イタリアは日本からも遠いため、大学生にとっては憧れの旅行先です。
卒業旅行先を、普段簡単に行けない場所にすれば、大学生の頃の印象的な思い出として長く残るでしょう。
また、大学を卒業する前に、歴史上で世界に大きな影響を及ぼしたローマ帝国の面影に触れたら、何か思いがけないインスピレーションを得られるでしょう。
今回は、歴史ある国・イタリアについて、卒業旅行先として楽しめる観光スポットを挙げながらご紹介します。
目次
イタリアのおすすめの観光スポットランキング!卒業旅行にいかが?
ヨーロッパの文化の中心といえば、ギリシアとイタリアです。
古代ギリシア文明は、今でもヨーロッパ人が尊敬する文明であり、ヨーロッパの母のようなもの。
一方で、今のイタリアを中心に、その面影が残る古代ローマ帝国、そして中世を経てルネッサンスの花を咲かせたフィレンツェなどの都市国家は、世界の歴史上の宝ともいえます。
また、今回ご紹介する大聖堂や地元の工芸技術は、古代ギリシア文明の技術を持ち帰ったイスラーム地域から逆輸入された技術です。
イスラーム文化とキリスト教文化の混淆する地中海に面するイタリアは、ヨーロッパでありながらも、どこか異国情緒の漂う不思議な文化空間です。
このように、イタリアが属する地中海世界が、キリスト教文化とイスラーム教の文化の出会う場所であることを頭の隅に入れて旅すれば、イタリアの建築や芸術、食べ物が一層心に残る活き活きとしたものになりますよ。
それでは、卒業旅行でおすすめの場所を確認して行きましょう。
<ランキング>
第5位:ヴェネツィア サン・マルコ寺院 -ヴェネツィアのシンボル
水の都・ヴェネツィアに訪れたら一番に訪れたいのが、この街のシンボルであるサン・マルコ寺院です。
この寺院は東ローマ帝国の影響を色濃く残す、ビザンティン様式の壮麗な寺院であり、5つのドームが特徴的です。
9世紀前半、アレキサンドリアからヴェネツィア商人が持ち帰った聖マルコの遺体が祀られています。
見どころは、モザイク画とバルコニー。
ベネチア観光。サンマルコ寺院。ローマ、フィレンツェはフレスコ画だったけど、ここの天井はモザイク画。素晴らしかった。ちょっと屋外にもあったけど中はNO PHOTO。 pic.twitter.com/39HvU5MfxA
— yuta_naga (@yuta_yuki) 2016年5月2日
ガラスで作られたモザイク画は繊細で、見る者を圧倒します。
寺院に来ているというよりは、芸術品を眺めに来ている感覚に襲われます。
また、バルコニーに出ると突然景色がひらけ、サン・マルコ広場を見渡すことができます。
このバルコニー、穴場でもあり人が少ないので、休憩がてらヴェネツィアの景色をぼうっと眺めたいときには最適です。
非常に有名な寺院なので、入場するためには長い列に並びます。
朝から混雑しているので、ツアーに参加していない限り、公式サイトから事前予約するのがおすすめです。
サンマルコ寺院のバルコニーから 広場と海に面した小広場 pic.twitter.com/9mL9PeJiTJ
— わかば (@sthmk123) 2015年4月28日
私は事前に予約していたので、列に並ぶことなく見学できました。
第4位:アマルフィの町 -アマルフィ海岸の宝石
アマルフィ海岸は″世界一美しい海岸″と称される海岸であり、1997年には世界遺産に登録されています。
イタリア南部のソレント半島南岸、サレルノ湾に面した海岸線であります。
この海岸線沿いには、幾つもの宝石のような町がはめ込まれるように点在しており、古代ローマ時代から続く崖の上の古い街並みは、息を飲むほどの美しさを湛えています。
これらの町のなかでも特におすすめなのがアマルフィの町です。
アマルフィには、イスラーム建築の影響を受けたアラブ=シチリア様式の大聖堂、15世紀の歴史の影が残る″商人の道″があり、町中を歩いていると小さな狭い路地が迷路のように広がっていて冒険心をくすぐります。
しゃれた景色は思わずシャッターを切ったり、絵に描いたりしたくなるほどです。
さらに、アマルフィは手ですいた高級紙の名産地でもあり、この手すき紙の技法もアラブ・イスラーム圏から伝わった技法を用い、12世紀頃から生産されているようです。
″水車小屋の谷″と呼ばれる場所は、滝や小川が豊かな水を湛えています。
この場所は古くから紙の生産が行われてきた場所で、紙の博物館を見学することができます。
第3位: -花の都フィレンツェで芸術の最高峰を
フィレンツェに訪れたら、メディチ家がこの街と深く関係していたことに気付かずにはいられません。
メディチ家はフィレンツェにおいて、15世紀のルネサンス期に栄華を極めた政治家・銀行家の一家です。
メディチ家はミケランジェロ、レオナルド・ダ・ヴィンチをはじめとした芸術の巨匠を育てたパトロンでした。
このように、芸術を愛したメディチ家ですが、この一家が蒐集していた国宝級の芸術品が山ほど収容されています。
見逃してはならない作品は、ボッティチェリ作「ヴィーナスの誕生」です。
絵に興味のない方でも一度は目にしたことのある有名な作品を、生で見る貴重な機会となるでしょう。
休館日は月曜日、営業時間は8:15~18:50、料金は8ユーロ、大変混み合うのでこちらも事前に予約を入れておくことをおすすめします。
予約については、英語で対応できる方は公式ウェブサイト予約を、不安な方は旅行会社の予約代行サービスを利用しましょう。
第2位:青の洞窟 -カプリ島
ナポリから高速船で約40分、家の白壁が太陽の光を受けて爽やかにきらめく島に辿り着きます。
カプリ島に来たら見逃せないのが青の洞窟です。
この洞窟は石灰岩でできており、洞窟の穴から差し込む日の光を受けて、洞窟全体が青い光を放ちます。
眩惑されるほどの美しさを持つ青の洞窟ですが、この場所はローマ皇帝が私用のプールや浴場として使用していたと考えられており、ポセイドンやトリトンなどの彫像も見つかっています。
青の洞窟は、天候によって入場できる時とそうでない時があります。
とくに、波の高い日には入場不可能になります。
カプリ島を訪れる時は天候をこまめに確認して予定を柔軟に計画しましょう。
第1位:コロッセオ -ローマ帝国の面影を見つける
歴史の町ローマを訪れたら、是非コロッセオに足を運んでみてください。
コロッセオとは円形闘技場のことで、1980年に世界遺産に登録された価値ある遺跡です。
西暦80年、ローマ帝政期に建築された、歴史の重みを感じさせる建築物です。
かつてのローマ皇帝は、およそ5万人もの人々を収容できる巨大娯楽施設を作り、これをローマ市民に提供することで、自らの強大な権力を知らしめていたのです。
見どころはコロッセオの床下構造です。
コロッセオは床の部分が無くなっており、迷路のような床下部分を眺めることができます。
およそ2000年前は機材置場・猛獣の檻の収蔵場所として使用されていました。
コロッセオには、人力のエレベータも備え付けられていたと言われており、古代ローマ人がいかに高度で緻密な技術を駆使していたのかが思い知らされます。
コロッセオの入場料は12ユーロ、卒業旅行シーズンの3月は3/15までは8:30~17:00、3/16からは8 :30~17:30となります。(変動の可能性もあります)
また、おすすめしたいのが夜にライトアップされたコロッセオです。
【イタリア🇮🇹/ローマ】
ローマの見どころの1つ、コロッセオ🌟
特に夜景がオススメ!
ライトアップされててロマンチック💕
夜のローマをふらっと歩くのはすごく気持ちいいですよ♪#世界一周#イタリア#ローマ pic.twitter.com/nJaHJCE8JO— ゆいぶー@旅大好きデザイナー (@3Yl59) 2017年4月29日
私も眺めてみたのですが、オレンジ色の光に照らし出されたコロッセオは、昼間と違った威厳を保ちながらも、歴史の胎動を見守ってきた温かい表情を私たちに投げ掛けてくれます。
夜は中には入れませんが、コロッセオ付近に泊まった時には、ぼんやりとコロッセオを眺めに散歩に出てみてくださいね。
<イタリア・ヴェネツィア観光の補足>
・ヴェネツィアングラスをもとめて
離れずに側にいそうなヴェネツィアングラスです pic.twitter.com/30R6DZObwb
— まる (@torikawa_yubiki) 2018年3月10日
ヴェネツィアを訪れたら、ヴェネツィアングラスを忘れてはいけません。
ヴェネツィアでは1000年以上もの歴史を持つガラス工芸が今も受け継がれています。
ヴェネツィア本島から少し離れた場所にはムラーノ島と呼ばれるヴェネツィアングラスの生産地があります。
この島には「ガラス博物館」をはじめとして、色とりどりのヴェネツィアングラスの店が無数に点在しているのです。
透明感があり、色の鮮明なガラスが特徴のヴェネツィアングラスをお土産にするのなら、アクセサリーがおすすめです。
ムラーノ島で購入すれば、ヴェネツィア本島で8ユーロほどする商品も6ユーロで手に入ってしまいます。
ヴェネツィア観光をするのであれば、ついでにムラーノ島に訪れてお気に入りのお土産を手に入れると良いですよ。
・ゴンドラ
運河が迷路のように張り巡らされたヴェネツィアに訪れたら、是非体験したいのがゴンドラと呼ばれる小舟を使ったクルージングです。
ゴンドラに乗る前には必ず相場を確かめておきましょう。
というのも、現地の船頭さんは商売に長けているために、本来の値段よりも高い料金を提案してくるためです。
私が乗ろうとした時もそうでした。
【ベネチア】ベネチア名物のゴンドラに乗ってセレナーデ(生演奏)を楽しもう!! -ゴンドラ・セレナーデ-https://t.co/csAWQqBxbg pic.twitter.com/FFHki4aRLy
— HowTravel |海外情報と絶景写真 (@howtravel_jp) 2016年4月13日
ゴンドラの料金は一人につきいくらと決まっているのではなく、一艘当たりの料金です。
正式に決められている料金は、昼間40分80ユーロ、夜40分100ユーロです。
この料金よりも高く提案されたら、ひるまずに交渉しましょう。
しかし、ゴンドラは一艘あたりの料金なので高いことが悩みです。
また、船頭さんに歌を歌っていただけるのですが、こちらも有料です。
したがって、おすすめするのはゴンドラ・セレナーデです。
ヴェネチアでゴンドラセレナーデの生歌を聴きながらの貸し切りゴンドラ遊覧…結構お高かったけど、夢が一つ叶ってめちゃんこ満足😂😂😂だいぶいかついウンディーネでした😅声量やばすぎ pic.twitter.com/6nDZc9Kr71
— さたけ❎✈🇮🇹→🇯🇵😔 (@satake_take) 2018年6月20日
1人当たりにかかる値段を極力抑えたい場合には、事前にゴンドラ・セレナーデを予約しましょう。
こちらの舟は他の観光客と乗ることになりますが、料金も1人40ユーロほどで、船頭の歌のサービスも無料です。
運河の街を、舟の上で潮風に吹かれながら移動したときの嬉しさは筆舌に尽くしがたいものですよ。
【まとめ】
イタリアの明るい魅力はおそらく地中海が大きな要因の一つであるでしょう。アフリカ大陸やアジア方面へと続く大きな地中海が、イタリアという国を開放的な雰囲気にしている気がします。
また、フランスに引けを取らないほど高度な芸術が栄えた国でもあるので、美術が好きな大学生にはとっておきの卒業旅行先でしょう。
アジアの国々では感じられない、イタリアならではの魅力に浸かってきてくださいね。
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