高校3年間は自分の力を大きく伸ばす大切な時期です。
この時期にどんな環境に身を置いていたかで、自分の成長も決まると言っても過言ではありません。
実りの多い高校生活を送るためにも、高校受験での志望校選びは大切なのですね。
それでは、一体どんな選び方・決め方をすればよいのでしょうか。
早速、この記事の中でご紹介しますね。
目次
高校受験での志望校の決め方や選び方!決まらない人は必見!
高校受験の志望校選びは、わくわくすると同時に、自分が身を置く環境を決める緊張感のある作業です。
高校時代という大事な時期を過ごすのですから、のびのびと自分の力を伸ばせる環境を選びたいですよね。
でも、何を基準にして志望校を選べばよいのか迷いどころなのではないでしょうか。
そこで、今回は高校受験の志望校の選び方についてご紹介します。
まずは、志望校選びの2つの軸を確認してみましょう。
<志望校選びの2つの軸>
高校受験するからには、志望校を決める必要があります。
さまざまなタイプの学校があるなかで、自分はどの学校を受けるのか決めるために、パンフレットや学園祭、見学会に出かけるでしょう。
なんとなく、それぞれの学校の特色について分かってきたら、次はどの学校を自分の志望校にするか、選ぶ必要が出てきます。
志望校を選ぶ際は、2つの軸を持って選ぶようにしましょう。
その軸とは、「直感」と「理性」です。
「直感」の軸では、実際に学園祭などを見て、「なんとなく自分に合いそう」あるいは「この学校はあまり合わなそう」など、自分が感じたことを基準に選びます。
「直感」の軸で高校を選ぶことにより、自分と相性の良い高校を選ぶことができ、充実した楽しい高校生活を送れるのですね。
その一方で、「理性」を軸にすることで、自分の実力に合った学校を選んだり、将来の夢を叶えやすい学校であるかどうか見極めたりすることができます。
「感性」の軸だけで選んでしまうと、どうしても自分の実力とはかけ離れていたり、学校まで時間がかかりすぎたりして、現実的に入学できるか怪しい学校ばかりが志望校になってしまいます。
確実に合格をつかみ取るためにも、現実的な視点で選ぶ必要もあるのですね。
これら2つの軸をかけあわせて志望校を選ぶことで、高校受験の成功率も上ります。
それでは、「直感で選ぶこと」と「感性で選ぶこと」とは一体どんなことなのか、以降の項目で確認してみましょう。
<直感で選ぶ>
直感で選ぶ、とは実際学校に行ってみて、「なんとなく良さそうだ」「なんとなく自分に合わなそうだ」というように自分のフィーリングを基準にすることです。
直感抜きで選んでしまうと、たとえ合格をもらって入学しても、周りの友達や先生との相性が合わなくて、学校に通うのが苦痛になってしまいます。
そのためにも、直感はとても大切なのです。
それでは、直感で判断すべき3つの項目について確認しましょう。
・学校の雰囲気は自分に合っているか
高校時代は精神的な面で大きく成長する時期です。
そのため、自分がどんな環境に身を置いていたかで、心の状態や考え方が全く変わってきます。
精神的に健やかに成長するためには、自分に合った学校を選ぶのがポイント。
そのために雰囲気を見る必要があります。
学校の雰囲気は、そこにいる先輩たちや先生の様子を見ることで分かります。
明るい学生が多い、落ち着いた真面目な学生が多い、華やかな学生が多いなど、それぞれの学校にはそこに集まる学生の傾向があります。
自分はそのなかに溶け込めるのか、判断することが幸せな高校生活への第一歩です。
・学校の教育方針と自分の性格が合っているか
学校選びの際には、その学校の教育方針やモットーをぜひ確認してみてください。
教育方針やモットーはホームページやパンフレットで確認できます。
モットーはその学校が最も大切にしている学校の「核」なので、これを確認すれば、その学校がどんな性格を持ち合わせているのかすぐに分かります。
たとえば、「質実剛健」がモットーであれば、華やかな校風ではないけれども、心身を鍛えて中身を充実させる、という性格を持った学校であることが分かります。
このようなモットーを確認してみて、自分にしっくりくるか、自分の性格に合っているか、確認することで、ある程度自分に合った志望校選びが期待できます。
・その学校に憧れを持てるか
これは、本当に直感と言ってしまってよいものですが、学校見学に行ったり、学園祭に入ったり、パンフレットを見たりすると、「この学校は素晴らしい」と思えるような学校に巡り合います。
「この学校に入ったらどんなに楽しいだろうか」と想像してしまうほどの憧れを持てる学校は、ぜひ志望校の1つに入れましょう。
強い憧れの気持ちを持つことで、「何としてでも合格してみせる」というモチベーションを持てるのです。
憧れの学校は、今の自分の偏差値では届かないかもしれません。
しかし、地道に勉強を続けることで、最後の最後で結果が変わることも多いのが高校受験です。
偏差値は届かなくても、目標は下げず、自分のモチベーションを高く保てるような志望校を1つ選びましょう。
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<理性で選ぶ>
ここまで「感性」の軸を基準とした志望校の選び方をご紹介しました。
自分が「行きたい」と思えるような志望校を選ぶことが、受験のモチベーションを上げるうえでも大切なのですね。
しかし、フィーリングだけで選んでしまうと、確実に合格をおさえられるような受験スケジュールを組めなくなってしまったり、通学時間がきつくなってしまったりと、不便な面も出てきてしまいます。
そうならないためにも、ここでは「理性」を軸にした選び方を確認してみましょう。
・下から上までまんべんなく受ける
志望校は1つだけでなく、複数選びますよね。
その中で第一志望、第二志望、第三志望…と格付けして行きますが、志望校選びで大切なのは、自分の実力より少し下の学校、自分と同じくらいのレベルの学校、自分の実力よりもレベルが上の学校をまんべんなく選ぶことです。
自分の実力を基準に、上から下までまんべんなく志望校を用意しておくことで、しっかりと合格をおさえることができ、自信をつけて次の志望校を受験できるのですね。
自分の実力よりも少し下の学校を志望校に入れておくことで、受験本番でも最低1校は合格を取っておくことができます。
自分の実力なら合格できて当たり前の学校であっても、本番では油断なりませんが、確実に合格を出せる確率は高まります。
チャレンジ校、第一志望校を受ける前に1校でも合格していれば、自信を持って安定した気持ちで受験できるのですね。
志望校は複数校、さまざまなレベルの学校を選んでおきましょう。
・通学時間を確認する
通学時間は、実際に高校に入学後に大切なポイントとなります。
通学時間は、長くても歩きを含めて片道1時間半までが限界です。
高校に入れば、放課後や休みの日には部活動に取り組むでしょう。
その時間にプラスして通学時間を加えると、自分が自由に過ごす時間や課題に取り組む時間は限られます。
高校時代は、課題だけでなく自分が自由に使える時間も確保しておく必要があります。
本を読んだり、出かけてみたり、趣味を始めてみたり、そのような活動に時間を割くことで、いつの間にか将来の夢が見えてくることもあるからです。
そのように豊かな時間を確保できるくらいの通学時間が理想です。
・共学、女子校、男子校、大学付属か
高校時代は、共学だけでなく女子・男子に分かれている学校もたくさんあります。
「中学校までは共学だったから、高校は女子校に行って落ち着いて勉強したい」と思う人もいれば、「共学で恋愛も楽しみたいし、異性の価値観も知りたい」という人もいるでしょう。
また、そのまま大学に進学できる高校もあります。
「高校入学後、わずか3年足らずで大学入試を受けるのはきつい、高校受験後はのびのびと自分のやりたいことに打ち込みたい」と考えているならば、大学受験の不要な高校を選ぶことをおすすめします。
共学・女子高・男子校・大学付属、という観点からも志望校を選んでみてくださいね。
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・過去問が自分に合っているか
その学校と自分の相性は良いのか、根本的な面で知るには、過去問を解いてみるのが一番です。
過去問はたかが試験問題ですが、その学校の先生が作っているので、学校の教育方針や学生のどんな力を伸ばそうとしているのか、すぐに分かります。
たとえば、記述式の問題が多い学校であれば、スピードや正確性よりも、学生の考え方やものの見方を重視している学校であることが分かります。
一方で、回答方式が選択式で問題数が多ければ、その学校は論理的な思考とスピードを重視している学校です。
一度過去問を解いてみると、自分が好きだと思える問題かどうか分かるでしょう。
自分と相性の良い過去問を作っている学校は、実際に入学してみても「この学校で良かった」と思えます。
志望校を選ぶ際には、気になる学校の過去問を解いてみてくださいね。
・進学実績、就職状況
大学付属でない高校を選ぶ際には、その高校の進学実績を確認してみましょう。
将来入りたい大学があるのなら、その大学に合格者を多く出している高校を選ぶ必要があります。
あるいは高校を卒業して、就職を目指しているのであれば、自分の進みたい分野への就職率はどのくらいなのか、しっかりと把握しておきましょう。
行きたい大学や就職先がまだ決まっていなくても、ある程度の進学・就職実績が伴った高校を選ぶことで、将来の選択肢の幅も広まるので、高校のデータも慎重に確認してみてくださいね。
【まとめ】
志望校を絞り、決めて行くためには、ホームページ・パンフレット・学校見学(学園祭見学)・過去問演習の4つが大切です。
気になる学校には、必ず足を運び、これらの点を確認するようにしましょう。
とくに、過去問との相性は、受験直前に本当にその学校を受験して良いのか判断する際に非常に役立ちます。
直感と理性の両方を軸にして、自分に合った学校を選びましょう。
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