なぜ勉強するのか、考えてみたことはあるでしょうか。
どうして役に立たなそうな勉強を毎日何時間もする必要があるのだろう、と半ば嫌気が差しているかもしれません。
でも、勉強する理由を知れば、冗談でなく、わくわくしながら本気で勉強に向き合えるようになります。
そこで、今回は今まで予想もつかなかった勉強する理由をご紹介します。
目次
なぜ勉強するのか?どうして勉強する必要があるのか理由はこちら!
どうして勉強するのか。
自分にこの疑問を投げかけてみて、すぐに答えられるでしょうか。
勉強する意味は、なかなか分からないまま淡々と勉強してしまいがちです。
でも、実は何をするにしても、勉強は必ず役に立ちます。
それは個人の考えようだ、と思うかもしれませんが、勉強をすることでどんなものごとに取り組むにしてもプロセスも結果も両方違ってきます。
勉強する意味を見いだせたら、人生そのものが変わると言っても過言ではないのです。
そこで、今回はなぜ勉強するのか、その素朴な疑問を明らかにしてみましょう。
<勉強する意味が分からない! どうして勉強するの?>
小学校に入ってから、学生時代を終えるまで、先生や親に耳が痛くなるほど「勉強しなさい」と言われることもあるかもしれません。
先生や親が言うから、仕方なく勉強している人も多いでしょう。
でも、勉強する意味を見いだせないまま続けるのは退屈ではありませんか?
自分は何のために勉強しているのか、その意味を見つけられたらやる気も出ます。
ここでは、なぜ勉強するのか、基本的な理由を3つご紹介します。
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・色んな方向から物事を捉えられるようにするため
どうして勉強するのか、その一番の理由は「物事を色んな方向から見られるようになるため」。
これに尽きます。
今、みなさんが中学生・高校生であれば、数学・国語・英語・歴史をはじめとした科目を学んでいることでしょう。
学校の授業は型にはまっていて面白みがないし、予備校では受験のための勉強をするので受験が終わったら役に立たない、と思いますよね。
でも、実は今このようにして学校や予備校でたくさんの科目を学ぶ体験は、世界の入り口をのぞき見る体験でもあるのです。
英語は日本語とは違った国の言葉であり、世界の共通語です。
英語を勉強することで、世界の入り口に立つことになります。
数学は日常で必要な計算から、哲学とも言えるような思考力を要する科目。
国語は日本語ですが、詩や文学、評論を読むことで、人々の考え知恵に触れ、それと同時に自分もそのテーマについて考えさせられます。
歴史は人間たちが生きた記録を読み解き、これから自分たちはどう生きていくか考えるための材料です。
こう考えてみると、ふだん退屈に思いながら取り組んでいる科目は、本来自分が生きて行くための大事な原動力になるはずのものなのです。
実社会に出ても学校の勉強は何の役にも立たない、と思うかもしれません。
でも、基本的な勉強に取り組んでいたか否かで、物事の見え方が全く異なります。
これからの人生で出会う人たちは、人それぞれ違う考え方を持っています。
数字や結果を大切にする人もいれば、プロセスや不可視のものを大切にする人もいます。
自分とは違う人に出会ったときに、間違っていると決めつけず、その人の考え方を受け入れることのできる免疫力は、1つ1つの科目を通して物事の味方・世界を知ることで身に付くのです。
抽象的な話になりますが、「勉強することは世界の入り口に立つこと。人の考えを尊重できるようにすること」ということを頭に入れて過ごしてみてください。
これを実感するには、とても長い時間かかります。
でも、まだ完全に理解できなくても、意識するだけでふだんの勉強が意味を持つようになります。
・人生の基盤、自分という人間をつくるため
勉強するのは、自分という人間をつくるためでもあります。
なんだか、説教臭く聞こえますね。
でも、真剣に勉強すればするほど、自分が変わっていくのが手に取るように分かります。
前の項目でご紹介したとおり、1つの物事・1人の人を色んな角度から捉えられるようになるからです。
最初は人を受け付けられなくても、人を受け入れられる寛容さ、人を理解しようとする心を鍛えられます。
それと同時に、今は良く分からない「自分」という存在を知り、その人生に筋を通せるような人間にもなれます。
勉強していると、自分の得意不得意が分かるようになります。
数字で考えるのは苦手だけど、答えの出ない問題を考えるのは好きだな。
こんな感じで、自分を知るようになります。
そして、自分という人間を知ることで、どこに向かうべきなのか、自分の人生に対して自分はどうふるまって行けば良いのか、見えてくるのです。
もちろん、勉強だけで完全に自分を知ることはできませんが、このように勉強は自分の人生の基盤・自分という人間を形作る一助となるのですね。
・将来の夢を叶えるため
勉強するのは、将来のため。
これはとても分かりやすい理由ですね。
とても分かりやすい例で言えば、予備校に通うのは、近い将来高校・大学に入学するためです。
さらに突き詰めて考えれば、高校・大学に入学するのは、将来自分が仕事をするためです。
将来の仕事のために勉強する、と言ってしまうと夢がないかもしれませんが、仕事にも色んな種類があります。
デザイナー、作家、セールスマン、学校の先生、パティシエ、画家、社長、会社員。
子供たちが憧れるスポーツ選手やアイドル、歌手、女優・俳優だって、その人本人にとっては仕事です。
人によっては、勉強がスポーツ選手や歌手になるには必要ないと思うかもしれません。
確かに、自分の就きたい職業によっては必須ではないかもしれませんが、一生懸命取り組んだ勉強は無駄にならないことだけは確かです。
勉強する必要のない職業でも、勉強経験を積んできた人は独創的な発想ができるので、それを武器にして道を切り開く力に抜きんでています。
たとえば、スポーツ選手であれば、国語を通して良書に触れることで、誰にも負けない精神力を培えます。
すべてのスポーツ選手が国語を一生懸命勉強して本を読むわけではないので、学校では懸命に勉強して言葉を自分の糧にすることで、精神的な面で誰よりも強くなれます。
会社員になるにしても、歴史をしっかりと勉強していれば、人間の行動や組織の動きを人よりも敏感に読み取れ、活躍の場が広がります。
このように、将来どんな職業に就いたとしても、勉強には意味があることを知っていれば、自分の学んだことを活かして抜きんでることができるのです。
何になるにしても、自分が将来身を置く環境で活躍するために勉強する。
これが勉強する本当の理由です。
<苦手な科目があっていい! 好きな科目を大切にしよう!>
ここまで、勉強には意味があるということをお伝えしました。
でも、真剣に勉強してみると、自分にはどうも苦手な科目がある、と気づくでしょう。
人一倍勉強しても、平均点しかとれない科目もあります。
私もいくら化学や物理を勉強しても、平均点以上とったことはありません。
人並みに勉強したら、平均点以下の点数しかとれませんでした。
もちろん、どの科目もまんべんなくできる人も多いでしょう。
でも、苦手科目があるからといって、ダメなわけではありません。
大切なのは、自分の好きな科目を極めることです。
好きな科目というのは、得意な科目(点数のとれる科目)ということではありません。
勉強していて楽しい科目です。
国語で小説に触れているうちに、自分で小説を読むようになれば、それは国語が好きだということです。
国語の点数は100点満点中50点でも構いません。
こうして今、私は文章を書く仕事をしていますが、国語は現代文が苦手でテストでも平均点すれすれがほとんどでした。
私は文系でしたが、理系の友達に毎回負けていました。
でも、点数は関係ありませんでした。
なぜなら、文章を読んで人の考えていることを知るのが楽しかったから、そして自分も文章を通して人に考えを伝えるのが好きだったからです。
好きな科目を見つけたら、授業だけでなく自分からその科目の世界を知ることできるように行動します。
国語が好きであれば、本をたくさん読むのです。
自分の好きな科目を入り口に、その世界に入ってゆくことで、将来が変わります。
国語を通して言葉に触れることで、会社で文章を書く仕事をもらえたり、シンガーソングライターとして人の心が揺れるような詩を書いたりできます。
こうなると、自分の仕事や人生に愛情を持つことができ、心から誇りに思えるようになるのです。
苦手な科目があっても良い、それよりも好きな科目を入り口にして、自分の才能の原石を磨いていく作業が大切なのです。
【まとめ】
勉強は、ただ良い成績をとって良い大学に行き、良い職業に就くために取り組むのではありません。
自分の思い描くような人生を歩いていくための底力をつける訓練なのです。
そして、それはどんな職業に就くにしても共通することです。
たとえ勉強が直接役に立たない分野で活躍するにしても、勉強を通してこの底力をつけることで、人よりも確実に抜きんでるのです。
これを覚えておけば、勉強するのがわくわくしますね。
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みなさんからのコメントをもとに、勉強を人生に最大限活かせるような記事を執筆してまいります。
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