一眼レフカメラで人物を撮影すると、一層美しく見えます。
でも、きれいに写るはずなのに、上手に撮れないと悩んでいませんか?
きれいな撮り方を知らないと、美しい人物写真は撮れません。
プロフィール用の写真や、スナップを上手に撮れたら自慢にもなりますよね。
今回は一眼レフカメラ初心者の私が試し、効果のあった撮り方をご紹介します。
目次
一眼レフカメラ初心者向けに人物の撮り方とコツを紹介!【動画付き】
雑誌やインタビュー記事に乗っている人物写真みたいな写真を撮れたら…。
一眼レフカメラ初心者のみなさんは、こんな憧れを持っているのではないでしょうか。
私もその一人です。
でも、なかなかきれいな人物写真を撮るのは至難の業ですよね。
実は雑誌に乗っているような美しい人物写真を撮るには、それなりの技が必要なのです。
そこで、この記事では初心者の私でさえ、きれいに撮れた方法をご紹介します。
みなさんもぜひ試してみてくださいね。
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<写す人物によって明暗を調整する>
人物を撮る際のポイントは、「どんなイメージでその人を撮るか決める」ということです。
そしてイメージ通りの写真を撮るには、光の取り入れ方がカギを握ります。
イメージというと、ふんわり・くっきりなど、さまざまなものが思いつきますが、ここでは例として女性と子供、そして男性を撮る際のポイントをチェックしましょう。
・女性や子供の写真
まず、女性の写真を撮るとしましょう。
女性はふんわりとしたイメージに仕上げることで、美しさが引き立ちます。
「ふんわり」を演出することで、女性らしさが際立ち、写真で伝えたいメッセージが明確になります。
子供の写真を撮るときも、光を利用して柔らかなイメージを作るのがコツです。
そのようなイメージの写真を撮影するには、逆光が一番効果的です。
一般的に逆光は被写体(写したいもの)を暗くするので、カメラに詳しくない初心者は避けてしまいがちですよね。
でも、一眼レフでは明るさを調整できます。
まずは被写体が逆光になるようにして、その上で明るさを調整することで、顔もはっきりと写るのですね。
露出補正を行いながら撮影して、画面で確認しながら適切な明るさに調整しましょう。
・男性の写真
男性といえば、力強くクリアなイメージ。
光と影のコントラストを作ると力強さがより一層引き立ちます。
明暗をハッキリさせるパワフルな写真を撮るのなら、サイド光を利用するのがおすすめです。
サイド光とは、対象物に対して横から降り注ぐ光のことです。
横から光を当てることで、半分は光に照らし出され、もう半分に暗い影が落ちます。
影を作ることで男性の力強さが引き立つのですね。
サイド光の利用に加え、鮮やかさをプラスするのもおすすめです。
柔らかい色とは対照的に、被写体の色をくっきりさせることで、男性らしいパワーあふれる写真を撮れます。
鮮やかさもカメラの機能で調整することできれいに出せます。
<背景をぼかし、人物をくっきりと>
一眼レフのメリットは、背景をぼかすことができる点です。
背景のぼかしは、一般的なデジタルカメラでは行えません。
一眼レフで周囲の景色をぼんやりとぼかすことで、人物の姿が引き立ちます。
一眼レフカメラで上手にぼかす方法は、主に2通り。
① 被写体に近づく
② F値を極力小さくする
一眼レフの専門的な技法を知らなくても、簡単に実践できるのは前者です。
その一方で、後者でご紹介したF値とは何をさす言葉か、初心者のうちは分かりませんよね。
F値とは、カメラレンズの中にある「絞り」と呼ばれる部分の大きさを表す値です。
絞りはレンズの中に装着されており、これを調整することで、レンズに取り込む光の量を調整できます。
F値を大きくすると、絞りが絞られ、レンズから入ってくる光の量は少なくなる。
その一方でF値が小さくなると、絞りが開いて光の量は多くなります。
さらにF値は光の量を調整するだけでなく、ピントの合う範囲(ぼける範囲)にも影響を及ぼしています。
具体的にはF値が小さいほど、まわりがぼけやすくなり、逆にF値が大きいほど、ぼけにくくなります。
絞りを上手に使いこなして、ぼけの効果を狙ってみましょう。
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<王道の三分割法を活用する>
写真をきれいに撮る方法として、もっとも簡単で効果的なのが、三分割法の構図です。
三分割法とは縦と横をそれぞれ三分割し、縦線と横線の交わる交点に被写体を置いて撮影する構図のこと。
カメラの初心者はつい、被写体をど真ん中に置いてしまいがちです。
でも三分割法を利用すれば、すこしばかりプロの写真に近い画像を撮ることができるのですね。
特に人物を撮影するときには、顔の中心あるいは目の部分を交点に置いてみるとバランスの良い写真を撮れます。
さらに三分割法を利用して、目線の先に広い空間を設けると奥行きの感じられる写真を撮ることができます。
三分割法は初心者でも簡単に試せるので、まだ試したことのない人はやってみましょう。
きれいに撮れて楽しいですよ。
<人物を撮る高さを変えてみる>
人物を撮るとき、じぶんの目線で写真を撮ってしまっていませんか?
じぶんの目線と同じ高さで撮る写真はオーソドックスですが、写真は平凡で面白みに欠けます。
せっかくきれいに撮影できる一眼レフがあるのだから、ちょっと工夫してみたいですよね。
そこでおすすめなのが、人物を撮影する高さを変えてみる、ということです。
すっきり美人に撮りたいときには、カメラマンが斜め上に立ち、人物を撮影するのがおすすめです。
つまり被写体となる人に、見上げてもらうということです。
女性なら自撮りすることが多いですよね。
自撮りできれいな写真を撮る際は必ず、上目遣いになるよう、カメラを斜め上に掲げませんか?
それと同じ感覚で、被写体となる人物よりも少し上に立ち、撮影することで顔の輪郭がすっきりとして、目も大きくきれいに写ります。
一方で、迫力を出したいときには人物を下から撮ると効果的です。
たとえば、大企業の社長さんを撮影するとしましょう。
社長さんを撮影するだけに、威厳を出したいですよね。
そんなとき、すこし腰をかがめて下から人物を撮影してみましょう。
下から撮影するほど、人物がそびえ立って見えるので、パワフルな写真を撮れます。
女性を撮るときは、斜め上から撮影し、男性を撮るときには下から撮るとそれぞれの良さが引き出せますね。
<背景に目立つものを写さないようにする>
F値を小さくして背景をぼかしても、背景に目立つものが写りこんでいると気になってしまいます。
あくまでも人物を主役にしたいので、注意を引くような背景は避けたいところです。
たとえば人物の背後に、色の濃い看板がある、あるいは他の人が写りこんでいるとしましょう。
そんなときにはすこし角度を変え、目立つ看板や他の人が隠れるように撮影してみましょう。
角度を変えても背景が目立ってしまう場合は、撮影する場所自体を変えるのが賢明です。
人物写真を上手に撮るには、できる限り無駄なものを省いて、撮影することがポイントです。
人物を撮る際もやはり「写真は引き算」の法則が適用されるのですね。
<全身を写すときは背丈半分の位置で撮る>
人物を撮る際に案外難しいのが、全身を写した写真です。
いざ人物の全身写真を写そうとシャッターを切ってみたところ、顔が大きく足が短く写ってしまう経験はありませんでしたか?
実際に見るよりもスタイルが悪く見え、格好悪い写真になってしまいますよね。
原因は「カメラをじぶんの目線の高さで構えているから」です。
カメラを目線の高さで構えた状態で全身を写そうとすると、上から見下ろした状態になります。
上から見下ろした状態では、顔が大きく足が短くなるのは当然ですよね。
被写体となる人物のスタイルを忠実に表現した写真を撮るのなら、背丈半分の位置でカメラを構える必要があるのです。
たとえば160cmの人物を撮るなら、80cmの位置にカメラをすえるということ。
そしてカメラのレンズは地面に対して垂直になるように構えます。
垂直にすることで、見上げることもなく、見下ろすこともなく、被写体を忠実に表す写真を撮れます。
つまり人物の全身写真を撮るのなら、すこしかがんで撮影する、あるいは三脚を使って撮影する必要があるのですね。
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【まとめ】
人物写真がきれいに撮れると、友達に「SNSのプロフィール写真を撮って!」と依頼されることもあります。
写真はだれでも撮れますが、きれいな人物写真を撮るにはテクニックが要ります。
しかし今回ご紹介した撮り方を試せば、素人っぽさも抜けるはず。
初心者の私でもきれいに撮れるので、みなさんも試してみると良いかもしれません。
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みなさんからのコメントをもとに、カメラ初心者の立場から、上手に一眼レフカメラを使いこなす方法をご紹介します。
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