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本好きにおすすめする京都の古本屋巡りの旅!

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読書と旅は人の人生を変えると、耳にタコができるくらい聞くことでしょう。

 

でもその言葉は真実味を帯びたもの。

 

旅と本により精神に栄養を与えることで、くすぶり続けていた心も躍進するのです。

 

古本屋と言えば東京・神保町が有名ですが、本好きであれば京都の古本屋も訪れてみたいものです。

 

そこで今回は、京都の古本屋巡りの旅をご紹介します。

目次

本好きにおすすめする京都の古本屋巡りの旅!

本はいつでも私たちに大きな地図を見せてくれるものです。

 

人生の大海原で、自分がどこに向かって進めば良いのか杳として知れない時、本は方位磁針のように方向を指し示してくれる。

 

方位磁針の要らなくなった現代の旅行では、その代わりに「本」という″方位磁針″を手元に持つことが大切なのかもしれません。

 

そこで今回は、京都旅行で人生における素敵な「心の方位磁針」を見つけるために、古本屋を巡ってみることにしましょう。

 

まずは、京都最古の古本屋からご紹介します。

 

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<竹苞書楼>

創業280年、京都最古の古本屋「竹苞書楼」は寛延年間に創業した、歴史ある文化サロンのような役目を果たしてきました。

 

一度は大火に飲み込まれ、店舗は焼失してしまいましたが、江戸時代に再建された建物は今もそのまま利用されています。

 

竹苞書楼は「雪国」を執筆したノーベル文学賞作家・川端康成をはじめとした文人や学者に支えられた正統派の古本屋でもあります。

 

その証拠として、竹苞書楼には漢籍などの古書を探しに、足しげくこの書店に通った富岡鉄斎が手掛けた看板が残っています。

この古本屋で扱われているものは特に古書であり、能・狂言をはじめとした日本の古典芸能を題材とした本が多いことが特徴となっています。

 

琳派や南画の版本も、とても充実しているので、美術書を手に入れたいという方にもおすすめの書店です。

 

上手な本の選び方を身に付けたいという方は、一度竹苞書楼に訪れてみると良いでしょう。

 

「文人・学者が選ぶ本はお堅い」と思ってしまいがちですが、文章に熟達し、本に精通した彼らは、やはり本に関する目の付け所が異なります。

 

著名な文人の訪れたお店で、ゆっくりと本選びに自分の身を投じてみてくださいね。

<赤尾照文堂>

 

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河原町商店街には昭和初期に創業された「赤尾照文堂」があります。

 

このお店には、国文学や日本の美について知ることのできる古書が豊富に並べられており、圧倒的な文学全集が揃っています。

 

特に伊藤若冲や神坂雪佳らの美術書、琳派の美術書は甚だ価値が高く、今でもこの書店の人気商品となっています。

 

さらに、「赤尾照文堂」は2007年にリニューアルされたため、古美術についての古書や古い木版画も入手することができます。

京都・西陣に伝わった染折見本、そして着物の図案などの色彩木版画はどれも目を見張るほどの艶やかさを放っており、思わず手にとって眺めてしまいそうになりますね。

 

店内には本や木版画がかけられており、静かな気持ちで書籍を手に取ることができます。

 

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<町屋古本はんのき>

「本だけでなく、町屋も楽しんでみたい」という方には、築100年を超える町屋を利用した「町屋はんのき」に立ち寄ってみてください。

 

この古本屋は「古書ダンデオンライン」「古書思いの外」「古書ヨダレ」を経営している3人の店主による″シェア古本屋″とでも呼べるようなお店です。

 

文学や衣食住、健康など、それぞれの店主が好むジャンルは様々であるため、本の趣向も偏らず、あらゆる種類の本を楽しむことができます。

 

多くの古書店では立ち読みすることが多いものですが、「町屋古本はんのき」では腰を下ろしてじっくりと本を読むことができるので、落ち着いて自分の気に入った本を厳選できますよ。

 

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地下鉄今出川駅から歩いて徒歩15分ほどの場所にあるので、このエリアに用事があれば、散策がてら立ち寄ってみてくださいね。

<古書と茶房 ことばのはおと>

京都の町屋を巡りたい、落ち着くカフェで読書をしながら休憩したいという方は「古書と茶房 ことばのはおと」を覗いてみましょう。

 

このブックカフェは築150年の京町屋を利用したカフェで、静かな店内で本を読みながら心を休ませることができます。

 

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店内に揃えられている本は、京都観光の本や鉄道、デザインなど、気軽に楽しむことのできる本が多く、旅行中の計画を立てる際にはとっておきの空間を提供していただけます。

 

このブックカフェでいただけるメニューは、京野菜を使った献立や京都名物の豆腐をメインにした、体に優しいものです。

 

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旅行中は毎日外食なので、健康的なごはんが身にしみますね。

 

一人旅で是非寄ってみたいお店です。

 

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<アスタルテ書房>

退廃的な文学作品を中心に、読書を楽しみたいのであれば、京都市三条通りのすぐ近くにある「アスタルテ書房」に足を運んでみましょう。

 

この書房は、澁澤龍彦、バタイユやジュネを代表とした幻想文学の作家の作品を取り扱っているお店です。

 

「アスタルテ書房」にはフランス文学の翻訳者である生田耕作や金子國義などの作家も好んで足を運んだ、筋の通った古書店として知られています。

 

ただ、2015年に店主の方が他界されたとのことで、1~2年のうちに閉店するとの情報が出ています。

しかし、2017年度の「ダ・ヴィンチ」6月号にはアスタルテ書房が紹介されているようで、今なお書店は残っているので、訪れることができるうちに足を運んでみましょう。

<光誠社>

光誠社は神宮丸太町近くに位置しており、京都の名物書店として知られていた「恵文社一乗店」の元店長、堀部篤史氏が開いた古書店です。

 

この本屋の取り組みは斬新なもので、出版社から直接本を入荷し、最小限度の規模において取引先とのやりとりをし、店主が選書や店番を行うという方法を取っています。

 

また、商品構成もお客さんからの影響を大きく受けているため、多くの方がこの本屋に立ち寄られるそうです。

 

さらに、光誠社では古書を取り扱うだけでなく、作家を呼んでブックトークを行うなどのイベントも提供しているので、日程を確認して参加したいものですね。

 

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<大書堂>

京都・寺町で、外国人からの注目を集めている古書店があります。

 

「大書堂」は、和本、巻物、近代現代版画や浮世絵を取り扱っており、日本の文化をじっくりと堪能することのできる古書店です。

 

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最近、外国の方が多く日本を訪れますが、逆に日本人は日本の文化や心を忘れゆく一方です。

 

「大書堂」のお客さんは7割以上が外国人で占められていますが、日本人も自分の国のアイデンティティを探し求めるために、このような書店に通うことが必要とされているのかもしれませんね。

 

この古書店は古美術・古書籍を専門としてはいますが、店主の方は非常に気さくで親しみやすい方なので、気を張ることなく、遊びに行くような感覚で日本の文化に触れてみましょう。

<キクオ書店>

キクオ書店は京都の河原町に位置する古書店です。

 

この古書店は人文の分野に関する古書が多く取り扱われており、食・日本文化・民俗学・国内外の歴史、地方史、宗教、古典文学、文化史など幅広い範囲から本を選び出すことができます。

 

また、西洋近代絵画やポストカードを入手することも可能です。

 

それのみならず、壁面装飾用として、動植物の色彩銅版や石版画、京呉服の木版デザインなども堪能できるので、美術に興味のある方にもとっておきの古本屋となるでしょう。

 

昔懐かしい典型的な古書店であるという点がキクオ書店の魅力でもあり、お店の扉を開くとふんわりと香る古い紙の匂いも格別です。

お店の奥には小さなサロンスペースも用意されており、ゆっくりと好きな本を選ぶことができます。

 

少し気持ちを落ち着けたい時にも訪れたい古本屋さんですね。

 

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【まとめ】

本は思いもかけない問題を私たちに付きつけるものです。

 

真っ向から人間の倫理について問い、時には惨烈な違和感や嫌悪感を抱かせるかのような作品に巡り合うこともあるでしょう。

 

しかし、その本との接触によって、人は自分を覆った膜のようなものを打ち破り、生身の人間というものに触れることができるはずです。

 

京都に限らず、様々な場所に古本屋がありますが、旅先の古書店にふらりと立ち寄る習慣は、旅を一層重みのあるものに変えてくれることでしょう。

 

京都を訪れた時には、今回ご紹介した古書店で自分の膜を突き破るような本に巡り合ってみてくださいね。

 

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