サークル活動は、多くの大学生にとって大学生活の中心を占める活動です。
新入生の方は入学直後、多くのサークル勧誘に驚くことでしょう。
入学直後はサークル活動の選び方も分からず、サークルに入りすぎて無理することもあるかもしれません。
どのサークルを選べば良いか、そもそもサークルに入った方が良いのか、たくさんの悩みを抱えがちです。
今回はサークル活動選びでお悩みの方の参考となるよう、サークル活動についてご紹介します。
目次
大学生のサークルの選び方!入るべきか悩むなら入らなくてもいい!
大学1年生の春は大学の履修計画はもちろん、サークル選びにも頭を悩ませます。
入学直後は行く先々でサークルの勧誘に会い、勧誘活動の賑わいに驚くばかりですよね。
サークルは高校のクラブ活動の延長線のようなものかなと思われるかもしれません。でも、高校のクラブ活動とは比べ物にならないほど、そのジャンルや活動形態は多岐に渡ります。
人それぞれサークル選びの基準は異なりますが、どのように選んでいけば良いのか最初は分からないことばかりですよね。
今回は大学新入生の方向けにサークル選びについてご紹介します。
<サークルとは?>
サークルとは、一体どのような組織なのでしょうか。まずはそこから考えてみましょう。
高校のクラブ活動は学校側がクラブを準備し、学生はその中から興味のあるクラブを選びます。
しかし、大学のサークルは始めから学生自身が小さな集まりを組織し、そこから活動の輪を広げます。
つまり、大学側が準備したものではなく、学生たち自身の自主的な活動を「サークル活動」と言うのです。
そのためサークルに所属すると、たとえ同好会のような緩やかなサークルであれ、自分たちで活動の予算を決めたり、サークルの方針や毎回の予定を定めたり、細かな会議も必要になります。
1年生の間は、活動に気軽に参加することから始まり、2年生になると少しずつ自分の役割を持つようになります。
そして3年生・4年生ではサークルの運営の中心を担うようになる。
学年が進むにつれて、ただ参加するだけではなく、運営まで進めて行く必要のあるサークルですが、このような環境に身を置くことで「世の中のあらゆる組織がどのように動いているのか」ということについて、初めて自分の身に迫って考える機会を得ることができます。
サークルに所属していると、たいていは大変なことも、嬉しいことも両方起るでしょう。
このような過程を経て、自分が何に興味を持っているのか、どのような道に進んで行きたいのかといったことに気付くこともあるのです。
そのため、サークル活動は何か興味のあるものが決まっている人だけでなく、特に自分の興味を見つけられていない方にも大きな影響をもたらしてくれるものだと言えます。
<サークルにはどんな種類があるの?>
それでは、大学にはどのようなサークルが存在するのでしょうか。大きく分けると4つに区分されるでしょう。その4つとは以下の通りです。
① 体育会系
② 本格的な文科系
③ 運動系愛好会
④ 文化系愛好会
主にこれら4つのサークルが大学に存在します。この4つのサークルの特徴を1つずつ見て行きましょう。
・「体育会系」「本格的な文化系」
4つの活動形態のうち、上の①「体育会系」②「本格的な文化系」は、一般的に想像するような愛好会要素の強いサークルとは異なります。
「体育会系」「文化系」のサークルは、本格的にスポーツや音楽活動に取り組んで行くための場所です。
これらのサークルは大学との繋がりも密接であり、大学の看板を背負って活動しています。
例えば、「六大学野球」などを思い浮かべてみてください。それぞれの大学を代表して、野球試合を行いますよね。
さらに「早慶戦」となると、試合が延長した場合は大学の授業が休講になるほど、大学側も試合を重視しています。
「本格的な文化系」のサークルであっても、留学生に生活を支援するサークルであれば、大学の学生部と繋がっている場合も多いものです。
この種のサークルに属すると、スポーツ・音楽(合奏・合唱など)の練習をほぼ毎日行い、大会にも出場する機会も多くなります。
また、部によっては寮に住み込み、共同で生活することもあります。
これらはサークルとは言わず「部活」と呼ばれることもあるでしょう。
・「運動系愛好会」と「文化系愛好
会」
一方で、後半2つの「運動系愛好会」「文化系愛好会」は、前半の①「体育会系」②「文化系」と比べて練習量や活動日が少なく、気軽に参加することのできるものが集まっています。
代表的なのはテニスサークルでしょう。
決められた練習日のうち都合のつく日を自由に選び、活動に顔を出します。
少ない人であれば週1日、あるいは活動に参加しないこともあります。
このような、気軽に楽しめるサークルの大きなイベントは、大会というよりも大学の「文化祭」です。
それぞれのサークルが屋台を出店したり、発表会を行なったりします。
「文化祭」とは、サークルのビッグイベントなのです。
ただ、合唱などの文化系愛好会であれば、外部で小さなコンサート・発表を行うこともあります。
③「運動系愛好系」④「文化系愛好会」であれば、初心者を歓迎している場所が多いので、大学生になってから「新しいことに取り組んでみたい」と思う方には絶好の機会を提供してくれます。
・インカレ
さて、ここまでサークルの種類について確認しましたが、「インカレ」という言葉を耳にすることも多いでしょう。
「インカレ」とは「インターカレッジ」の略であり、「インカレサークル」とは自分の所属する大学を超えて、他の大学の学生と一緒に活動するサークルのことを指します。
大学を問わず入会できるサークルなので、自分の大学内のことだけでなく、他の大学のことも知ることができます。
インカレは②「運動系愛好会」④「文化系愛好会」など、愛好会に多く存在します。
インカレは「自分の視野を広げ、見解を深めていきたい」と考える学生が多いので、自分では到底思いつかないような、様々な考えを持った人に会える点が魅力です。
<サークル選びのポイント>
次はサークル選びの際に大切にしたい点についてお話ししますね。
サークル選びには失敗はつきものです。
一方、選んで良かったと思えるようなサークルに出会うこともあるでしょう。
ここでは出来る限り自分に合ったサークルを選ぶために、大事にしたい視点についてご紹介します。
・自分の興味のあるものを選ぶ
何よりも、自分の興味の赴くままにサークルを選びましょう。
「興味は無いけれども、とりあえず友達作りのために入会しておく」という選択肢もありますが、結局活動に出席しなくなる場合が多いものです。
また、興味が無いサークルに出席しても、気の合う友達は見つけにくいものです。
やはり同じような興味を持った仲間同士の方が結束しやすいですし、″興味″の力で、一層充実した活動を進めることができます。
同じような興味を持った人ばかりと固まっていたら、視野が狭まってしまうのではないか、と思われるかも知れません。
しかし、視野が広がるきっかけは狭い場所から始まることが多いものです。
たとえ同じような興味を持っている相手であっても、考え方は自分と異なります。
「同じものが好きなのに、こんなに違う!」という面白さに気付くことができれば、どんなに小さな世界の中にも大きな違いが存在するという視点を養えます。
少し小難しい話になってしまいましたが、純粋に、そして単純に楽しんで取り組んでみることで、素晴らしい体験ができるのです。
・雰囲気が好きか
自分の興味のあるサークルでも、そこに所属している人たちの雰囲気に溶け込めるかという問題も大切です。
例えば、留学生との交流に興味を持っていても雰囲気に馴染めない場合は、途中で活動に参加する気持ちが失せてしまう可能性があります。
その場合には、同じような活動テーマを掲げている他サークルにも顔を出してみましょう。
同じような活動内容を掲げているのであれば、自分が馴染める方を選ぶことが大切です。
自分が安心して落ち着ける居場所を見つけられたら、活動も長く続きますし、同じサークルに所属する友達とも良い関係を築けます。
サークルを続けられるかどうかは、一緒に活動する仲間と良い関係を築けるかどうかで左右されます。
多少問題が起っても、尊敬し合える仲間であれば、活動もかけがえのない糧となります。
・人数が多すぎず、少なすぎないサークルか
サークルの人数は意外と大事な確認ポイントです。
100人以上のマンモスサークルに入ってしまうと、毎回顔を合わせるメンバーが異なり、友達を作りにくいものです。
このようなサークルを選ぶと、そのうち参加しなくなることもあります。
逆に少人数のサークルは、友達を作りやすいという利点があります。
しかし、学年が進むにつれてサークル運営に関する仕事を少ない人数で分担する必要が出てきます。
小人数だと、1人当たりの仕事量が多くなるので負担がかかる場合が多々あります。
これらの点を踏まえると、30人~50人ほどのサークルが理想です。
この人数であれば、お互いの名前と顔を覚えることができ、サークル運営の分担もそれほど負担ではありません。
サークル選びの際には、ちょうど良い人数かどうかについても確認してみてくださいね。
・先輩のサポートが行き届いているか
サークル選びの際には、「先輩のサポート」をはじめとした運営面まで見る方は少ないのではないでしょうか。
大学1~2年の頃までは、とりあえず参加すれば良いものですが、3~4年生となると運営を担う責任も出てきます。
自分たちの学年が運営を担う番になっても、先輩からサークル運営について教わっていないと、非常に苦労します。
先輩からの指導が無いため、0からマニュアルを作る必要が出てくるのです。
3年以上続いているサークルであれば、それなりに指導基盤が出来上がるものです。
でも、先輩のサポートが手厚いかどうかに関して、新入生はなかなか見抜けません。
しかし、毎回の練習・集まりに上級生が参加しているか確認することは可能です。
また、サークルに入る前に、先輩に「サークル運営で工夫されていることは何ですか」と質問してみても良いでしょう。
少しずつ探ることで、基盤のできたサークルかどうか分かります。
・活動日数と自分のペースが合うか
大学1年生の時点では、大半の学生が多くの授業を受けます。
「体育会系」「文化系」など活動の厳しい所であれば、授業よりもそちらを優先させることが許されますが、通常のサークルであれば、授業(特に必修の授業)が優先されます。
サークル活動は大体放課後が活動時間となりますが、テニスサークルなどはテニスコートの予約の都合上、授業時間と被る時間帯に活動を行います。
このような場合、サークルのある日は授業を午前中のみ、あるいは全休にするというようにスケジュールを工夫しましょう。
また、アルバイトをしている場合にはバイトの時間とサークルの時間が被らないように調整する必要があります。
活動日数が多いサークルを選ぶと、授業の欠席が多くなったり、アルバイトの時間が減ったり、様々な点で支障が出てきてしまいます。
大学生活で何に重きを置くか、一度考えてから「活動日数」と「自分の予定」が合致するサークルを選びましょう。
<サークルは絶対に入るべき?>
ここまで、サークルを選ぶことを前提に話を進めました。しかし、「そもそもサークルに入らなければいけないのか」と感じている方もいるでしょう。
ここで一旦、サークルに入る必要はあるかということについて考えてみましょう。
・必ずしも入る必要は無い
結論を言ってしまうと、必ずしもサークルに入る必要はありません。
サークル活動をしていない方も多いものです。
また、文化系愛好会の場合は、3・4年生になると、ほとんどの学生がサークル活動に参加しなくなります。
したがって、サークルに所属していないということは決して珍しいことではありません。
自分の時間を、思う存分学校の勉強に費やしたり、映画鑑賞・読書・地域のボランティア活動・習い事に手を出してみたり、アルバイトに熱中したり、サークル以外に取り組めることは星の数ほど存在します。
サークル以外でも、自分の興味の赴くままに過ごすことで、かけがえのない出会いや経験を積んで行けるのです。
・なぜ皆サークルに入るの?
ただ、なぜ多くの学生がサークル活動に参加するのかというと、以下のメリットがあるためです。
① 気軽に出かける機会が増える(海外・国内)
② 無料で様々な経験を積める
③ 友達を作りやすい
④ 留学生・海外の友人を作りやすい
⑤ 活動場所が大学内
⑥ 就職活動時、話題に困らない
⑦ 組織を運営する経験を積むことができる
サークルにはこのような利点が凝縮されています。
自分個人の活動では、気軽に出かけられなかったり、組織運営の経験ができなかったり、無料でレッスンを受けることが出来なかったり…様々な限界があります。
私もサークル入っても入らなくても、どちらでも良いと思いますが、旅行が好きだったのでサークルに入りました。
また、英語を使いたい方は、国際交流のサークルで海外の学生と交流することで、お金を払って英会話学校に通わずとも、英語だけの環境に飛び込めます。
サークルに入るか決める際には、自分一人の力でできる活動か、あるいはサークルの力を借りた方が、より一層自分の希望を実現しやすいかという点について考えてみましょう。
【まとめ】
今回はサークル活動についてお話ししました。
ピンとくるサークルが見当たらない方も、気になるサークルが多くて困っている方も、「サークル選びにはポイントがあり、必要性を感じられたら入れば良い」ということが分かったのではないでしょうか。
大学生活で大事なことは自分の興味を見つけ、それを追い求めて行くことです。
あくまでも、その手段としてサークルを上手く活用しましょう。大学生活でかけがえのない時間を作ってくださいね。
最後に、今回の記事が面白いと思った方は是非SNSでシェアしてみてください。
また、面白かった点ご感想などがありましたら、お気軽にコメントしてくださいね。
皆さまのコメントがより良い記事作りのヒントになります。
関連記事:履修方法をマスターしよう! 大学の授業選びのコツとラク単について