第一志望校に合格したい。
受験勉強の成果を結果につなげたい。
そんなときには合格祈願をしますよね。
正式な合格祈願の仕方はぜひとも知りたいところ。
正しいお参りの仕方をわきまえていれば、気持ちに余裕を持てます。
さらに受験を終えたら、お礼参りも行うのがマナーです。
早速この記事で合格祈願・お礼参りの仕方を確認しましょう。
目次
合格祈願のお礼参りの仕方!参拝マナーと服装も紹介!
合格祈願をはじめとして、神社を参拝するときの正しい作法を知らない。
こんな人も多いのではないでしょうか。
なんとなくお辞儀をして2回手を叩く、というやり方でお参りしてしまいますよね。
でも第一志望校には絶対に受かりたいからこそ、正しいお参りを実践したいところです。
そこで今回は正しい合格祈願の仕方、そしてお礼参りの仕方を確認してみましょう。
きちんとお参りすることで、不思議と自信もつきますよ。
それでは合格祈願の仕方からチェックしましょう。
<合格祈願の仕方>
今後じぶんが過ごす学校を決める受験前には、しっかりと神社にお参りしたいですよね。
特に第一希望校に入学できるように、正式なお礼の仕方は知っておきたいところです。
この項目では合格祈願の参拝の作法、そして服装について確認してまいりましょう。
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・参拝の作法
合格祈願にかかわらず、ふだんから神社でお参りするとき、ただお辞儀をしてパンパンと手を叩いていませんか。
ついつい形ばかりになってしまい、正式な作法を知らないものです。
第一志望校合格に向けて神さまにお祈りするからには、正式な手順で参拝したいですよね。
まずは一通りの手順から確認し、それから1つずつその作法の意味をチェックしてみますね。
お参りの手順は次の通りです。
① 鳥居をくぐる前、服の乱れを整える
② 軽く会釈をしてから鳥居をくぐる
③ 参道の真ん中を歩かず、左側を歩く
④ 手水舎(ちょうずや)で身を浄める
⑤ 二拝二拍手一拝をする
⑥ 鳥居まで参道の中央を避けながら歩き、会釈してから鳥居を出る
以上が一通りの作法です。
それでは①から順にその内容を詳しく確認しましょう。
① 鳥居をくぐる前、服の乱れを整える
鳥居から先は神社の神域です。
そもそも鳥居の役割は「私たちの住む世界との境界を示す門」です。
さらに邪悪なものが入らぬよう、結界としての役目も果たしています。
このように鳥居の役割を踏まえると、参拝者は外から神社にお邪魔する存在なので、邪悪なものや穢れたものを神域に持ち込んでしまいます。
そこで神さまの領域に穢れを持ち込まぬよう、神さまに失礼のないよう、身なりを整えるのですね。
そもそも鳥居をくぐることには、穢れを祓う意味が込められているのです。
本来はくぐる前に、帽子やコートも脱ぐ必要があります。
ちなみに鳥居がいくつもある場合は、鳥居をくぐるごとに境内の神聖が高まると考えられています。
② 軽く会釈してから鳥居をくぐる
鳥居をくぐる前の一礼は神道で「一揖(いちゆう)」と呼びます。
一礼をする際に立つ位置は中央に近い左側、くぐるときは左足からふみ出します。
諸説ありますが、左に重きを置くのには理由があります。
神道では左は神さま、右は人を意味しているのですね。
そのためお参りで神さまに近づく際には左に立って、左足からふみ出す必要があるのです。
③ 参道の真ん中を歩かず、左側を歩く
参道の真ん中は神さまの通り道「正中」と呼ばれています。
そのため神さまの邪魔をしないよう、参道を通るときには左側を歩きます。
二拝二拍手一拝を終え、もと来た道を戻る際も、左側を歩いて進みましょう。
④ 手水舎(ちょうずや)で身を浄める
手水舎で柄杓を使って水をすくう際にも作法があります。
この手順も確認しておきましょう。
手水舎ではまず右手に柄杓をもって水を汲みます。
その水を左手にかけたら、左手に杓子を持ちかえて水を汲み、右手にかけます。
そして再び柄杓を右手に持ちかえ、左の手のひらに水をためて口をすすぎます。
このとき、柄杓に直接口をつけてすすぐのは禁じられています。
口をつけた左手にはもう一度水をかけ、最後に柄杓を立てて柄に水をかけて浄めます。
その後、柄杓置き場に柄杓を伏せて戻しましょう。
ご神前に進む前にはハンカチで手と口をふいてから進みます。
さらに手水舎で水をすくう際には、やってはならないこともあります。
それは水盤の中に手を入れること、水を飲むことです。
これらの行為は水や柄杓を穢し、その穢れを体内に入れてしまうのです。
このような注意点に気をつけながら、手水舎でのお浄めを済ませましょう。
⑤ 二拝二拍手一拝をする
拝殿の前まで来たら、軽く一礼して鈴を鳴らします。
鈴は古来より邪気を取り払うものと考えられているため、神社の前では鈴を鳴らすのですね。
鈴を鳴らした後にはお賽銭を入れます。
お賽銭を入れる際にはお礼の気持ちを込めて、丁寧に投げ入れます。
その後、二回お辞儀をし、二拍手、さらにもう一度お辞儀をし、神さまへのお祈りが完了します。
⑥ 鳥居まで参道の中央を避けながら歩き、会釈してから鳥居を出る
二礼二拍手一拝を終えたら、鳥居の方に向き直り、再び参道の真ん中を避けて鳥居の方へと向かいます。
鳥居の前まで来たら再び中に向かって軽くお辞儀をしてから鳥居を出ます。
この一連の作法が正式なお参りの仕方です。
・服装
お参りに行く際には服装にも気をつけたいところ。
とはいえ基本的には、ふだん着ている私服で問題ありません。
注意したいのは露出の多い服や動物の皮を使った服、動物の柄の入った服、作業着などです。
動物の皮を使っている、あるいは模様がある服は殺生を連想させるため、禁じられています。
神さまに失礼のないよう、以上の注意事項を守り、清潔な服であればどのような服でもお参りに差し支えありません。
<お礼参りの仕方>
お礼参りでの参拝方法は、基本的に合格祈願したときと同じ手順で行います。
お礼参りはできる限り1年以内に済ませるようにしましょう。
同じ神社でお礼参りするのが一番です。
合格祈願は最後にお礼参りを済ませて完結します。
たとえ第一志望校に合格できなかったとしても、無事受験を乗り越えられた感謝の気持ちを伝えに行きましょう。
失敗しても感謝のお礼参りをすることで、その後の運が開けるからです。
不合格でもきちんとお礼していれば、大学で貴重な体験ができたり、自分の夢が実現したり、運の巡りがよくなりますよ。
合格祈願をするときと異なるのは、初穂料をおさめる点です。
初穂料は合格したお礼の気持ちを込めて、おさめるもの。
おさめる額には特に決まりはありませんが、じぶんの気持ちを表すものです。
受験生にとって合格の意味が大きければ、大きな額をおさめても問題ありません。
納めるお金はお札の場合、紅白の蝶結びののし袋を使用して初穂料をおさめます。
のし袋には「御礼」あるいは「初穂料」と記載し、社務所に渡します。
お札でおさめるのではなく、のし袋に入れるほどの額でない場合は、直接賽銭箱に奉納するようにしましょう。
受験直前までとうてい手の届かない第一志望校に見事合格した暁には、初穂料だけでは感謝を表し切れないですよね。
その場合は、初穂料だけでなく品物を神社におさめられます。
品物としては、通常「御神酒」をおさめます。
ワンカップであればお賽銭箱の横にある奉納台、一升瓶であれば社務所で直接手渡しするのがおすすめです。
一升瓶をおさめる場合はのしをかけ、「御神酒」あるいは「御神前」としてお渡ししましょう。
合格祈願の際にいただいたお守りも、お礼参りの際に返納します。
返す場所は社務所か、境内に納札所が設置されている場合はそちらにお返しします。
できる限りお守りは購入場所と同じ神社・お寺にお返しするのが妥当です。
ただ神社で購入したお守りは同じ祭神であれば、異なる神社にお返しすることも可能です。
ただし神社によっては他の神社のお守りを返納できないので、あらかじめ問い合わせた方がよいでしょう。
神社で手に入れたお守りをお寺に返したり、その逆をしたりしないよう注意しましょう。
ちなみに合格のお礼参りをする際には、「御礼絵馬」も書くとより一層感謝の気持ちを伝えられます。
受験を見守ってくださった神さまへのお礼のことばを書き記し、届けてみてくださいね。
【まとめ】
合格祈願のお礼参りはついつい忘れてしまいがちです。
特に合格直後は喜びのあまりお礼参りを忘れてしまったり、新生活への準備でお参りしそびれてしまったりすることが多々あります。
でも合格祈願はお礼参りを済ませてようやく完結するものです。
それだけでなく、きちんとお礼参りして感謝の気持ちを表すことで、ますます運を高められるのです。
お礼参りの存在自体知らない人も多いので、これからぜひ試してみてくださいね。
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みなさんからのコメントをもとに、合格へのエネルギーとなるような記事を執筆してまいります。