志望校選びは、自分が身を置く環境を選ぶことを意味します。
人生を大きく飛躍させるには、どんな環境で、どんな人たちと関わるか、という点を考慮する必要があります。
また、高い目標を設定しつつ、安心できる志望校選びを行うことで、自分の精神力も保てます。
そこで、今回は受験を成功させる志望校の選び方・決め方ポイントをご紹介します。
目次
大学受験の志望校の選び方と決め方!決まらない人は必見!
大学受験のはじめの段階では、志望校を設定する必要があります。
志望校を決めてはじめて、大学受験に向けた勉強計画を立てられ、どの大学を志望校に選ぶかで、受験のモチベーションも全く変わります。
受験勉強に対するやる気を高く保ち続けるためにも、志望校はどのように選べばよいのでしょうか。
そこで、今回は志望校の選び方・決め方のポイント、そして志望校を決めるための方法をいくつか確認しておきましょう。
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<志望校の選び方・決め方ポイント6つ!>
いざ、志望校を選ぼうとしても何を基準に選べばよいか迷ってしまいますよね。
自分の好きな大学を志望校に選ぶとはいえ、そもそも自分の選び方が間違ってはいないか不安になってしまいます。
そこで、ここでは自分の納得の行くような志望校を選ぶためにも、6つのポイントを確認してみましょう。
① 第一志望校の偏差値と自分の実力を比べない
志望校を選ぶ際には、第一志望校、つまり最も自分が入学したい大学を選びますよね。
でも、多くの場合、自分よりも偏差値の低い大学を第一志望にすることはないのではないでしょうか。
自分の実力よりも上の大学を目指すのはごく普通のことですが、つい今の自分の実力と第一志望校のレベルを比べてしまいますよね。
でも、志望校を決める時点では第一志望校の偏差値と自分の実力を比べる必要はありません。
むしろ、自分の実力よりも偏差値の高い方が勉強のモチベーションも上がります。
第一志望校に手が届かないということは、自分の実力は第一志望校のレベルまで、あるいはそれ以上引き上げられるのだというメッセージでもあります。
最後まで、楽しみながらもあきらめない気概を持ってやり遂げてみることは、一生涯かけがえのない経験となります。
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② 志望校は高2夏までに決めよう
「志望校はいつまでに決めたらいいの?」と素朴な疑問を持っているかもしれません。
志望校に合格するためには、1年半からそれ以上の準備期間が必要だということを頭に入れておきましょう。
これを踏まえると、志望校は高2の夏になるまでには決めておきたいところです。
そう考えると、大学についてリサーチする時期も自ずと決まってきますよね。
大学のパンフレットを取り寄せたり、オープンキャンパスに足を運んでみたりする時期は、高1から高2の前半に充てることをおすすめします。
この時期であれば、比較的時間にも余裕があるため、落ち着いて何校か見学ができます。
その一方で、高2の秋以降は本格的に受験勉強が始まるため、ゆっくり大学を見学する余裕がなくなってしまいます。
本当に自分に見合った大学を見つけるためにも、高1から高2の前半に学校見学の予定を立ててみましょう。
とくに、高1の夏休み期間中は時間にも余裕があるので、オープンキャンパスには積極的に参加しましょう。
➂憧れる志望校を選ぼう
志望校選びにおいて、一番大切だといっても過言でないのが「憧れる志望校を選ぶ」ということです。
これは第一志望校に関してのみならず、第一志望校以外にも言えることです。
というのも、納得して合格をもらえた大学に入学するためにも、「どの大学に入学しても良い」と思えるような志望校を選ぶ必要があるからです。
もちろん第一志望校に行くために受験勉強しますが、もしも別の大学に行くことになったときも、自分の大学を好きになることで、充実した学生生活を送れます。
また、憧れの気持ちを抱けるような志望校を選ぶことで、勉強のモチベーションも持続できます。
自分の偏差値よりも下であれ、自分のレベルと同じであれ、それ以上のレベルの大学であれ、「ここで4年間過ごしても後悔ない」と思えるような学校を志望校にセレクトしましょう。
④通学可能な範囲内かどうか
志望校を選ぶ際には、通学時間についても考慮する必要があります。
通学時間がかかりすぎてしまうと、余計な時間を費やさなければなりません。
せっかくの学生生活、時間はサークル活動や自分の好きなように活動する時間として有効に使いたいものですよね。
学校の授業だけでなく、その他の時間に何をするかで、自分の人生も大きく変わります。
通学時間の限度の目安は、1時間30分以内です。
これ以上通学時間のかかる大学であっても、どうしても通いたい場合は、一人暮らしや学生寮に住むという対策も考えられます。
とくに、東京から北海道や京都の大学へ、大阪・京都あるいは北海道から東京の大学へ、というように、志望大学がかなり離れている場合は、実家から離れることになります。
このような場合も含め、通学可能な圏内であるか否か、よく見極めて志望校を選ぶようにしましょう。
⑤レベルの高い大学ばかり選ばない
志望校選びは人それぞれ自由です。
しかし、志望校選びでは注意すべき点もしっかりとおさえなければなりません。
その注意点とは、レベルの高い大学ばかり狙わないということです。
志望校選びには、ある程度の安心材料が必要です。
第一志望をはじめとしたレベルの高い大学に合格をもらえなかったケースを考慮して、自分と同じレベル、そして滑り止めレベルの大学を選んでおくようにしましょう。
つまり、自分よりもレベルの高い大学・自分と同じくらいの大学・自分よりも下のレベルの大学といった3つのランクを設けることで、精神的にも安心して受験本番に臨めます。
また、自分のレベルよりも少々低い大学から先に合格をもらっておくことで、「1つ合格をもらっているのだから大丈夫」と自信を持てるようになりますよ。
⑥決めるのは親や友達、先生ではなく自分
志望大学を決める際には、親や先生からのアドバイスをもらうことがあるかもしれません。
親の場合はこの大学に入学して欲しい、という想いもあるでしょう。
しかし、受験してその大学に通うのは他の誰でもなく自分です。
誰かのために大学に通うのではなく、自分のために通うからこそ、大事な決定権は自分にあるということを思い出しましょう。
自分で大学を選んだうえで大学に進学できれば、入学先が第一志望校であってもそうでなくても、納得のいく大学生活を送れます。
また、大学受験をきっかけに自分の人生は自分で動かしている、という感覚もつかめます。
これは、今後の自分の人生にとって、非常に大切な経験です。
自分に必要な環境はどんな環境なのか、選びとる力を大学受験のうちに身に付けることで、精神的にも自立した人生を歩めるのですね。
また、オープンキャンパスなどは友達と一緒に回ることがあると思います。
それでも、友達が受験するから自分も受験するのではなく、この大学が本当に自分にとって必要なのか、判断することを忘れないようにしましょう。
<志望校を決める! ベストな方法4つとは?>
志望校を決めるには、ある程度の情報が必要です。
たいてい大学のホームページを見てみたり、パンフレットを取り寄せたりして情報を集めることが多いですよね。
でも、ホームページやパンフレットだけでは分からないもの、それが「学校の雰囲気」と「学生・先生の雰囲気」です。
文字だけでは分からない情報は、自分で学校に出向いてはじめて得られます。
それでは、学校やそこに集う学生・先生の雰囲気を知るためにもどんな方法が考えられるのでしょうか。
早速確認してまいりましょう。
① 学園祭に行く
学園祭は、その大学に通う学生の自然体の姿を見るにはうってつけの機会です。
もちろん、オープンキャンパスや学校見学でも学生の様子は見られますが、このようなイベントは受験生向けのイベントなので、学生側も受験生に見られていることを意識してしまいます。
学園祭は、受験生だけでなく一般にも開かれたイベントであり、かつ多くの学生はサークル単位で活動するので、アットホームで自然体な、本来の雰囲気に触れることができます。
学園祭はたいてい秋頃(10月∼11月)に行われることが多いので、高1・高2のうちに気になる大学の学園祭を楽しんでみましょう。
② オープンキャンパスに行く
学校のカリキュラムや教育、校風について詳しく知りたいならば、オープンキャンパスに足を運んでみましょう。
オープンキャンパスは、学園祭と違って多くの学生を見ることはできませんが、受験生向けに先生たちがその大学の特色や学部構成、4年間のカリキュラムについて詳しく説明してくれます。
パンフレットやホームページだけでは分からない情報も得られ、質問にも答えてもらえるので、もっと大学のことを知りたい、自分の将来に役立つような勉強ができるのか知りたい場合には、オープンキャンパスの機会を利用してみましょう。
また、オープンキャンパスでは、大学の授業を高校生向けに分かりやすく講義する模擬授業が行われます。
模擬授業を受けることで、どんな先生がいるのか、その大学でどんな授業を受けられるのか、なんとなくつかめます。
オープンキャンパスで行われる模擬授業は、雰囲気も内容も実際に大学で行われている授業とほぼ変わりません。
そのため、ふだんの学校の雰囲気を見るには模擬授業は恰好の機会です。
先生や授業について知りたい場合には、オープンキャンパスに参加してみましょう。
③ 学校見学ツアー
学校見学ツアーは、その大学の学生が時期を問わず随時大学受験生のために開催しているものです。
学校見学ツアーは、30分程度学校を見て回る程度ではありますが、ふだんの大学の様子を見たり、校舎・教室の雰囲気、環境を確認したりするには大いに役立ちます。
学校を見学することで、自分がそこで勉強・研究する姿を思い浮かべられるかどうかという点も、自分に合うか見極める大切なポイントとなるので、学校見学ツアーにも足を運んでみてくださいね。
④ 高校・予備校のOB・OGの話を聞く
高校・予備校のOB・OGに会って、受験の体験談や大学での学校生活を聞くことも大切なポイントとなります。
また、OB・OGがどのような人なのか、学生生活を楽しんでいるか、自分の大学に誇りを持っているか、それとなく伝わります。
そのため、「本当に自分はこの大学に行きたいのか」と悩んだときには、直接その大学の学生であるOB・OGに話を伺うのが一番です。
各学校や予備校で定期的にOB・OGの受験体験談や学校生活の報告、相談会イベントが開かれているので、情報を逃さずにチェックしてみましょう。
おすすめ:OBOG訪問の依頼メールの例文!時間帯や返信も工夫が必要!
【まとめ】
第一志望校・志望校を決めるまでには、それなりの時間が必要です。
半年から1年ほどかけてじっくりと選ぶことで、入学後も後悔のない学生生活を送れます。
この時期に学園祭・オープンキャンパス・OBOG相談会などを利用して、自分の憧れるような学校を選ぶようにしましょう。
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