大学生の恋愛熱が昔よりも下火となったとはいえ、キャンパスを覗けば多くの大学生が恋愛について気にかける様子を目にします。
恋愛は自由で、してもしなくても良いもの。
しかし、恋愛経験が無いことをコンプレックスにする大学生が多いのは事実です。
そこで今回は、恋愛経験が無いということ、そして恋愛の必要性について思索してみましょう。
目次
大学生で恋愛経験が無い不安!恋愛は必要なのか考えよう!
大学に入学すれば、驚くほど人との交流に制限が設けられなくなるものです。
学校内・学校外、あらゆるコミュニティに自由移動することができ、自ら制限を課さない限り、身を置く場所には限界がありません。
このような状況と相まって、最も変わるのは男女間の関わりです。
高校生の頃は男子校・女子校に通っていた方も多いのではないでしょうか。
その場合、大学入学後、異性への接し方でさえおぼつかないこともあるでしょう。
「大学生で恋愛経験が無いのはおかしいのではないか」、このように焦っている学生をとても多く見かけます。
確かに、何度新しい春を迎えても恋人ができないと、不安に駆られるものです。
しかし、焦って恋愛をしようとする前に「今、自分に恋愛は必要なのか」そして「そもそもなぜ自分は焦っているのか」、根本的な問題に取り組む必要があるのではないでしょうか。
今回は、恋愛経験が無いと悩む大学生に向けて、この問題を取り上げつつ、恋愛について考えてみましょう。
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<恋愛経験が無いことで焦るのはなぜか>
まずは「恋愛経験が無い」という事実がどうして人を焦らせるのか、俯瞰して考えてみましょう。
焦りの原因を分析してみると、次の2点に行き着くことが多いはずです。
① 「彼女・彼がいないこと=自分に魅力がない」と捉えている
② 周りの友達に次々と恋人ができるのを見て「恋人がいるのは普通だ」と考えている
上の2点は必ずしも全ての方に当てはまらないかもしれません。
ただ、この2つの原因を抱えている方は多いはずです。
まず①に関して、「彼女・彼がいない=自分に魅力がない」と思うのなら、自分がどんな人間であるのか知ることから始めましょう。
人のことを理解するのは至極困難なことですが、実は自分について知ることさえ、甚だ難しいものです。
いくつになっても、自分について完全に知ることは不可能なのかもしれません。
しかし、「自分は何か好きで、何が嫌いか」、「どんな人に心を動かされるのか」、「人に対して自分はどんな反応を取るのか」ということを顧みてください。
様々な人に会って、自分の中に湧き起る気持ちを静かに観察してみることで、ぼんやりと「自分」という人間の輪郭を捉えられるようになります。
すると、自分の持つ魅力あるいは本質を見出すことができ、適度に自己を肯定できるようになります。
不思議なことに、人は自分を肯定できる時に恋人を持ちやすいものなのです。
そして②に関して考えたいことは、「本当に“恋人がいるのが普通”なのか」ということです。
答えは「否」なのではないでしょうか。
恋愛は人間の本能の部分で成り立つものですが、個人差が大きい分野でもあります。
また、その時の状況にもよっても、恋愛しやすい時期とそうでない時期があるでしょう。
そもそも恋愛に興味が無い、今は恋愛をしたくないことだって多々あるものです。
したがって、周りの友達が恋愛に忙しそうにしていても、全く焦る必要はないのです。
① と関連しますが、「心底から恋愛したいがために、恋人のいないことを焦っているのか」、「本当に恋愛したいと思えているのか」自問して、己を知ることから始めましょう。
「恋愛は普通のことだ」という固定観念を脱けだして、自分そのものの本質に迫ることのできるよう、精一杯動き回ってみることで、恋愛の必要性を知ることができるのです。
<今の自分に恋愛は必要なのか>
「恋愛したいのか自分でもよく分からない」と思うことはあるでしょうか。
多くの大学生は恋愛に幻想を抱きながらも、自分の本心については不明瞭なままかもしれません。
「どのような経験も無駄ではない」という前提を作ってしまうと、「本当に恋愛は必要なのか」とい問いかけ自体が愚問になってしまいますが、ここではあえてこの問いについて思い巡らせてみましょう。
恋愛の経験が無いうちは、恋愛の実態について知ることはできません。
こればかりは、体当たりの経験が無いと分からないものです。
ただ、恋愛する前に知っておきたいことは、恋愛は必ずしも癒しと楽しさに溢れているわけではないということです。
相手も生身の人間です。
互いに負の感情を背負ってしまうこともある。
しかし、だからこそ、恋愛を通して<人間の″重さ″>を感じることができます。
したがって、自分が恋愛したいのかどうか見極めるには「この<人間の″重さ″>を感じたいか否か」について考えてみることが大切です。
人は<人間の″重さ″>、つまり他人が抱えている寂しさ、喜び、怒り、楽しさ、やさしさ、温かみというものに触れることで、思慮深くなります。
ただ、恋愛以外にも<人間の″重さ″>を知る術はたくさんあるでしょう。
友達でも、家族でも、誰であってもいい。
1人だけでも面と向かって向き合える人がいれば、心の窓は人間に向かって開くことができるのです。
それに、必ずしも<人間の″重さ″>について知ろうとする必要もないのです。
今は自分自身のことで精一杯であるのなら、それで全く問題はないものです。
人間に触れたいと思った時に、恋愛の必要性が生じやすいのです。
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<恋愛はどんな始まり方でもいい>
さて、恋愛経験が無い大学生で自分に自信を持つことができていても、なかなか恋愛に発展しないと悩むこともあるでしょう。
その場合、「きちんとした恋愛をしなければ」と煮詰っているのかもしれません。
しかし恋愛について抱くイメージは十人十色で、「本気の相手」「遊びの相手」など、恋の形も様々です。
一図な人もいれば、軽く恋愛を楽しむ人もいます。
恋愛が続く期間も様々で、一日で終わることもあれば、数年続くこともあります。
しかし、一つだけ言えることは、恋愛は「正しい」「間違っている」のどちらかに振り分けられないということです。
実は「正しい恋愛」も「間違った恋愛」もありません。
「あの人に遊ばれていたのかもしれない」と思い、傷付くこともあるものです。
それでも、その恋愛は間違った恋愛ではないはずです。
たとえ納得の行かない結果になったとしても、相手が自分のためにしてくれた場面、話を聞いてくれた場面があるからです。
それに、そもそも自分に関わろうとしてくれたこと自体が偶然のようなものです。
そのため、「正しい恋愛をしたい」という気持ちが人との関わりに歯止めをかけてしまうこともあります。
もちろん、お互い想い合うことができて、辛いことよりも楽しいことの方が多い恋愛が良いに越したことはありません。
ただ、恋愛の始まり方は、たとえ「なんとなく付き合ってみる」という軽いものであっても、得るものは計り知れないのです。
どうしても恋愛したいのであれば、恋愛という概念を広く考えて行動する必要があると言えるでしょう。
「この人じゃないと」と思える運命の相手など、実はいないのかもしれません。
大切なのは、その恋愛がどのような始まりであっても、どのように変化していっても、今、目の前にいる相手からどれだけ<人間の″重さ″>を感じ取れるのか、ということなのです。
当然、恋愛を重ねるうちに、恋愛に対する考え方は変わります。
でも、初めはどんな形の恋愛であっても受け入れてみることで、人の心の深さに触れられるはずです。
一度、「恋愛はこうあるべきだ」という固定観念を破って、あらゆる人と接してみる。
これを繰返して行くことで、恋愛の機会も増えるのです。
【まとめ】
今回は恋愛経験のない大学生に向けて、ご一緒に考えてみたいことを取り上げました。
異性との関わりや恋愛は得るものが多いことは事実です。
しかし、必ずしも恋愛する必要はありません。まして、それを恥じる必要もないのです。
「自分は今何をしたいのか」について考えること、これが最も大切なことではないでしょうか。
どうしても恋愛したいのであれば、「自分を肯定できるか」、そして「相手の持つ<人間の″重み″>に心から触れたいと思っているか」という2点について熟考しましょう。
人というものは実に面白いもので、接すれば接するほど理解できない部分が増えてくるものです。
この不可解な部分を見つけることが、人間同士の関わり合いの醍醐味なのかもしれません。
恋愛でなくても、そうでなくても、このような経験を味わうことは可能です。
今自分は恋愛を通して人を知ろうとしているのか、それとも単に焦っているだけなのか、一度腰を据えて思索する時間を取ってみてくださいね。
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