大学は小学校・中学校・高校時代と比べて自由な時間が一気に増えます。
時間は全て自分のものになりますが、自由な大学生活を充実したものにするにはどうすれば良いのか、なかなか分からないものです。
大学生活での取り組みは人それぞれですが、何に取り組むにしても、質の高い過ごし方には共通点があります。
その共通点とは今回ご紹介する4本柱にもなっています。
今回は、充実した大学生活を過ごすためのエッセンスをご紹介して行きます。
目次
4年間の大学生活の過ごし方!充実した学生生活の4本柱とは?
文系の大学生は、理系の大学生と比べ、課題も少なく自由な時間が多いと言われています。
確かに、文系大学生はよほど厳しい学部でない限りほとんど課題が出されません。
出るとしても、第二外国語の授業だけです。
アメリカや海外の大学生は、普段から課される課題が非常に多いと言われています。
そのように考えると、一見日本の大学は楽なように思えます。
しかし、違う見方をしてみると、「日本の大学の方が大変だ」と言えるかもしれません。
なぜなら、海外の大学ではあらかじめ決められた課題が出され、それをこなして行けば良いのですが、日本では先生から何の課題も出されず、全て自分で大学での取り組みを決めて行かなければならないからです。
そのため、日本では大学に入って何をすれば良いのか戸惑う方が多いのです。
「4年間の学生生活をどう過ごせばよいですか?」
私も新入生の頃、何人の人にこの質問をしたか分かりません。
今日は、多くの新入生が抱くこの質問にお答えします。
<充実した学生生活を支える4本柱>
大学で4年間の学生生活を送る際に大切なことは4つあります。
それは
「本を読む」、
「人に会い、感銘を受ける」、
「色々な場所に行く」、
「1つのことに打ち込む」
ということです。
ここでは充実した4年間を過ごすための基本を1つずつ確認してみましょう。
① 本を読む
読書については、耳が痛くなるほど聞いているかもしれません。特に大学の先生は読書に関してうるさいですよね。
でも、先生の言う通りだと思います。
本を開けば私たちは未知の世界を探検することができます。
どうして読書が大切なのだろうと疑問に思われるかもしれません。
「勉強みたいで堅苦しく、読書が嫌いだ」という方もいらっしゃるでしょう。
なぜ読書が大切なのか。
それは、自分の自由な想像力・独創性を育んでくれるからです。
この点が、読書を魅力的なものにしている最大の点です。
豊かな想像力と独創性を育むことができれば、自分の人生を自分のものにすることができます。
私は大学2年生の頃に「どうしたら、自分は将来幸せに働けるのだろう」と考えていました。
これについて、当時私がお世話になっていた先生は「仕事や働くということに捉われる必要はないですよ。人は自分なりの「活動」をして生きて行くべきだと思います。」と教えてくださいました。
そして、何かに迷った時には、たくさんの本を読むといいとアドバイスをいただきました。
先生からいただい言葉は何年経っても忘れられず、本を読みながら自分が何をしたいのか考えた結果、ある1つの本に巡り合い、その本に背中を押され、今私は書く仕事をしています。
あの先生の言葉と、大学4年生の頃に巡り合った本に後押しされなければ、きっと今私は全く別の場所にいるのでしょう。
本当に1冊の本(そして人)でこんなに人生は変わるのだ、と驚かずにはいられません。
是非読書を試してみてくださいね。
② 人に会い、感銘を受ける
大学時代はもちろん、一生を通して、これを行なって行きたいものです。
誰かから感銘を受けることは、自分の進行方向に大きな影響をもたらします。
感銘を受ける「誰か」とは身近な人であっても、偉人であっても、歴史上の人物であっても誰でも良いです。
これらの人たちに会って、その生き方や世界の見方に感動する経験は自分を大きく変身させていきます。
そして「会う」というのは、実際に会うだけでなく、本の中で出会ったり、映像の中で出会ったりすることも含まれます。
もし、実際に会える人であるのならば、是非直接その人と話す機会を作ってみてください。
例えば大学の先生に感銘を受けたのであれば、授業が終わった後に、直接話しかけて見てください。
直接話すことで、その人からより多くのものを得ることができますし、その人の思考回路に触れることができます。
思考回路に直接触れることができれば、その思考回路は自分の思考にも組み込まれて行きます。
どのようなことに感銘を受けるかは、人それぞれ異なります。自分と友達では感動するポイントが違うかもしれません。
しかし、誰かに感銘を受け、今までの自分の考えが180度ひっくり返されることで、自分の歩む道に思いがけない突破口がもたらされる場合があるのです。
「自分とは全然違う方向からものごとを考えている」と感銘を受けるような人に出会えたら、その出会いを大切に、多くのことを吸収してみましょう。
③ 様々な場所に行く
外出もまた、自分の内面に影響を与えてくれるものです。
様々な場所に訪れることで、自分とは全く違った生活を送る人々に出会います。
自分が普段暮らしている世界は、実はとても小さなものであることに気付かされます。
このことは旅行でなくても、そのような気付きを得ることができます。
時間のある時には気になるレストランに行き、そこで料理を作るシェフを見て「この人は毎日料理と向き合って暮らしているんだ」ということに気付きます。
シェフとして送る一日はまた、大学生として過ごす自分の一日と全く異なります。
そして、料理人であっても、スポーツ選手であっても、大学の先生で合っても、食品会社の社員であっても、それぞれの世界があり、そしてその世界が繋がりあっていることに思いを馳せるようになります。
少し本題からずれてしまいましたが、外出をすることで自分とは異なる規範に沿って日々の生活を営んでいる人がたくさんいて、その人たちが過ごす世界が重なり合って大きな世界が出来ているのだな、ということを実感できるのです。
このことに気付けば自分も自分なりの道を選び、世界と繋がることができると気楽に考えられるようになります。
外出や旅で、様々な気付きやインスピレーションを得てみましょう。
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④ 1つのことに打ち込む
多くの経験を積みたいのであれば、1つのことに打ち込むのが1番の近道です。
多くの経験を積みたかったら、たくさんのことに取り組んだ方が良いのではないかと思われるかもしれません。
なぜ1つのことに打ち込むのが大切なのか。それは、1つのことを真剣に続けることで、苦い思いも、嬉しい思いも両方味わうからです。
たとえば、サークルの活動に一生懸命取り組んだとします。
サークルでの企画は、自分一人だけでなく、仲間と一緒に取り組みます。
自分のやりたいことと相手の意思が同じ方向を向いて、一緒になって一生懸命取り組んでいる時の真剣な楽しさから、「何かに一生懸命取り組んでいる人には、他の人にも大きな影響を持つ」ということを教えてくれます。
その一方で、企画の準備が上手く行かなくなり、お互い関係がぎくしゃくしてしまうこともありますし、仲間がなかなか動いてくれないこともあります。
このように1つの活動には、必ず苦い思い出も、嬉しい思い出もたくさん混在しています。
一概に良かった、楽しかった、つまらなかった、成功した、失敗した、という言葉では言い表すことのできない思い出を作れます。
しかし、自分が一生懸命になって取り組んだことは、結果がどうであれ、これから自分の道を歩いてゆくための原点となります。
たとえ、大好きだったサークル活動に失望して辞めてしまっても、得たものは大きいでしょう。
思う存分何かに取り組んでみましょう。
<大学前半と大学後半の過ごし方>
大学生活の4本柱を確認したところで、次は大学前半と大学後半に分け、学生生活の過ごし方について確認して行きます。
学生生活において何を一番中心に置くかは人によって様々ですし、自分で自由に決めて良いものです。
そのため、ここでは1年生の頃には何をする、というように、細かく過ごし方をご紹介するというよりは、大切なことを大まかにご紹介します。
それでは、大学前半の過ごし方について見て行きましょう。
・大学前半の過ごし方
大学前半は、あまり将来の計画を立て過ぎないようにしましょう。
なぜならば、自分がどの道に進むべきか、まだこの時期に決めることはできないからです。
1、2年生はこれから大学生活を送り、自分を形作って行く時期です。
この時期は、自分の人生に答えを出そうと行き急ぐのではなく、大学生という身分を謳歌してください。
物事を進める際には、目的や目標を決めることが大切ですが、大学1、2年生のうちは大学で「目的の無い勉強」を楽しんでみてください。
「何の目的があってこの本を読んでいるのか」「何のメリットがあってサークルに入っているのか」ということは考えず、ひたすら目の前にあることに取り組んでみましょう。
すると、自分の意識や興味をもの凄く広げることができます。
先を急ぐことのない1、2年生のうちに、このようにして物事に取り組むことで、3、4年生になった時、広い視野を持って全体を俯瞰して物事を選択して行くことができます。
先ほどお伝えした4本柱を軸にして、身近に起こる出来事(サークル・授業・旅行など)1つ1つに丁寧に向き合いましょう。
・大学後半の過ごし方
大学後半は、どの方向へ向かっていくにしても、ある程度自分の進路について考え始めるでしょう。
この時期は、「就職活動、あるいは大学院受験」「海外留学」「卒業論文」など大きなビッグイベントで埋め尽くされます。
このようなビッグイベントが立て続けに並ぶので、多くの人に出会うでしょう。
誰かに出会うたびにその人が自分の人生をどのように進んでいるか覗いてみましょう。
自分が出会う全ての人は先生だという気持ちで日々を過ごしてみてください。
また、自分の進路を決めてゆく3、4年生は、どうしても様々な選択について慎重になります。
海外留学であれ、就職活動であれ、卒業論文のテーマ決めであれ、「もっと良いものがあるのではないか」と思うでしょう。
しかし、ある程度自分の直感を大切にしてみると良い結果が得られるものです。
巡り合ってすぐに、「これはいいな」と思った海外留学プログラム、企業、卒論テーマに、思い切って向き合ってみると良いですよ。
「全ての人から生き方を学び」、「自分の直感を磨く」という2点を大切にしてみてください。
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【まとめ】
今回は、4年間の大学生活を支える4本の柱を中心にお話ししました。
大学生活の過ごし方は人それぞれ異なって良いものです。
それぞれの方の過ごし方をより一層質の良いものにするために4本柱が存在します。
自分のライフスタイルにご紹介した4本柱を組み込んでみると、今までよりも多くのことを吸収できますよ。
自分に多くの栄養を与えるような大学生活を送ってみましょう。
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