかなか手ごわいもの。
とくに数学に苦手意識を持っている文系志望の学生であれば、数学は悩みどころの多い科目ですよね。
しかし、適した対策を取れば、試験で高得点を狙うことができます。
そこで、今回は慶應経済学部の数学受験対策について、確認してみましょう。
目次
慶應義塾大学経済学部の数学受験対策!高得点の取り方は?
慶應経済は私立大学の学部でありながらも、数学が受験科目として課される学部です。
文系学部のみ受験しようと考えている場合には、どうしても数学の対策が疎かになってしまいますよね。
しかし、慶應経済の数学受験で高得点を目指すには、徹底的な基礎固めと過去問研究を行う必要があります。
そこで、今回は慶應経済の数学受験で高得点を取るため、時間配分や問題傾向、数学の勉強方法についてご紹介しますね。
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<入試傾向を知ろう! 配点・時間配分や問題傾向は?>
慶應経済の数学の試験時間は全部で80分、配点は150点となります。
試験時間のわりには比較的問題数が多いので、時間配分には工夫が必要です。
標準的な問題をすらすらと解けるように、計算に工夫しながら、解きやすい箇所から取り組んでいくことで、上手く時間配分できるようになります。
解答形式はマーク式と記述が両方となっています。
注意点は、マーク式の問題が半分ほどあり、ここで75%以上の点数を超えないと、後半の記述式問題が採点されないということです。
ただ、前半のマーク式問題は標準問題であるため、この部分では他の受験生とあまり差がつきません。
前半でいかにケアレスミスを避け、後半部分でどれほど得点できるかが大切です。
問題数は例年大問が6題出題され、前半3題は標準的な難易度の問題、後半3題はやや難易度の高い問題が出されています。
ただ、全体としては標準レベルの難易度のものが中心であり、それほど難しくはありません。
基礎力がしっかりと備わっていれば、自ずと問題を解けるようになるのですね。
問題の傾向としては、数列・指数・対数・確率・ベクトル・微分積分の分野が頻繁に出題されています。
三角関数・三角比に関してはあまり出題されていない点に、注意しましょう。
<高得点を取るための対策は…?>
慶應経済の数学の出題傾向を知ったところで、試験対策についても気になるところですよね。
最も重要なのは微分積分です。
また、ベクトルも出題されるパターンが多く、典型的な解法をどれほど習得しているかで、得点力に差が出やすくなるのですね。
さらに、指数・対数は人によって慣れや不慣れの差が非常に現れやすい分野です。
ここで差のつく可能性が大きいので、苦手意識を持っているのであれば、徹底的に学習しておきたい部分です。
場合の数・確立については、とくに念入りに学習するようにしましょう。
問題演習の際には、1つ1つじっくりと取り組み、間違えた問題はなぜ間違えたのか、徹底的に分析するように心がけましょう。
さらに、解法は1つのみならず、さまざまな解法を考えられるように訓練しておく必要があります。
難易度の高い問題の例としては、座標を設定して容積を求める問題や、曲線の移動、高次の複接線、さらには複数の場合分けを必要とする確率漸化式が出題されています。
また本番の試験時間をロスしないためにも、受験生が忘れやすい方べきの定理、メネラウスの定理・チェバの定理をはじめとした幾何定理は、しっかりと理解することが求められています。
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<数学の具体的な勉強方法は?>
前項でも見てきたように、慶應経済の数学では前半の標準問題をしっかりとおさえて、後半の部分でいかに得点を取れるかがポイントとなります。
そのため、慶應経済の数学問題で高得点を取るには、標準問題でミスをしない徹底した基礎力をつけることと、過去問研究を通して応用力をつけることが必須となります。
過去問は最低でも6年分は確実に手をつけ、問題の傾向をつかむようにしましょう。
過去問を繰り返し解くことで、本番ではどのような時間間隔で、どう問題に取り組めばよいのか感覚が分かるようになります。
標準問題で確実に点を取るための対策としては、「チャート式基礎からの数学 」(青チャート)をはじめとした参考書を何度も学習することをおすすめします。
ここで、基礎力をしっかり作っておくことで、本番に難易度の高い問題が出題されても対応できるのですね。
<慶應経済対策に役立つ数学問題集は?>
さて、ここまで慶應経済の数学の問題と傾向、対策の仕方について確認してまいりました。
慶應経済の数学で高得点を取るカギは、標準問題でしっかりと点数を取り、後半の応用問題でできる限り点を取ることです。
それでは、標準問題に対応するための参考書、応用問題に対応するための参考書として、どのようなものが挙げられるのでしょうか。
定番のテキストとして挙げられるのが、数研出版から出されている青チャートです。
数学が受験科目に入っている学生であれば、この参考書を持っている方は多いのではないでしょうか。
この問題集は問題量がとても多く、数学初学者向けの問題からそれなりに学習を進めた人向けの問題も記載されています。
そのため、それぞれの学習度によって青チャートの使い方は異なります。
自分に適した問題を解き、演習を積むためにも、学校の先生や予備校の講師に自分に合った使い方を相談してみましょう。
応用問題対策としておすすめできるテキストが「大数1対1対応」です。
この参考書も、慶應の経済学部を目指す学生は取り組んでおきたいものです。
参考書のレベルは中堅大学から難関大学に対応しており、解説が非常に充実しています。
解説の特徴は、別解だけではなく、また違った角度から解説したアプローチ方法も紹介されているという点です。
数学のセンスをしっかりと身に付けるには適した1冊でしょう。
標準からやや難レベルの問題に対応した参考書としては、Focus Goldが挙げられます。
この問題集は青チャートと似ており、数学の様々な分野を網羅する参考書です。
ただ、1問1問、ある程度手ごわい問題がそろっているため、慶應経済の入試対策には適した問題集だと言えるでしょう。
解説は非常に詳しく書かれており、自学自習であっても十分理解できるよう丁寧に説明されているのですね。
また、教科書やチャート式をはじめとした網羅系参考書に取り組んだ後、定着度を確認することを目的として使用するには最適の1冊となります。
この1冊を繰り返し練習し続けることで、基本問題がすらすらと解ける力が身に付くでしょう。
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さらに、数学が苦手であっても、最低限こなしておきたいレベルとして挙げられる参考書は、河合出版の「チョイス新標準問題集」です。
この参考書は、一通りチャート式などで、基本事項を身に付けた後に取り組んでみるにはうってつけです。
以上の参考書のうち、自分の能力に応じてそれぞれの参考書を組み合わせることで、基本的な力を身に付けることができるのですね。
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【まとめ】
今回見てきたように、慶應経済の過去問は前半に標準問題、後半にやや難しい問題が設けられています。
さらに、標準問題である程度得点できないと、後半の問題も解けないのですね。
そのためにも、今回ご紹介した数学の参考書などを通して、徹底的に基礎力をつけておく必要があるのです。
参考書もどんなものが自分に合っているか、検討をつけるのが難しいので、塾の講師や学校の先生に相談してみるのも良いでしょう。
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