就活の面接で真っ先に質問される自己紹介。
そして、その企業に適した人材であるかどうか窺える自己PR。
この両者の違いとそれぞれの回答ポイントをしっかりと把握することで、面接も有利に通過することができます。
そこで、今回はこの2つの質問の違いとそれぞれの回答ポイント、そして面接対策の回答例文について確認していきましょう。
目次
就活の自己紹介と自己prの違いは?正しい面接対策の回答例文付き!
就職活動では、自己紹介と自己PRについてほぼ100%質問されるでしょう。
しかし、この2つの質問項目の違いやそれぞれの答え方のポイントをしっかりと答えられるでしょうか。
自己紹介を求められているのに自己PRしてしまうと、面接官にコミュニケーション能力を疑われてしまうこともあります。
そこで、今回は自己紹介・自己PRの違いと、それぞれの回答ポイント・例文についてご紹介しますね。
<自己紹介と自己PRの違いは?>
面接では、自己紹介と自己PRについて必ずと言っていいほど質問されますよね。
でも、自己紹介と自己PRの違いは何かと聞かれると、戸惑ってしまう人も多いのではないでしょうか。
しかし、自己紹介と自己PRはまったく異なるものです。
まず、自己紹介と自己PRでは話す内容の濃さが違います。
自己紹介は初対面の人に対する挨拶程度のもの。
つまり、私たちがふだん「自己紹介してください」と言われて、名前や所属などを答えることと同じなのですね。
簡単に言うと、自己紹介とは″面接の入り口″のようなものなのです。
一方で、自己PRでは自分の取り組んでいた活動のプロセス、その結果学んだことや得られた能力などを具体的・論理的に話します。
また、自己紹介と自己PRとでは話す分量も異なるため、自己紹介の場合はほんの1分程度の説明になり、自己PRは3分程度の説明になるのです。
自己紹介と自己PRでは、話す時間の長さも異なるのですね。
このような違いがあることを頭の隅に入れておきましょう。
<自己紹介で話す内容は?>
自己紹介は、自己PRのようにそれほど自分のことを詳しく説明する必要はありません。
いくつか簡単な項目を伝えられれば十分です。
しかし、あまりに簡潔すぎる自己紹介になってしまっても良くありません。
自己紹介で面接官が聞きたいと思っている項目は次の通りです。
① 大学・学部・学科
② 氏名
③ 大学での研究とその成果
④ 学業以外の活動や特技とその成果
⑤ 面接先の企業のどんな点に魅力を感じているか
⑥ 「本日はよろしくお願いいたします」というあいさつ
③と④では成果についても触れると、面接官の興味を惹きつけることができます。
ひとこと成果について述べておくことで、それについて後々の質問で面接官から一歩踏み込んで質問してもらえる可能性が高まります。
このように、面接で聞いて欲しいことを自己紹介に織り交ぜることで、面接が自分にとって有利に展開していくのですね。
<自己紹介の例文と注意点について!>
自己紹介で伝えるべき項目をおさえたら、早速自分の自己紹介を作成してみましょう。
例文は次の通りになります。
「○○大学△△学部××学科から参りました、□□□□です。
大学のゼミでは東洋史学を専攻しており、昨年度の学内論文コンクールで最優秀賞を獲得しました。
学業以外の活動では東アジアの学生との交流を促進するサークルに所属しており、これまで2回の学生フォーラムを開催いたしました。
この活動を通して、価値観の違いを受け入れる柔軟性や異なる角度から物事を見る力が身に付きました。
多様性を重要視し、アジアを中心にビジネスを展開する御社に魅力を感じ志望いたしました。
本日はよろしくお願いいたします。」
上記の例文では、前項でご紹介した6つの項目がすべて盛り込まれています。
自己紹介の目安の時間は1分以内。
上の例文は240字程度ですが、この字数であれば1分以内で伝えきることができます。
1分以上の自己紹介になってしまうと、次の質問に移るまで時間がかかり、面接官から評価も下がってしまうので注意しましょう。
また、自己紹介は面接の一番初めに行うので、明るく誠実な印象を与えられるよう、声の大きさやトーンに気を配りましょう。
<自己PRで伝えるべき内容は?>
自己PRでは、自分の優れた点を伝えるだけでは面接官に納得してもらえる回答を用意できません。
一体どのような内容を自己PRに盛り込めば良いのでしょうか。
ここでは自己PRで伝えるべき内容についてご紹介しますね。
・企業が求める人物像に沿ったアピール
まず、自己PRでは、自分自身が企業の求める人材と合致していることをアピールする必要があります。
たとえ自分の優れた点を強調したとしても、企業が求めている理想の人材とかけ離れていると「優れた学生だけれど、うちの会社には合わない」と思われてしまいます。
したがって自己PRを行う際には、その企業が求める人材像を理解したうえで、それに沿うように自分をアピールするように心がけましょう。
・体験のプロセスを重要視する
自己PRでは、「自分はこんなに凄いことを成し遂げた」ということだけを強調しても、面接官の印象に残りません。
大切なことは、その体験を通して目標を達成するために、どのような過程を経て、どんな場面で自分の力を発揮したのかを伝えるということです。
これを伝えることで、自分がどのような人物なのか伝えられるのですね。
ただ、注意したいことは、自分を大きく見せようとして話を盛らないことです。
就職活動では、「サークルの代表を務めていた」「団体を立ち上げた」などの作り話をしてしまうケースも見受けられます。
しかし、どんなに小さな活動であっても、そこで自分がどんな能力を発揮できたのかを伝えられたら、十分面接を通過できるレベルの回答になるのです。
大切なのは、自分の体験自体ではなく、その体験の過程でどんな問題点が浮かび上がり、どのように自分の能力が活かされたのかを明確に表すことです。
・自分の体験が仕事にどう活かせるのか伝えよう
できる限り企業の求める人物像に沿った自己PRを準備するのが大切ですが、それだけではまだ不完全な自己PRのままです。
忘れてはならないことは、自分の体験を仕事にどう活かすのかということです。
自分が体験で得たことが、「御社の業務でこんなふうに活かせる」とアピールできれば、自己PRにより一層説得力を持たせられるのですね。
<自己PRの例文は?>
さて、自己PRで伝えるべき内容をおさえたら、次は自己PRの例文を確認してみましょう。
人それぞれ受ける業界は異なるので、まずは型をしっかりとおさえるようにしましょう。
「私は幅広い視点が強みです。
物事はこうあるべきだ、こうでなければならない、という固定観念を持つのではなく、別の角度から見れば別の方法を見出すことができるのではないか、と提案することができます。
この力を最も発揮したのは、サークル活動でのフォーラム企画です。
このフォーラム企画で、私は統括を務め、目標であったフォーラム参加人数100人を突破させました。
はじめ、このフォーラム企画では、今まで以上に多くのテーマを取りそろえ、参加費も過去で最も安値に設定したにもかかわらず、開催1カ月前の申込数は50人にも達しませんでした。
そこで、参加しやすい条件が整っているにもかかわらず、なぜこれほど人が集まらないのか考え直してみました。
そこで気づいたことは、広報のやり方に問題があったということです。
広報ではSNSやホームページ、そして各大学構内でのビラ配りなどを中心にして宣伝していました。
ごく当たり前の方法で宣伝していましたが、視点を変えて考え直してみると、この方法ではフォーラムに興味を持ちそうな人に情報が全く届いていないことに気づきました。
そこで、私はフォーラムのテーマに興味を持ってもらえそうな他のサークルや、類似したテーマを扱っているゼミに出向き、直接宣伝を呼びかけるよう提案しました。
この提案を実行した結果、わずか2週間のうちに申込人数は100人に達し、本番では140人もの参加者を集めることができました。
御社のイベント企画・制作の業務では、常にさまざまな視点から準備をすすめ、従来の方法に捉われない斬新な発想力が必要とされています。
御社でなら、私の持つ力を十分に活かせると考えております。」
上記の例文を確認してみると、はじめに自分の強みが明確に示されており、次にその強みが実際に発揮された場面が説明されています。
そして、具体的に自分の強みがどのように活かされ、成功につながったのか、そのプロセスを詳しく説明します。
最後には、自分の力が面接先の企業でも活かせるという点を強調しましょう。
このような手順で自己PRを行えたら、面接官にも納得してもらえるPRが準備できますよ。
【まとめ】
今回は自己紹介と自己PRについてお伝えしました。
面接について知らないと、両者がどう違うのか分かりづらいですよね。
本番では、両者の違いをしっかりと理解しているかどうかということも、コミュニケーション能力をはかる一つの指標となります。
それぞれの違いと、答え方のポイントを確実におさえて、スムーズな自己PRができるよう準備ましょう。
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