大学ではほとんどの学生がゼミに入りますが、ゼミは必ずしも強制ではありません。
でもゼミに入らないと就職に不利なのではないか、と不安になりますよね。
ゼミの面接で落ちてしまった、他に取り組むことがある、という理由があるとゼミへの参加に迷うものです。
ゼミ参加は本当に就職に影響するか、今回はこの点をメインにご紹介しますね。
目次
大学でゼミに入らないと就職に不利?就活のアピール方法も紹介!
大学でのゼミ参加はもはや当たり前、といっても良いくらい大半の学生が参加します。
しかしゼミに興味がない、他にやりたいことがある、などの理由があると参加すべきか迷いますよね。
でもゼミに入らないと就職に響く、とも言われます。
そこでこの記事では「ゼミ参加は就職に有利なのか」、「就活の観点から見たゼミに入るメリット・デメリット」、「ゼミに入らなかった場合の就活でのアピール方法」の3点をご紹介します。
まずは、ゼミ参加が就職に有利か否か、チェックしましょう。
<ゼミって就職に有利なの? それは自分次第!>
まずは結論から言ってしまいましょう。
ゼミに所属しているか否かで就職の有利・不利は決まりません。
なぜなら面接官が重視するのはゼミ参加の有無ではなく、その学生の考え方そのものだからです。
つまりゼミに入っていなくても、独学の勉強や他の活動を通して、じぶんという人間の基礎ができているなら、有能な学生であると捉えてもらえるのです。
裏を返せばゼミに入っていても受動的に過ごしていれば、能力のある学生だと思ってもらえないということです。
ゼミに入って就職活動でアピールしたいなら、それなりに本腰を入れてゼミ活動に取り組みましょう。
ゼミに入らない場合も、人に誇れる体験を自力で作れるか検討しましょう。
人一倍サークル活動に専念したい、趣味に力を入れたい、人がしないような体験にチャレンジしたい。
こんな目標があるなら、その体験から得るものも大きいので、たとえゼミに入らなくても能力が磨かれます。
ゼミに入っても入らなくても、就職で有利になれるか否かはすべてじぶん次第なのです。
大切なのは何らかの体験から、できるだけ多くを学び取ろうとする貪欲さです。
<就職活動におけるゼミのメリット・デメリット>
ゼミに所属していても就活で有利になるか否かはじぶん次第です。
ゼミから得るものが多ければ有利になり、漫然と過ごすだけであれば不利になります。
そこでじぶんにとってゼミが本当に意味のあるものか否か、就職活動におけるゼミのメリット・デメリットを確認してみましょう。
じぶんにとってメリットが多いと判断できればゼミを選び、デメリットが多いと思うならゼミ以外の活動に力を注ぎましょう。
・メリット①:集団内での行動力・協調性が身につく
当然ながらゼミへの所属は集団への帰属を表します。
集団内での行動力や協調性は、独学では身につけられないスキルです。
ゼミに入っていれば、学期ごとのスケジュール決めやゼミ合宿、親睦会やOBOG会などメンバー全員で決めるべきことがあります。
そのため否が応でも協調性が身につくのです。
その上ゼミのリーダーになった場合は比較的忙しくなるので、その分ゼミ活動で得られるものも増えるはずです。
・メリット②:問題発見力、解決力が身につく
ゼミのそもそもの活動目的とは、学問的な追究です。
卒業論文への取り組みはもちろん、ディスカッションや他のメンバーの発表などを通して、さまざまなテーマを深く掘り下げて学びます。
その過程では自力で問いを立て、その答えを導く作業を行います。
たとえば卒業論文を書くときにはテーマを決めて疑問点を洗い出し(=問いを立てる)、そのテーマに対する仮説を証明します。
メンバーの発表やディスカッションでも、問いや仮説を立てて既存の通説を覆そうとする姿勢が求められます。
ゼミでの学問追究を反復していくうちに、社会に出てから必要な問題発見力と解決力が身につくのです。
・メリット③:教養を身につけ、柔軟な視座が手に入る
ゼミならではのメリットは、教養を身につけて柔軟な視座を獲得することに尽きます。
ゼミは幅広い教養をじぶんの苦肉にする絶好のチャンスです。
教授の推薦本や、各々のメンバーが卒業論文で扱うテーマはさまざまです。
じぶんの専門以外のテーマに触れるため、広い世界を体験できます。
大学の外に出ればそれぞれの分野の第一線で活躍する人に出会いますよね。
そのような人たちの多くは幅広い教養を持ち、人を見る洞察力に秀でています。
就職していずれはじぶんもその分野のプロになり、第一線で活躍したいと思うなら、大学のゼミ活動でインプットしたことは必ず活きてくるのです。
それだけでなく、ゼミに集まる学生・教授の間では、1つのテーマに対して十人十色の意見が交わされます。
そのため、ある物事を1つ取っても色んな方向から捉えられることを知るようになります。
じぶんの見ている世界がすべてではないことを理解できれば、真逆の考えを持つ人とも仲良くなれるのです。
このような能力を持つ学生を企業は逃したくないでしょう。
・デメリット①:他にやりたいことがある場合、ゼミに余計な時間をとられる
ゼミ以上に力を入れたい活動がある場合は、ゼミの活動が就職活動でのアピールにならないことがあります。
たとえば部活動に専念して大会で優勝したい場合は、ゼミに時間を割くよりも、練習に時間を割いた方が有意義です。
じぶんのやりたいことに専念できるので、その分野の実力も格段に伸びます。
それだけでなく、それらに専念することでゼミ以外の活動で得たものをアピールできます。
なぜゼミに入らず、他の活動に専念したのか説明できれば、判断力のある有能な学生だと思ってもらえます。
ただゼミでの勉強もじぶんのやりたい活動の1つであるなら、ゼミ活動はむしろメリットになります。
・デメリット②:ゼミでの勉強、ゼミという仕組み自体に魅力を感じられないと、得るものも少ない
そもそもゼミの活動や、ゼミ形式で勉強する方法に価値を見いだせない人もいるでしょう。
もともと独学が好きで、すでに勉強仲間がいたり、複数人のゼミナール形式よりも1対1で議論した方がやりやすかったりと、勉強のやり方は人それぞれです。
そのためゼミの仕組み(形式)が性に合わず、魅力的に思えないこともあります。
またゼミの勉強テーマ自体に興味を持てないこともありますよね。
数あるゼミの中からじぶんの興味のあるゼミを見つけられたら幸運ですが、全く見つからない場合もあります。
あるいはゼミの勉強自体に興味を持てないこともあるでしょう。
そんなときには形だけゼミに入っても、得るものはありません。
ゼミの時間が無駄になってしまうなら、別の活動に取り組んだ方がよっぽど自己アピールになるのです。
<ゼミに入らなかった場合、就活でどうアピールする?>
最近は就職活動において、サークルやアルバイト、ボランティア活動だけでなく、大学での学業を重視する企業が増えています。
そんな中、ゼミに入らないのは少し勇気が要りますよね。
でも自己アピールのやり方次第で、逆に有利になる可能性も十分あります。
そもそもゼミについて面接官に質問されないケースも多いですが、「ゼミは?」と聞かれたときのアピール方法は知っておきたいところです。
アピールポイントは次の3点。
・「ゼミでの活動よりも得るものが多いと判断したため、別の活動に取り組んだ」と説明する
・その活動から何が得られたか明言する
・その上で大学に入った理由を述べる
面接官はなぜその学生がゼミに入らないのが、踏み込んで聞きたいと思います。
なぜならゼミを選ばなかった理由を聞けば、その学生の価値観や判断力が分かるからです。
ここで別の活動に取り組んだ理由をしっかり伝えられたら、面接官に意志と決断力ある学生だと受け取ってもらえます。
その上でその活動から何を得たか説明できれば、有意義な学生生活を送れたことアピールできます。
ただあまりにも課外活動の話ばかりしていると、「どうしてわざわざ大学に入ったの?」と突っ込まれることもあるでしょう。
そのときも受け答えできるように、大学での勉強をじぶんの活動に活かしたかったから、好きな活動以外の世界を見て視野を広げたかったから、などの回答を準備しておきましょう。
【まとめ】
ゼミへ参加していても不参加でも、結局は自分次第です。
ゼミでは複数人で行動するので、一人でできない経験を得られます。
しかし主体性を持たないと、得るものはありません。
その一方でゼミに入らなくても、主体性があれば人と関われるし、ゼミで得られるものも手に入れられます。
じぶんはゼミで活動した方が主体的になれるのか、それとも別の活動で積極的に動くべきなのか、天秤にかけてみてくださいね。
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