大学受験の面接では、入室と退室のマナーや会話の仕方が面接官の印象に残ります。
1回の面接でその学生がどのような人物なのか判断する材料としてマナーや振舞いは非常に重視されるのです。
今回は面接のマナーや会話に関するポイントを確認して行きましょう。
目次
大学受験面接の会話のコツ!入室と退室のマナーは?
大学入試の面接においては面接で答える内容が一番大事ですが、入退室のマナーや立ち居振る舞いも重要な要素です。
というのも、態度や姿勢などは見ている側の印象に強く残るものだからです。
ひょっとすれば、それは言葉よりも記憶に残るものです。
したがって、丁寧な動作を心がけることが大切なのです。
それでは早速、入退室のマナーや会話について確認して行きましょう。
<入室のマナー>
まずは入室の流れと注意点を順を追ってチェックしましょう。
1.ノックは3回が一番無難です。2回ノックをするように教えられることもありますが、実はトイレ用のノックなのです。
ゆっくりと面接官に聞こえるように3回ノックをしましょう。
2.「どうぞ」という声が部屋の中から聞こえたら、面接官に聞こえる大きな声で「失礼いたします」と言い、両手で扉を開けます。
3.両手で大きな音を立てないように静かに扉を閉めたら、そのままドアの側に立って面接官の方を向き、きちんと目を合わせたら一礼します。
一礼する際は、ゆっくりと3秒ほどの時間を取って一礼すると丁寧できれいに見えます。
また、ドアを閉める際、面接官に背中を向ける姿勢になるのは仕方ないことなので、気にしなくても大丈夫です。
4.面接官が待機している場所まで進み出て、椅子の隣に立って背筋を伸ばし、受験番号・高校名、氏名を名乗ります。
名乗ったら「本日はどうぞよろしくお願いいたします」という言葉を添えましょう。
椅子の隣に立つ際は扉に近い方に立つようにすると、スムーズで滞りのないきれいな振舞いに見えます。
5.面接官に「お座りください」と指示された後に、「ありがとうございます」と返事をして座ります。
以上がマナーをわきまえた入室方法です。
ここで忘れがちな注意点を補足しておきます。
☆忘れがちな注意点
① 「お座りください」と言われたら座る。指示なしで自分から座らない。
② 手を使った動作は必ず両手で行う。(特に扉を閉める時、書類などを渡す時)
③ 「失礼いたします」と言いながら一礼するなど、一つ一つの動作を同時並行で行わないように、それぞれ独立させて行う。
さて、入室のポイントをしっかりとおさえたところで、座り方についても確認しましょう。
<座り方>
座り方も注意すべきポイントです。
ここでは男子と女子それぞれの座り方を確認します。
・男子
座る時は椅子の3分の2程度まで浅目に腰掛け、脚は垂直におろします。
その時、両脚は肩幅くらいに開くときれいな座り方に見えます。手は軽く握って、太ももの上に乗せましょう。
・女子
座る時は椅子の2分の1程度まで腰かけ、両脚・両膝は常にくっつけます。
手は右手が下になるように組み、ひざの上に乗せます。
右手を下にするのは、国際的なマナーとして、右手は人を攻撃する手であるため隠さなければならないためです。
面接中に座り方がきれいで背筋が伸びていると、聞いている面接官も話に引き込まれます。
座る姿勢は相手を話に引き込む大きな効果を持っているのです。
入退室のみならず、面接中もしっかりと自分の振舞いに気をつけましょう。
それでは、次は退室時のマナーを順を追って確認します。
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<退室のマナー>
1.椅子の横にきちんと立ってから、一言「本日はお時間をいただき、ありがとうございました」と述べ、一礼します。その後扉の前まで歩きます。
2.扉の前に来たら面接官の方に向き直って「失礼いたします」と言ってから一礼し、静かに退出します。
ドアを閉める時は、なるべく大きな音を立てないように両手で静かに扉を閉めるようにしましょう。
面接は面接室を出たら終わりではありません。
控室に戻るまでマナーは見られているので立ち居振る舞いには気をつけましょう。
控室でも他の受験生と話して盛り上がりすぎたり、終始携帯をいじったり、脚を組んだりと、だらしのない態度を取らないように注意しましょう。
控室での態度も面接官の印象に残ります。
最後に会話のコツについて詳しく確認し、面接の準備をブラッシュアップしましょう。
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<会話のコツ>
・表情を豊かに、笑顔で会話では言葉遣いや話す内容が重要ですが、表情もとても大事です。
できる限り笑顔で楽しそうに答えると面接官も質問する甲斐があると興味を持ってくれますし、表情豊かだと話を聞いている人は無意識のうちに話に引き込まれます。
最初は故意に笑顔を作ることに抵抗を感じるかもしれませんが、「本来面接の会話は楽しむものだ」と考え、聞く人(面接官)に自分と話して良かったと感じてもらいたいと思って臨むと自然と笑顔になり、楽しい面接になります。
・質問に答える前は元気に「はい」
また、注意すべきことは、面接官から質問を受けた時は「はい」と一声返事をしてから自分の返答を述べます。
質問を受けた後の「はい」や、名前を呼ばれた後の「はい」は、面接官の印象に残ります。大きな声で聡明・明瞭に返事をしましょう。
・面接は暗記発表会でなく対話の場
面接の準備は大事ですが、暗記した志望動機をそのまま話すととても不自然に聞こえます。
面接では相手の質問に対して臨機応変に答え、あくまでその場の対話を楽しもましょう。
ある程度までは話すべき要点を覚え、あとは「その場で柔軟に考える」ことで自然な受け答えができます。
・言葉遣いに気をつけよう
普段、「マジで」「ガチで」「めっちゃ」「やっぱ」「っていうか」「~的な」「~系の」という言葉遣いをしていませんか。
面接の場では、きちんとした言葉で受け答えができるかを見られています。「とても」「非常に」「大変」「やはり」「というよりも」「~のような」「~と似ている」といった丁寧な言葉に直しましょう。
どんなに面接中に話が盛り上がっても、言葉遣いは誤らないように注意しましょう。
また、面接先の大学を指す時は「貴校、貴学、貴学院」という呼称を使いましょう。
たとえば「貴校を志望した理由と致しましては~」、「貴学のカリキュラムは~」といったように使うと丁寧です。
・相手の顔を見て話そう
必ず面接官の顔を見て話しましょう。
直接目をじっと見つめるよりは、鼻と目の間のあたりや眉間を見ると自然に話すことができます。
面接官が複数人ゐる場合は、質問した人に向ける視線は8割、それ以外の面接官には2割の視線を投げかけると自然で丁寧な印象を受けます。
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【まとめ】
初対面の面接では第一印象がとても重視されます。人は見かけによらないといいますが、面接はその1回が大切なので、面接官や受験先の大学に対する敬意が表れた丁寧な態度が大切です。
面接の模擬練習を慣れるまで繰り返し、本番で会話を楽しもことができれば大丈夫です!
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