3月も後半に入り、就活もいよいよ本格的になってまいりました。就活では多くの方が銀行にエントリーします。
銀行は非常に人気な業界であるため、エントリーシートも大量に送られます。
きちんと読まれるエントリーシートを作成するコツとはどのようなものでしょうか。
今回はポイントを踏まえながら、銀行の内定を目指す皆さんにエントリーシートの書き方・例文についてご紹介します。
目次
銀行の就活質問対策!エントリシートの書き方と例文を紹介!
今の時期、就活生の方は大量のエントリーシート作成に励んでいることと思います。
でも、エントリーシートなんて普段書くものではないので、書き方に戸惑う方も多いのではないでしょうか。
銀行であれば他の学生からもたくさんのエントリーシートが送られてくるので、質の良いシート作りが必要とされます。
それでは、銀行の内定を勝ち取るためにはどのような点をおさえるべきなのでしょうか。
今回は銀行のエントリーシートを書く際のポイントとその例文についてご説明します。
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<エントリーシート作りで一番大切なこと>
エントリーシートで一番大切なことは「簡潔に伝える」ということです。
人気業界である銀行には膨大な数のエントリーシートが送られてきます。したがって、採用担当者はゆっくりと時間を掛けて目を通すことはできません。
そのため、簡潔かつ明確に応募者の情報が示されているエントリーシートが高評価を受けるのです。
それではどのような工夫をすれば簡潔に伝えることができるのでしょうか。
「結論を一番に示す」ということです。質問に対する答えを最初に示し、理由や具体例などは後付けにするのです。
このように結論を前に出すことで、自分の考えを首尾一貫させやすくなるのです。
具体的な書き方については、後ほどご紹介する例文をご参照ください。
<銀行の呼び方に注意しよう -貴社」でなく「貴行」>
気を付けたいのが銀行の呼び方です。
一般企業に対しては、書類を書く際、「貴社」と表記しますが、銀行に対し「貴社」と使うのは誤りです。なぜなら、銀行は会社とは組織形態そのものが異なるためです。
したがって、銀行に対しては「貴行」と記載するようにしましょう。また、信用金庫の場合には「貴庫」という呼び名を使用しましょう。
<エントリーシート①:志望動機>
エントリーシートにおいて企業が最も注目するのは「志望動機」です。
なぜなら、志望動機を見ることで、学生がどれほどその銀行についての知識を持ち合わせているのか、将来に対する具体的な展望を持っているか、その銀行にどれほど興味を持ち貢献してくれるのか、ということが一目瞭然であるからです。
内定を決める一番の要素と言っても過言でない志望動機。具体的にはどのようなことを伝えたらよいのでしょうか。志望動機に盛り込まなければならない項目は4つあります。
ご一緒に1つずつ確認して行きましょう。
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1、なぜ銀行業界を選んだのか
就職活動を始めれば実に様々な業界があることを目の当たりにするでしょう。
銀行の採用担当が気になることは、その学生がなぜ数ある中で銀行を志望するのかということです。
この理由を聞けば学生がどの程度仕事に対する熱意を持っているのか明らかになります。
銀行業界を選ぶ理由について言及する時のポイントは、必ず自分の体験を裏付けとすることです。
あなた自身の身にどのようなきっかけがあり、銀行業界という分野を選ぶのか明確にしてください。
2、どうして他の銀行でなはないのか
志望動機を書く際に大切なことは、″ピンポイントでその銀行を選ぶ理由″を明示するということです。あらゆる銀行に使い回せてしまう志望動機ではいけません。
志望する銀行でないといけない理由を書く際には以下の3点をポイントとして挙げることができます。
・志望銀行が他銀行よりも優れている点
・どのように優れているか
・自分が共感した点
これら3点を上手く織り交ぜて説明しましょう。
3、将来の展望
銀行にとって良い学生を見極める際には、「自分から積極的に行動できるか」「長期的な視点を持っているか」という点が特に重視されます。
また、将来自分がその銀行の中でどのような立場に立ち、何について取り組んで行きたいのか具体的に述べることで、企業側も「長期にわたって自分の銀行に貢献してくれる」「銀行の方向性を理解し、同じ方向へ進んで行ける」学生であると確信します。
将来の展望について説明する時には、自分が携わりたい具体的な業種についてもしっかりと言及しましょう。
入社していないのに具体的な展望を描くことなどできないと思われるかもしれません。
しかし、今の時点では学生は銀行にとって″お客様″にあたる立場なので、客観的な視点から銀行を見ることができます。
お客様の視点からなら、「このサービスを強化して欲しい」などといった意見を持つことができますよね。
その意見を自分の将来の展望の中に含めてしまえば良いのです。
したがって、今あなたが分かることだけでも十分将来の展望について語ることはできるのです。
4、この銀行だからこそ自分の展望が実現する
志望動機のしめくくりで大切なのは、「自分が取り組みたいことは志望銀行でしか実現できない」と示すことです。志望動機を書く作業は、冷静に企業と自分を重ね合わせる作業です。
しかし、何よりも熱意を伴った人に来てもらいたいものです。
しっかりと志望銀行の情報を分析した上で、「ここでしか自分の取り組みはできないので、是非力になりたい」と強く希望していることを示せば、相手にも好印象を残すことができます。
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-志望動機の例文
以上の点を踏まえ、早速例文を作ると以下のようになります。
「私は人々・企業の活動の源であるお金を通してお客様の財政面での成功に貢献したいと思い、貴行を志望致しました。
このような考えに至ったのは、塾講師のアルバイトがきっかけです。アルバイトを通し、受講していただく方のご要望に沿って、適切な方向へと誘導することで合格へと導けたことに手応えを感じました。
それがきっかけとなり、お客様である企業経営者様の現状を把握し、問題点を洗い出して、さらなる発展へと導いてゆけるコンサルティングに従事したいと考えるに至りました。
貴行は20年に及ぶ経営コンサルティングの実績と最新経営技法に関する豊富な知識の蓄積がある点で、他社をはるかに凌ぐサービスをお客様に提供できます。
私は1年間海外に留学した経験を活かし、貴行にて海外進出を計画している企業の事業展開のサポートを行なって参りたいと思います。
私は貴行の中国へ進出する企業に焦点をあててゆくという展望に共感を持っており、将来的には経営者様の中国進出のための資金繰り・銀行融資取引などのサポートに徹して行こうと考えております。
このような私の計画は、他者よりも経験と知識が蓄積された貴行においてのみ実現できるものだと考えております。是非、貴行にて各企業経営者様のお力になりたいと強く希望しております。」
<エントリーシート②:学生時代に頑張ったこと>
志望動機の次に記入させられることが多いのは「学生時代に頑張ったこと」です。
このお題について書く際には3段階の構成が必要です。
「学生時代に取り組んだこと」→「経験を通して得たもの」→「仕事でどのように活かすか」
この3つの構成をしっかりと意識してエントリーシートにまとめましょう。
特別な経験などなくても良いのです。就活生はサークル活動やアルバイト、学業ばかりで皆似通っていると揶揄されることがあります。
しかし、大切なことは、あなたがいかに特別な体験をしたかということよりも、普段の活動からどれほど多くの気付きを得て、実際に活かして行きたいのかについて語ることです。
―「学生時代に頑張ったこと」の例文
このポイントを踏まえた例文は以下のようになります。
「私は学生時代塾講師のアルバイトに力を入れて参りました。
非常に印象に残っている経験は、ある受講者の方の成績が伸びず、その方の勉強の悩みについて徹底的に相談に乗ったことです。
1対1で話し合いながら問題点を洗い出し、緻密で具体的な改善計画を作り上げました。その後、受講者様の成績も向上し、見事第一志望の難関大学に合格されました。
その方からは、親身で的確な分析・アドバイスが合格へと繋がったと評価していただきました。この経験から、相手の立場に目線を合せて的確な方向へ導くことで、成功へと橋渡しすることができるのだと気付きました。
″相手の立場に立って最善の解決策を提示する″という姿勢は、貴行のコンサルティング業務にて経営者様のお気持ちに寄り添い、進むべき道を提示する際に活かして行くことができると考えております
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<調べておくとよいもの>
エントリーシートを書く前には、志望する銀行の情報を収集しなければなりません。
これらの情報を集め、志望銀行が求めるものを見出すことで、良質なエントリーシートを書くことができるからです。
情報収集の際に必ず目を通しておきたいものは以下の通りです。
・銀行のホームページ
これは基本中の基本ですが、志望先の銀行のホームページを見て知識をインプットしましょう。
採用ページには、銀行の各業種が記載されています。どのような業種があるのか把握し、自分は将来どの職種について、どのようなことに取り組んでいきたいのか、策を練りましょう。
その際には、″先輩社員の声″が載せられていることが多いので、そちらを参照し、業務内容の大枠を掴むと良いでしょう。
・銀行の経営計画書
就職活動においては、志望する企業と自分の意向がいかに合致しているかということがポイントです。(婚活のようですね。)
銀行の経営計画書には各銀行それぞれの「強み」「ビジョン」について情報が盛り込まれています。
したがって、経営計画書を参照することで、あなた自身の「強み」「ビジョン」をどのように提示してゆくか、緻密に練ることができるのです。
【まとめ】
エントリーシートを作成するには、銀行業界の基礎知識が不可欠です。まずは、しっかりと銀行に関する知識を頭に入れましょう。
そして、あなたの志望する銀行が何を目指しているのか、どのようなことを求めているのか、しっかりと把握してください。
就活は一般的に恋愛に例えられます。
自分は相手に何ができるのか、どれほど相手のことを理解できるのか、自分の熱意をどのようにして相手に伝えられるのか、これらについて深く考えながらエントリーシート作成に取り組みましょう。
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