自分の長所・短所なんてふだん考えないので、高校受験の面接でどう答えればよいか戸惑ってしまいませんか。
でも、ちょっとしたコツをつかめば、簡単に自分の長所・短所を導き出せます。
また、ポイントをつかんだ回答なら、面接官の印象に残る受け答えができます。
そこで、今回は合格できる長所・短所の回答ポイントや回答例をご紹介しますね。
目次
高校受験の面接!合格できる長所と短所のポイントと回答例!
自分の長所・短所なんて、考えたことない。
だから、高校受験の面接で長所・短所についてうまく答えられるか不安。
そう思っているかもしれませんが、実は長所や短所はちょっとしたことでうまく見つけられます。
そして、いくつかのポイントに沿って回答を作ることで、面接官の心に響く受け答えができるのです。
そのような回答を作るために、今回は高校受験の面接で聞かれる長所・短所のポイント、回答例についてご紹介します。
<どうして面接官は受験生の長所・短所を知りたいの?>
高校受験の面接では、必ずと言っていいほど、長所や短所について聞かれます。
ほとんどの学校で質問されるので、聞かれて当たり前だと思って面接に臨んでしまいますよね。
でも、面接官を納得させる軸のある回答を作るには、そもそもなぜ長所と短所について質問されるのか把握する必要があります。
長所と短所について面接官が質問する理由は4つ。
・「受験生がどんな人柄なのか」
・「自分を客観的に分析できる人物か」
・「自分の力をどう活かせるのか踏み込んで考えられる人なのか」
・「短所もプラスに捉えることができるのか」
面接官は学生の回答を参考に、これらの点について知ることで、その学生が高校生活で自分の能力を伸ばしていけるかどうかを探っているのですね。
つまり、その学生の人柄や将来性を確認するために、面接官は長所や短所について質問するのです。
あまり身構えすぎる必要はありませんが、「面接官はなぜ長所や短所について質問するのか」ということを意識して、回答づくりに臨んでみてくださいね。
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<短所ばかりが思いつくのならチャンス!>
短所と長所について考えてみると、なぜか短所ばかりが思いつく。
こんな悩みを抱えているかもしれません。
多くの人は自分の短所に敏感なので、短所ばかりが思い浮かぶのはごく普通のことです。
しかし、短所を思いつけるならば、長所を見つけるのはとても簡単です。
なぜなら、短所から長所を導き出せるからです。
この点に気づかないために、「長所が思い浮かばない」と悩んでしまうのですね。
長所は短所から引き出せる、という法則に則ってみると次のようになります。
例)
・優柔不断→慎重
・気が弱い→人に優しい
・非社交的→思慮深い
・頑固→信念を持っている
・自分に自信がない→向上心がある
このように、短所を裏返してみると、それがそのまま長所になるのです。
逆に、長所ばかりが思いつくのであれば、長所から短所を見出してみましょう。
以上のように、「短所の裏は長所、長所の裏は短所」という点をおさえておくと、筋の通った回答を用意できますよ。
<長所と短所の答え方のポイントは?>
面接で長所と短所を答える際には、気をつけるべきポイントがあります。
その1つとして挙げられるのが、「短所を短所で終わらせない」ということです。
短所そのものがマイナスイメージを持っているので、ただ「私の短所は頑固だという点です」のみ伝えてしまうと、面接官にネガティブな印象を与えてしまいます。
そのような回答を回避し、最終的にプラスのイメージを感じさせる回答づくりが大切。
その方法は2つです。
それは、「短所を活かして長所にできることをアピールする方法」と「短所をどのように改善していけるのかアピールする方法」です。
「短所を活かして長所にできることをアピールする方法」では、まさに「短所の裏は長所、長所の裏は短所」という法則を利用できます。
この法則を利用すると次のようになります。
「私の短所は頑固で融通が利かない点です。
自分がこれと決めたら、その通りに物事を進められずにはいられません。
ただ、柔軟ではありませんが、自分の信念を貫き、初志貫徹できる実行力があるとも言えます」
このように回答できれば、マイナスのイメージのままで回答が終わらずに済みますよね。
一方で、「短所をどのように改善していけるかアピールする方法」に関する回答も確認してみましょう。
先ほどの例を使ってみますね。
「私の短所は頑固で融通が利かない点です。
自分がこれと決めたら、その通りでないと満足できません。
ただ、高校生活や将来においては皆で協力する場面が多々あります。
そのためにも、高校では周りの友達の考えをたくさん吸収し、何かを達成するには何通りもの方法があるということを学んでいこうと思います」
このように、短所の解決策を講じ、自分の成長につなげていきたいという意欲を示すのです。
そのように表現すれば、面接官にもプラスのイメージを持ってもらえます。
このように、短所について話すときには、自分の短所を紹介するだけでなく、短所を活かせば長所になるということや、短所を克服して自己成長につなげたいということを伝えられるようにしましょう。
一方で、長所についてはどのように受け答えすれば良いのでしょうか。
長所について答えるときにも、「長所を長所で終わらせない」という点が大切です。
言い換えれば、自慢話で終わらせないということ。
その長所を高校生活や将来において、どのように活かせるのか、自分の考えを伝えてようやく、回答が完成されるのです。
ここで、具体的な例を見てみましょう。
「私の長所は、最初に決めたことを最後までやりぬくことです。
途中で乗り越えられそうにない困難にぶつかっても、あらゆる解決策を考えて、そのすべてを実行して行きます。
県内の大会でも毎年優勝を獲得している御校のテニス部に入部し、私の持つ最後まであきらめない力を発揮して行きたいと考えています。」
このように、最初に長所を述べ、最後に高校でどのように自分の長所を活かせるのか、しっかりと伝えることで、回答に筋を通せるのです。
ちなみに、高校生活のどんな場面で自分の長所を発揮したいのか、具体的に伝えることをおすすめします。
そうすることで、面接官に「この学生はうちの学校がどんな学校なのかよく知っているんだな」と思ってもらえるからです。
長所についての表現力・説得力だけでなく、学校に関するリサーチ力までアピールできてしまうので、一石二鳥ですね。
<長所・短所の回答例>
さて、ここまでなぜ長所や短所について質問されるのか、面接官が納得する回答のポイントについてご紹介しました。
最後に、前項でご紹介したポイントをしっかりとおさえたうえで、長所・短所についての回答例を確認してみましょう。
回答例)
「私の長所は、誰とでもすぐに仲良くなれる社交性を持ち合わせている点です。
初対面の人にも臆せず話しかけることができます。
この力を活かして、全国でも最も多くの来場者数を誇る御校の学園祭実行委員になり、多くの方に楽しんでいただける学園祭を作り上げたいと考えています。
一方で、私の短所は飽き性であるという点です。
1つの物事を長く続けることができません。
しかし、裏返して考えてみれば、あらゆることに広く浅く興味を持てるということです。
短所ではありますが、逆にそれを活かして、高校生活ではさまざまな活動・プログラムに参加し、経験を積んで行きたいと考えています。
もちろん、1つのことを長く続けられるよう、小さな目標を作り、毎日実行するよう改善してまいります。
御校は英語に力を入れているので、毎日英単語の勉強を欠かさず実行しようと計画しています。」
上の回答は、ポイントでおさえた「短所を裏返して長所にしてしまう」「短所の改善策を提示する」「長所をどうのように活かすのか伝える」という3つをすべて含んだ回答です。
ここまで回答の内容を詰めることができれば、面接官の印象に残るので合格も手に届きます。
上の回答例をひな形にして、自分だけの回答を作ってみてくださいね。
【まとめ】
自分を客観的に分析する作業はとても難しいものです。
しかし高校受験の面接では、長所や短所について聞かれるので、嫌でも自分と向き合わなければなりません。
いざ自分について思いめぐらしてみても、短所ばかりしか思いつかない。
そんなときには、今回確認したように短所から長所を導き出すという方法を試してみてください。
思ったよりも、簡単に自分の長所を見つけることができます。
その上で、記事でお伝えしたポイントをおさえた回答を意識すれば、合格はすぐ手に届きますよ。
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