大学生になって戸惑うことの一つとして、レポートの執筆を挙げることができるでしょう。
多くの高校において、期末は試験形式で行われます。
したがって大半の大学新入生にとって、″あるテーマ″について自分で調査し、得た情報を文章にまとめるレポートは慣れない作業です。
しかし、大学に入ったらレポート形式の期末を避けることはできません。
また、レポートで鍛えた文章力と調査力は、大学4年時の卒業論文に必ず反映されます。
今回は、大学の先生が学生の成績を付ける際、大きな判断材料となる大学生のレポートについてご紹介します。
目次
大学のレポートの書き方とは!参考文献や作成の手順について
夏休み前の7月、そして春休み前の1月は多くの大学1、2年生が期末試験や期末レポートに忙殺されていることでしょう。
例にもれず、私も1、2年生の頃は大量のレポートと試験で学期末は忙しかったのを記憶しています。
1年生の方には共感していただけるかもしれませんが、初めて受ける大学の期末試験や期末レポートは本当に緊張しますよね。
レポート執筆の経験が無いので、「そもそも期末レポートって何?どう書けばいいの?」という疑問から出発します。
私も初めての期末レポートでは、何を書けばよいのかさっぱり分からない中、暗中模索で作成したのを覚えています。
今回は、初めて大学の期末レポートに取り組む方に、そもそも期末レポートとは何か、ということから始まり、続いて書き方や提出方法などについてご紹介します。
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<期末レポートとは?>
そもそも期末レポートとは何でしょうか。
レポートとは、ある一つのお題に関する情報を集め、論理的にまとめたものです。
授業担当の先生は、授業内容に関連して、期末レポートのお題を出します。
たとえば、「東南アジアの宗教」という授業では、先生から「インドネシアの宗教について調べ、レポートにして提出してください」という課題が出されます。
そして、このようにお題が出されたら、「インドネシアの宗教」というテーマについて、たくさんの本を参照しながら調べ上げ、まとめて行きます。
レポートでは、たくさんの本を参考にすればするほど、先生からの評価も高くなります。
また後ほど、レポートの書き方の項目で確認しますが、レポートでは最後に必ず【参考文献】を挙げるので、先生にもどんな書籍を参考にしてレポートを作成したか知らせることができます。
このように、レポートとは「このテーマについて、これだけ調べ上げました」ということを示すものなのです。
また、いつ先生から期末レポートのお題をもらえるのか気になりますよね。
期末レポートの課題が告知されるのは、だいたい提出期限の1カ月前から3週間前くらいです。
たいていの場合、授業中に先生からレポートのお題について告知されます。
また、レポートの字数は大体2000字ほどです。
したがって、期末期間の1カ月前から3週間前の時期に授業を休んでしまうと、レポートの課題を聞きそびれてしまいます。
どうしても、この時期に授業に出られない方は、後日同じ授業を受ける友達から期末レポート情報を聞き出しましょう。
提出の1カ月前から3週間前にはお題が告知されるので、遅くとも2週間前から10日前には作成に取り掛かりましょう。
締め切り直前になると、徹夜必至ですよ。
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<レポートの書き方>
それでは実際、どのような手順で書いて行けば良いのでしょうか。
ここでは、レポートの書き方についてご紹介します。
① 全体の構成を考える
レポートのお題が出されたら、まずは全体の構成を考えます。レポートは大体次のような構成でまとめます。
1、 序論(導入)
2、 本題(問題提起・具体例)
3、 考察
4、 結論
5、 参考文献
序論では、どのようなことをレポートで明らかにするのか示します。
例えば、お題が「シンガポールの宗教」であるのなら、序論の部分では「インドネシアで信仰されているいくつかの宗教の特徴や、相互の関係について検討し、考察して行く」という方針を示します。
そして本題では、最初に問題提起、つまりお題に関してどのような疑問点があるのかについて言及します。
たとえば、「シンガポールには多くの宗教が存在するが、それらはどのような形で互いに影響を与え合っているのだろうか。本レポートでは、この点について調べて行く」と言うように書きます。
そして、シンガポールの各宗教が互いにどのような影響を与え合っているのか、分かりやすく小見出しをつけ、具体例などを挙げながら説明していきます。
ここまでが本題です。
そして本題の次には、テーマについて調べ上げた情報から考えられることを考察としてまとめます。
先ほどのシンガポールの例を使えば、「シンガポールの宗教は、仏教・道教が最も多くを占めていることが分かったが、仏教寺院にはヒンドゥー教の建築様式が取り入れられており、宗教間の融合は寺院や廟の建築において顕著に表れると考えられる」というようにまとめることができます。
そして最後には「結論」を書きます。
結論では、今回の調査を通して結局どのようなことが明らかになったのかについて伝えます。
再び、例を表してみれば「今回、シンガポールの宗教についてその特徴や各宗教間の相互関係について調査を行ったが、結論として各宗教は独自の思想・文化や風習を保ちながらも、建築様式や芸術様式においてはそれぞれ影響し合っているということが明らかになった」という結論を下すことができます。
そして最後に、忘れてはならないのが「参考文献」の項目です。
参考文献では、レポートを書く際に参照した籍を全て挙げます。
ここでは、ただ書籍名を挙げるだけでなく、本の著者・出版年・出版社についても記載します。
具体的には、次のように記します。
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記載例)
【参考文献】
・田村慶子『シンガポールを知るための65章[第3版]』(明石書店、2013年)
・アラン・エリオット『シンガポールのシャーマニズム』(春秋社、1995年)
このように、著者の名前、書籍の題名、出版社、発行年の順番に参考文献を明記しましょう。
注意点は、書籍名を必ず『 』(二重かぎかっこ)で括るという点です。
なぜ、参考文献を挙げる必要があるのでしょうか。
それは、そのレポートの内容が信憑性のある情本源に裏付けられたものであることを示す必要があるからです。
適当な情報を用いて書いてしまえば、レポートではなく作り話になってしまいます。
レポートを評価する先生は、学生が信憑性のある情報をもとにレポートを作成しているか確認するため、参考文献を重視するのです。
したがって、信頼できる参考文献が多ければ多いほど評価の高いレポートができます。
② 情報を集める
大まかな構成を考えたら、次はレポートを書くために情報を集め始めます。
大学のレポートでは、ネットの情報ではなく、書籍の情報を集めます。
普段の生活であれば、ネットの情報で問題ありませんが、大学の勉強で扱うテーマはアカデミックで専門的なものなので、その道の専門家・研究者による研究に裏付けられた情報が必要です。
したがって、その道の第一人者によって執筆された書籍を参考にしてレポートを作成する必要があるのです。
レポートを書く際には、大学の図書館を最大限に活用しましょう。
大学には、信頼できる専門書がたくさん所蔵されています。
また、探している本が自分のキャンパスにない場合でも、他のキャンパスから取り寄せることができます。
他のキャンパスにもない場合には、他の大学から本の一部をコピーして送ってもらうことも可能です。
4年生になると卒業論文の執筆が始まり、他大学や海外から文献のコピーを取り寄せる機会が多くなります。
余裕のある大学1、2年から図書館のサービスを使い慣れておくと良いでしょう。
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③ 章ごとに執筆を進める
信頼できる情報を集め終わったら、執筆に取り掛かります。
最初に考えた章立て(=全体の構成)を基に、文章をまとめて行きましょう。
説得力のある書き方のコツは、<主張>と<主張の根拠>、<具体例>を織り交ぜて書いてゆくということです。
「この点については、こういうことが言える。なぜなら、○○だからである。たとえば~」という流れで文章を書いて行くことで、読む人にレポートの内容がしっかりと伝わります。
主張・根拠(理由)・具体例の3点セットをしっかりと盛り込み、分かりやすい文章を心がけましょう。
④ 完成したら読み直す
全て執筆し終えたら、最後に自分のレポートが読みやすいか、一通り読んでみましょう。
この作業を抜かして、すぐに提出してしまう大学生が非常に多いものです。(ただ、私も例にもれず、このようなことがしばしばありました。)
しかし、自分の書き上げたレポートを見直さないと、誤字・脱字が多かったり、おかしな日本語で分かりにくい箇所があったり、とても読みにくい文章のまま提出することになってしまいます。
先生に読んでもらい、評価をいただくので、きちんと読みやすいレポートに仕上げてから提出しましょう。
誤字・脱字やおかしな日本語がレポートの評価に響くことは、あまりありません。
しかし、4年生で取り組む卒業論文では、誤字・脱字やおかしな日本語が論文全体の評価を下げてしまいます。
4年生になる前から、自分の書いた文章をしっかりと見直して、読みやすい文章を書けるように心がけていきましょう。
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⑤ 提出方法の指示を確認し、提出する
レポート全体を読み直したら、すぐに提出するのではなく、必ず提出方法の指示を再確認しましょう。
提出方法は、授業中に先生から直接指示されている場合もありますし、学生専用のWeb上で公開されている場合もあります。
レポートの提出方法として確認すべき項目は、具体的に以下の通りです。
・提出先(Web上での提出か、あるいは紙媒体で大学の専用ポストに提出か)
・(大学に設置された専用ポストに提出する場合)レポートの綴じ方
・手書きの原稿用紙か、文字入力のWordか
・(原稿用紙の場合)鉛筆使用か、ボールペン使用か
これらの条件に沿って提出しなければ、レポートを評価してもらえないこともあります。
どんなに良いレポートを書けたとしても、ほんの小さな誤りで評価を受けそびれてしまうのはもったいないことですよね。
ちなみに、レポートに表紙は必須です。
「表紙を付けてください」と指示されることはありませんが、レポートには必ず表紙を付けるのでくれぐれも忘れないようにしてくださいね。
最後まで抜かりなく、先生からの指示を確認した上で提出しましょう。
【まとめ】
初めて取り組むレポートには時間がかかるものです。何を書けば分からない、というところから始めるのですから、焦るのは仕方のないことです。
ただ、レポートの告知から提出までは1カ月から3週間の余地が残されているので、締め切りに間に合うように計画を立てて進めましょう。
レポート作成は大学時代にたくさん取り組んでおくと将来非常に役に立ちます。
論理的な文章を書く訓練として活用してみましょう。
満足の行くレポートを仕上げて、清々しい気持ちで夏休み・春休みを迎えてくださいね。
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