大学生になったら是非英語を話してみましょう。
英語で話すことで、日本語だけでは得られない情報を得ることができたり、日本人とは全く異なった人生の歩み方に触れることができたりします。
そのためには、どのような環境に飛び込めば良いのでしょうか。
そして、本当に英語を使えるようになるには、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか。
今回は、大学で生きた英語を楽しむための方法についてご紹介します。
目次
大学生になったら英語で話そう!英会話の取り組み方とは?
高校生の頃までは、多くの方が小さな学校で、日本人しかいない環境で、日々の学校生活を営んでいました。
それが、大学になると打って変わって、同じ教室やサークルで留学生と一緒に行動するようになります。
また、自分から探せば、海外の学生との交流の機会も多いことでしょう。
大学生になると「英語を使って海外の友達を作りたい」と思う方も多いでしょう。
でも、なかなか話しかける勇気が出ない、自分の英語力が乏しくて相手にも迷惑を掛けてしまうのではないか、と物怖じしてしまう方もいらっしゃるでしょう。
また、そもそもどのような場所に行けば英語を使えるのかと悩まれている方もいらっしゃるでしょう。
今回は、英語を使う習慣を取り入れるためには、肩肘張らず、気負う必要がないということが分かるように、英語の会話を楽しむ方法をご紹介します。
<下手でも英語を話そう>
最初は英語が下手で話すのが恥ずかしいという方に、英語は下手だからこそ話した方が良いということをお伝えしようと思います。
高校のころは、英語を実際に使う機会などなく、座学で文法・長文・英作文などに取り組んでいました。
受験勉強でも、英語は重要科目なのでほぼ全員の受験生が勉強しますよね。
日本人は、中学から高校まで6年かけて英語を勉強します。
しかし、大学に入っていざ英語を使う機会に遭遇すると、全く英語を話せないことに気がつくのではないでしょうか。
それもそのはず、私たちは中学からの6年間、英語を話す訓練を全く行ってきませんでした。
いくら長文を読んだり、文法を勉強したりしても、会話の練習をしない限り話せるようにはなりません。
また、日本での英語学習は文法を徹底的に勉強するので、いざ英語で会話しようとしても文法に間違いが無いか神経質になりがちです。
そのため、文法を気にせず、とにかく話してみるということに踏みきれません。
しかし英語を話す際に大切なのは、間違いだらけの英語でも、話してみるということです。
まずは英語を使ってどの程度相手に伝わるか試し、その次に少しずつ自分の英語を直して行けば良いのです。
英語を使って会話をしていると、相手の言い回しが自分の頭にインプットされ、今度はその言い回しが自分のものとなって、実際の会話で使えるようになります。
このようにして、下手な英語から会話を始め、相手の話す英語を吸収して行くうちに、自分の英語も洗練されていきます。
初めて英語を話すのですから、今英語が下手でも問題ありません。
大切なことは、自分から英語を話し、相手の英語を吸収して行くということです。
相手に自分の英語がどう思われているのか気になるかもしれません。
でも、自分がたどたどしくても懸命に日本語を話そうとしている海外の方を見ると、こちらも一生懸命理解しようと思いませんか。
それと同じで、一生懸命英語で何か伝えようとしている日本人を見て、相手も話に聞き入ってくれることが多いものです。
恥ずかしい気持ちを押し切って、一度英語を話してみましょう。
<どこに行けば英語を使える?>
さて、英語を話したいと思っても、案外話す機会は無いものです。
留学生が身近であっても、彼らも英語を母国語としていなかったり、既に日本語が非常に堪能であったりします。
英語を話せるようになるためには「英語しか使えない環境に身を置くこと」です。
「それなら留学だ」と思われるかもしれませんが、たくさんのお金をかけて留学せずとも、日本に居ながらにして、英語しか使えない環境に身を投じることは十分可能です。
ここでは、「英語しか使えない環境」をご紹介します。
・英語のボランティアガイド
英語のボランティアガイドでは、日本に観光しに来た海外のお客さんに観光場所を案内します。
このボランティアはそもそもお客さんが英語しか話すことのできない方ばかりなので、自ずと英語を使わざるを得ません。
プロの英語ガイドではなく、ボランティアガイドなので特に資格などは求められません。
大体の目安として英検2級(中学生卒業レベル)の力があれば、勤めることができます。
観光地を回りながら歴史的建築物やそのエリアの説明、お客さんからの質問について答える必要があります。
すべて英語で答えなければならないという緊張感、そして英語を練習するためというよりも、お客さんに観光を楽しんでいただくために楽しい情報を提供する任務があるので、自ずとどう話せば伝わるのか考えながら英語を話します。
日本の文化についても知っておく必要があるので、ボランティアガイドを務めていると海外の方に提供できる日本文化の知識が身に付きます。
最初は英語で案内するのに少し勇気が必要ですが、このような環境に飛び込むことで英語を話す力が付くだけではなく、海外の方に楽しんでいただく喜びを感じられます。
・国際交流の学生団体
国際交流の学生団体の魅力は、日本語を話せない海外の学生と交流できる点です。
最近は学生団体と呼ばれるものが増えています。
その中でも、国際交流に特化した学生団体では長期休みにあらゆる国の大学生を対象としたフォーラムを開きます。
フォーラムの開催地は日本だけでなく、世界のあらゆる場所で開催されます。
そのため、長期休み中に外国に赴き、そこで見知らぬ海外の学生と寝食を共にします。
私も東アジアに特化した学生団体に参加していたので、大学1年生の夏休みは中国の北京に行き、現地の大学生や、韓国の大学から集まってきた韓国の大学生と一緒に一週間程を過ごしました。
参加する前は「意識の高い人たちばかりで、敷居が高く、ついて行けないのではないか」と思い緊張していました。
しかし、実際そんなことはなく、海外の学生は優秀な方が多いにもかかわらず、とても親切で陽気で、一緒に勉強や食事、北京観光を楽しみました。
大切な友達もでき、今でも都合が合う時にはお互いの国に行き来して、会うことができています。
また、このようなフォーラムを開くためには、参加するだけでなく、海外の学生と連絡を取りながら準備を進めます。
メールやスカイプの通話なども全て英語なので、普段から英語を使わざるを得ない環境に置かれます。
私も高校まで英語を実際に使う機会は皆無だったので、初めて海外にいる相手と連絡を取る際には「こんなおぼつかない英語でいいのだろうか」とすごく緊張しました。
しかし、実際英語がたどたどしくても意思疎通ができ、次第に慣れていきました。
フォーラムなどのイベントの準備は大変ですが、英語を練習するだけでなく、海外の学生と協力して何かを作り上げる楽しさは格別です。
何と言っても、国を越えて共に1つのことに取り組むことができた感動は忘れられない思い出になりますよ。
・大学の授業は英語「で」勉強してみる
大学では、日本人と留学生向けに英語で授業を進める科目があります。
この科目は自由選択であることが多いので、必修ではありません。
自分が英語で授業を受けたいと思ったら、自由に取ることのできる授業です。
「英語を勉強する」のではなく、「英語で勉強」したい方にはとてもおすすめです。
テーマはたくさん用意されており、「国際政治の問題」、「経済」、「文化交流」、「日本の文化」など多岐に渡ります。
特に、留学生向けに「日本の文化」について扱う授業が豊富です。
留学生も日本人も受けることのできる授業ですが、95%ほどが留学生で占められています。(ただし、大学や、授業によって比率は異なる可能性があります。)
日本の学生としては、同じ日本人が全くいないので肩身が狭いかもしれませんが、留学を考えている方は海外で授業を受ける練習になります。
講義も全て英語で進められ、質問やディスカッション、レポートももちろん英語です。
英語で講義を受けてみたいけれど、自分には少し難しいと感じるのであれば、まずは先ほどご紹介したボランティアガイドあるいは国際交流の学生団体で活動してみましょう。
少しずつ段階を踏んで行けば、英語で講義に参加できるようになります。
<英語で話す際に気を付けたいこと>
最初は皆、「英語で何かしたい」ということよりも、「英語を使いたい」ということ自体に意識が向いてしまいます。
しかし、英語はあくまでも意思疎通の手段であり、目的そのものではありません。
大切なのは、相手のことを考えて話すということです。
ここでは、英語を使う際に注意したいことについて確認しましょう。
・相手は英語の練習台ではない
英語で話すことに慣れていないと、つい「英語を話す」ということが一番の優先事項になってしまいます。
そのため、話し相手を友達やお客さんとして見なすのではなく、英語の練習台として見なしてしまいがちです。
しかし、これでは相手にも「この人は英語を使いたいがために私と関わっているのだな」と気付かれてしまいます。
あなた自身も練習台にされるのは、あまり気持ちの良いことではありませんよね。
英語で会話する際に大切なのは、普段友達に接するのと同じように、相手を大切な友達・お客さんとして接することです。
このように接することで、英語で話す際にも「相手に分かりやすく伝えるにはどうすれば良いか」「英語で面白い話をするにはどうすればよいか」考えた上で会話するようになります。
たとえ海外の方と話す場合であっても、人と人との繋がりであること忘れないようにしましょう。
・日本人としてできることを考えよう
当然のことではありますが、英語で会話する際、相手は海外の方です。
海外の方に頻繁に聞かれる話題は、日本の文化・歴史・風習や日本人の世界の見方です。
しかし、自分の国のことについてまんべんなく説明できる方は少ないのではないでしょうか。
「日本ではどうなの?」と聞かれて、言葉に詰まってしまう経験も多いものです。
海外の方には、是非日本に関する興味深い情報を伝えたいものですよね。
日本について何かためになる情報を提供できれば、海外の方も非常に喜んでくれます。
したがって、海外の方とより楽しく交流したいのであれば、日本の文化について自分で勉強してみることが大切です。
普段、「自分は日本人だ」と意識することはありませんが、海外の方と話すことで自分が日本人であることに気付かされます。
私が今でも記憶している言葉があります。
「日本の文化を知らなければ、日本人ではない」という印象的な言葉です。
普段から日本のことを知り、海外の方にも楽しんでいただける情報を提供できるように準備しておきたいですね。
【まとめ】
英語はやはり意思疎通のための道具です。
英語での会話に慣れないうちは、道具としての英語ばかりが目立ってしまい、相手のことが見えなくなりがちです。
しかし、相手のことを考えながら話すからこそ英語は上達します。
本当に英語で話す力を付けるのであれば、英会話を学ぶよりも、英語で海外の方を観光案内したり、一緒にイベントを企画したり、授業を受けてみたりすることが大切です。
たとえ、今の自分の英語レベルが低くても、英語を使わざるを得ない環境に飛び込んでしまいましょう。
生きた英語に触れることで、自由に自分の考えを伝えられるようになりますよ。
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