就職試験で学生が苦手とする作文は、ポイントさえおさえれば好印象を残せます。
作文は面接前に行われるので、じつは面接よりも作文が学生の第一印象となります。
つまり作文が上手く書ければ、面接も上手くいきやすいのです。
後に続く選考を成功させるためにも、どんな作文を書けばよいか。
この記事では作文の書き方と例文をチェックします。
目次
就職試験での作文の書き方やテーマ、例文も紹介!
就職試験の作文を書くのが苦手…。
学校でレポートを書くことはあっても、じぶんの考えを伝えるための作文を書く機会はありません。
不慣れだからこそ、就職試験の作文に悩まされてしまいますよね。
そこで今回は採用担当に「この作文は印象的だ」と思ってもらうために、作文の書き方ポイントと例文をご紹介します。
その前にどうして作文が課されるのかについても確かめてみましょう。
企業が作文を出題する意図を知ることで、採用担当の心にささる作文が書けます。
<なぜ就職試験に作文が出題されるの?>
就職試験では採用担当者の心に残るような作文を書いて、注目してもらいたいものです。
でもどんな作文を書けばじぶんに興味を持ってもらえるのでしょうか。
そのためにはまず、なぜ就職試験に作文が出題されるのか、採用側の知ることが大切です。
採用担当は作文試験で以下の3つを見ています。
・学生の人柄
・価値観
・仕事に対する意気込み
この3つを知るために就職試験で作文を課すのですね。
多くの場合、面接の前に就職試験で作文を書かせ、それから面接へと選考が進みます。
選考の前に書かせた作文を通してその学生の人柄をある程度つかむことで、本番の面接で一歩踏み込んだ質問ができるのです。
それが学生に作文を課す採用側のメリットです。
つまり裏を返せば面接の前の段階で、学生はじぶんの人柄や仕事に対する意気込みを伝えなければならないということです。
面接の前に書く作文でその学生の第一印象が決まるので、面接でいくら良くアピールしても、作文の印象が悪いと面接官から良い評価をもらえません。
学生側は作文を「じぶんの第一印象を決める大事なツール」だと捉える必要があるのですね。
プラスに捉えれば、作文は面接する前に好印象を与えられるチャンスでもあります。
せっかく好印象を残すチャンスがあるのですから、企業に気に入ってもらえる作文を提出したいですよね。
早速どんなポイントをおさえて書けば、良い作文になるのか確認してみましょう。
<好印象を残せる作文づくりのポイントは?>
就職試験で課される作文は、その学生の第一印象を決めるものです。
第一印象はその後の選考を左右するので、採用担当の心に引っかかる作文をつくりたいですよね。
ここでは印象的な作文を書くためのポイントを3つ見ていきましょう。
・仕事への意欲を伝える
就職試験から最終面接まで、企業が一貫して見ているのは仕事への熱意・意欲です。
意欲のある学生は意欲のない学生に比べて、入社後の行動力が違います。
「これに挑戦してみたい」、「どうしてこうなるのだろう」と常にじぶんで考え、場合によっては周囲と協力しながら業務を進めます。
多少失敗しても仕事そのものへの意欲・熱意があるので、あらゆる手段を講じて達成しようとします。
そんな学生が入社すれば、企業も大きく成長します。
そのためにも作文では、「私を社員に選んだら貴社は成長します」とアピールするためにも、仕事への意欲を示すことばを入れましょう。
・じぶんの価値観・考えをはっきり書く
人は誰かに気に入ってもらおうとすると、じぶんの考えを曖昧にする傾向があります。
なぜなら「もしかしたら相手はじぶんの考え・価値観を気に入ってくれないかもしれない」という恐怖感があるからです。
気に入られるために当たり障りのないことを言うのです。
しかし就活の場では、じぶんの価値観・考えははっきりと伝えるべきです。
なぜなら企業側にとってじぶんの意見を持たない学生は魅力的でないからです。
人の意見に従う社員は、業務に差し障りなく万能に見えますが、このような社員が多いと企業はいつまで経っても成長しません。
それよりも各個人がしっかりと意見・価値観を持ち、協力し合う企業の方が成長できます。
そのような優秀な社員をむかえるために作文を課して、じぶんの軸を持った学生であるか確かめるのです。
とはいえ価値観・意見をはっきりと書くのは気が引ける学生も多いでしょう。
でも就活の場で自分の意見を明確に伝えることは、学生側にも大きなメリットがあります。
なぜなら価値観・考え方を明確にすれば、じぶんにぴったりの企業に出会いやすくなるからです。
入社後転職するにしても何年か働くことになるのですから、仕事するのが楽しくなるような企業を選びたいですよね。
そのためにも恐れずに、作文をはじめとした就活の場で、じぶんの価値観や考えを伝えることが大事なのです。
ある企業の作文でじぶんの価値観を受け入れてもらえず選考に落ちてしまっても、気にすることはありません。
別の企業ではその価値観を素晴らしいと思ってもらえるからです。
できる限りじぶんに合う企業を見つけるためにも、作文ではしっかりとじぶんの考えを述べましょう。
・どのようなテーマでも仕事につなげて書く
作文のテーマは企業によってさまざまです。
「どんな社会人になりたいか」
「学生生活で得たものは何か」
「最近みた映画をどう思ったか」
こんなお題が出されます。
特に2番目と3番目のテーマは仕事には関係なさそうですよね。
しかし企業は作文を通して「この学生はうちで働く適性があるか」チェックしているので、どんなテーマであれその企業の業務につなげて書く必要があります。
たとえば「最近みた映画をどう思ったか」について書くとします。
この場合ただ「主人公が困難を乗り越えてハッピーエンドになって良かった」と感想を述べるだけでは落されてしまいます。
その主人公の困難の乗り越え方をじぶんはどう捉えたのか、主人公から学ぶことはどんなことで、じぶんはどんな人間になってその企業に貢献したいのか。
これらを明確に示した作文が合格する作文なのです。
どんなテーマがふられても、「じぶんは企業にどう貢献したいか」で締めくくる作文を心がけましょう。
<合格する作文の例文!>
就職試験の作文を書く上でポイントとなるのは「仕事への意欲」、「じぶんの価値観・考えをはっきり書く」、「どのようなテーマでも仕事につなげて書く」の3つです。
これを踏まえた作文が作れたら、採用担当にもじぶんの人柄と入社意欲をよく伝えられます。
ポイントにそって作文を書くとどんな文章になるか、最後に例文も確認しましょう。
例文のテーマは「学生生活で得たものは何か」、志望企業は旅行会社です。
「私が学生生活で得たものは物事をさまざまな側面から見る力です。
大学に入る前は、じぶんの見ている世界と同じものを他人も見ているのだと思っていました。
しかし大学に入って勉強やサークル活動、趣味などを通してさまざまな人と出会ううちに、同じものを見て同じ体験をしても、人によって全く捉え方が違うことに気づきました。
とくにそれを学んだのはサークル活動でのスタディツアーです。
長期休みを利用して、ベトナムの歴史を知るためにメンバーとベトナムスタディツアーに行きました。
現地では毎日史跡や博物館などを訪ね、毎晩その日見たこと・聞いたことに対する感想を共有しあいました。
その時に同じ旅程でずっと一緒に行動しても、人それぞれ感じ方や印象に残ったことはこれほどまで違うのか、と衝撃を受けました。
その経験を経てから、じぶんの見ている世界がすべてではないということを意識するようになりました。
人によってものの捉え方が違うことを知ってからは、1つのものごとを色んな角度から考えるようになったのです。
これは社会に出て仕事をするようになってから、余計に必要とされる力だと思います。
特にさまざまな旅行プランを企画し、お客様に提供する貴社では、旅行一つ取ってもさまざまな見方ができます。
縁あって貴社に入社したら、さまざまな価値観を持つお客様のニーズに合わせた旅行プランを企画したいと考えております。」
3点のポイントを意識すると、このようになるのですね。
例文を参考にして、じぶんの場合に置き換えて作文を書いてみてくださいね。
【まとめ】
就職試験の作文は、ポイントさえつかんでいればそれほど難しいものではありません。
ただ初めのうちは、じぶんの価値観・考え方に向き合う作業でつまずくかもしれません。
それでも自分の価値観を知り、企業の価値観とマッチングさせることで、印象の良い作文を作れます。
好感を持ってもらう作文を作るにはじぶんと向き合う作業も欠かせないのですね。
またどんなテーマの作文でも、仕事につなげる形で書きましょう。
これができれば面接前からすでに注目してもらえますよ。
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