大学生活も中盤に近づき、そろそろゼミを選ばなければ、と焦りますよね。
大学生活の後半が楽しくなるか否かは、ゼミで決まると言って良いでしょう。
またゼミ次第でじぶんの人生が大きく変わるといっても過言ではありません。
そこで今回はじぶんにとって良いゼミの選び方、そもそもゼミに入る理由は何なのか、この記事で詳しくご紹介しますね。
目次
大学のゼミの選び方!なぜゼミに入るのかその理由も紹介!
大学生活の後半はゼミが大きな割合を占めます。
さらに卒業論文は通常ゼミで取り組むため、ゼミ選びには卒業もかかっています。
ゼミでの経験を最大限活かすに越したことはありませんが、人によってゼミの重要性も異なります。
そこで今回は学生のタイプ別にゼミの選び方をご紹介します。
さらに、そもそもなぜゼミに入る必要があるのか、その理由についても考えてみましょう。
<あなたはどのタイプ? ゼミを選ぶ前にチェックしたいこと>
大学のゼミ選びの基準は人それぞれ違います。
そのため今のじぶんが大学での学業生活においてどの立ち位置に立っているのか、しっかりと分析することが大切です。
学業生活での立ち位置は、主に3つに分類できます。
まずはこの3つのうち、じぶんがどれに当てはまるか確かめてみましょう。
3つの立ち位置とは主に次の通りです。
① 取り組みたい専門分野が決まっている
② 取り組みたい専門分野は決まっていないが、ゼミに入ったら真剣に勉強したい
③ 専門分野にこだわりはなく、楽に卒業できるゼミに入りたい
じぶんが①から③のどれに当てはまるかによって、ゼミの選び方が異なります。
卒業するにはゼミへの参加が必須である場合、ゼミに入りたくなくても入らなければならなりません。
その場合は③のような選択をしなければならないでしょう。
一方でゼミへの参加が必須でない場合は、①あるいは②のように何かに特化して勉強したい気持ちを持ってゼミを選択します。
ただ②の状況にある場合、どの分野のゼミに入れば良いか迷ってしまいますよね。
それぞれどのようにゼミを選べば良いのか、次の項目で具体的に確認してみましょう。
<① 取り組みたい専門分野が決まっている人の選び方>
取り組みたい専門分野が決まっている場合は、ゼミの選択肢もかなり絞れます。
確認したいポイントは、じぶんが研究したい分野とゼミの担当教授の専門分野がある程度被っているかどうかです。
気になるゼミを絞れたら、担当教授の専門分野を詳しくリサーチしましょう。
リサーチ方法は以下の4つがあります。
・教員紹介の冊子やホームページで教授の専門分野を探る
・気になるゼミの教授が受け持つ授業にもぐってみる
・教授の論文・著作を一読する
・気になる教授のゼミに所属する先輩に話を聞く
できればゼミを決定する前に、3つ目までは試してみましょう。
実際に教授の授業を生で受け、教授が執筆した本や論文に目を通すことで、希望する研究が可能か、ある程度見当がつきます。
教授の授業にもぐりこんだときには、授業後に直接教授に「こんな研究をしたいと考えているのですが、先生のゼミではできますか?」と聞きましょう。
意欲のある学生からの相談に、教授も親身になってくれますよ。
じぶんの取り組みたい分野をその教授のゼミで研究できるか、直接教授の意見を聞けるのでおすすめです。
さらに余裕があれば、教授のゼミに所属する先輩から内部事情を聞き出しておくと安心です。
丁寧に卒論添削してくれるか、ゼミ以外の学会や学術イベントに学生を誘ってくれるか、卒論の評価はどのくらい厳しいのか、ゼミの雰囲気は良好か。
このような情報は、ゼミに所属する学生にしか分かりません。
友だちや知り合いに「○○教授のゼミに所属している先輩はいる?」と聞いてみましょう。
口コミはとても参考になります。
<② 取り組みたい専門分野は決まっていないが、ゼミに入ったらしっかり勉強したい>
取り組みたい分野は決まっていなくても、きちんと研究に取り組みたい。
そんなときの選び方のポイントは、次の2つです。
・教授で決める
・ゼミメンバー(ゼミの雰囲気)で決める
簡潔に言えば、ゼミに所属する人との相性で決めるということです。
研究対象がまだ決まっていない場合、勉強へのモチベーションは一緒に取り組むメンバーから影響を受けます。
ゼミの勉強に価値を感じており、熱心に取り組む学生が多く、メンバーの仲が良いゼミは、大学での勉強をかけがえのないものにします。
教授と学生の物理的・心理的距離が近いことも、良いゼミの特徴の1つです。
親身に相談に乗ってくれる気さくな教授からは、学業だけでなく人生を生きるための知恵を獲得できます。
良い意味で下手をすれば、じぶんの才能を開花させる方向に導く一言を教授からもらえることもあります。
ただゼミに入る前に良い人間関係を得られる場所かどうか判断するのは至難の業ですよね。
おすすめはやはり気になる教授の授業を受けてみることです。
できれば10人から30人程度の少人数のゼミナール形式で行っている授業を受けましょう。
少人数の授業であれば教授の人柄がよく分かり、学生との距離感も鮮明です。
教授の授業を選ぶ学生たちの雰囲気もつかめます。
教授の授業にはゼミ生も参加しているケースが多いので、ゼミ生の雰囲気も確かめられます。
これから履修科目を決定するのなら、良さそうな教授の少人数制の授業を取ってみましょう。
あるいはすでに履修申告が終わっている場合は、時間を作って授業にもぐってみましょう。
少人数制の授業であれば、どうしてももぐってみたい旨を教授に伝えれば喜んで受け入れてもらえます。
<③ 専門分野にこだわりはなく、楽に卒業できるゼミに入りたい>
所属学部の規定で、卒業条件としてゼミへの参加や卒論が必須であるケースも多いですよね。
特にゼミに興味が湧かない場合は、できるだけ負担の少ないゼミを選びたい学生も多いでしょう。
その場合にも、選択の判断基準はやはり教授です。
教授の性格・人柄によって、ゼミの厳しさ・ゆるさはかなり異なります。
ゆるいゼミの特徴は次の通りです。
・卒論内容はともかく、提出さえすれば卒業できる
・授業中は最初から最後まで先生がずっと話している(学生が発言するのは、発表時のみ)
・出席確認を行わない
このような特徴をもつゼミを見つける最大の手掛かりは口コミです。
ゆるいゼミは比較的噂にもなりやすいので、かなり有名です。
友だちや先輩に尋ねるまでもなく、有名なゼミの話は耳に入るもの。
ただ分からない場合は、やはり身近にいる友達・先輩などに聞いてみるのが一番です。
中にはゆるくても注意が必要なゼミもあります。
それは学生同士の関係がぎくしゃくしていて、居心地の悪いゼミです。
ゆるくても人間関係が原因で離脱してしまう学生の多いゼミは、避けた方が無難です。
ゼミに参加するだけで深くは関わらないから大丈夫だと思わずに、選ぶ段階でそのようなゼミは極力避けるようにしましょう。
<どうしてゼミが存在するの? ゼミに入るそもそもの理由>
ゼミへの参加が必須である学部に所属すると、ゼミに入る理由を改めて考える機会がありませんよね。
しかしゼミに入る以前に、なぜゼミ参加の必要性があるのか考えることで、大学生活の質が高まります。
一度この機会に考えてみましょう。
「ゼミに入る理由は?」と聞かれて「卒業するため」と答える学生は多いでしょう。
もちろん、それはとても大事な理由です。
卒業できなければ大学で学問を修めた証拠をもらえませんよね。
でもゼミは本来、ただ卒業するためのテストではないのです。
なぜならゼミには次のような意義があるからです。
・じぶんで問いを見つけ出し、その答えを追求する発見力とものの見方を鍛える
・答えを探し続ける忍耐力をつける
・知恵と教養を身につける
・社会を生き抜く洞察力・鋭い観点を身につける
特に文系学部に所属していると、大学での学問は実社会で役に立たないものだと思われています。
しかしそれは大きな誤りです。
確かに実用的なスキルは身につきませんが、じぶんが大学を卒業した後に生き延びる基礎力(生命力と言ってもよいかもしれません)を獲得できるのです。
具体的に考えてみれば分かりやすいかもしれません。
大学卒業直後に技術が秀でていても、自力で問題点を見つけられず、洞察力に乏しい人がいるとします。
その一方で卒業直後は全くスキルがないけれど、考える力や他の人にはない独創的な観点を持っていたり、鋭い洞察力を持っていたりする人がいます。
数年後、数十年後に仕事で良いパフォーマンスができるのは、どちらの人物でしょうか。
後者の方が数倍、数十倍ののびしろがあるのは明らかです。
さらにスキルや技術の獲得は仕事を始めてからでも、遅くありません。
それに比べてユニークで面白い視点は、そうそう身につけられるものではありません。
だからこそ、時間に恵まれた大学時代にゼミで研究する必要があるのですね。
もちろんじぶんで問いを立て、答えを探し出す作業はゼミでなくても、何かに没頭することで体験できます。
ただ知恵や教養を身につけるには、ゼミに所属するのが一番効率的なのです。
レベルの高いゼミに参加するほど、面白い考え方を持った学生が集まり、じぶんもユニークな観点を持てるようになります。
その機会を最大限に利用すれば、社会に出てからぶつかる困難にたやすく折れてしまうこともないのです。
仕事だけでなく、人間関係やじぶんの人生も柔軟に捉えられるようになるので、格段に生きやすくなります。
精神論的な理由になってしまいましたが、ゼミでの研究に真剣に取り組むことで、大きな恩恵を得られるのですね。
騙されたと思って、ゼミに真剣に取り組んでみましょう。
【まとめ】
ゼミは研究だけでなく、じぶんの人格をつくり上げる場所でもあります。
そこでどれほどものを見る目を養えるか、じぶん独自の感性を磨けるかによって、将来は変わります。
このように恵まれた機会は、作ろうと思えばじぶんでも作れます。
しかし大学でゼミを受講すれば、労力をかけずに素晴らしい先生・学生に出会えるのです。
それほど恵まれた機会はめったにありません。
忙しくなってから後悔するのでなく、時間を使いたい放題使える学生時代にゼミと向き合ってみましょう。
生涯の財産を得られますよ。
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みなさんからのコメントをもとに、質の高い大学生活を送るための方法を発信してまいります。
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