オフシーズンの9月こそ、京都の魅力がにじみ出るスポットをめぐるチャンス。
何度も京都を旅行した。
誰もが知る京都とは違う京都を見たい。
こんな方も多いでしょう。
定番スポット以外に、9月ならではイベント・季節感の感じられる観光スポットを知りたいですよね。
この記事では、9月の京都旅行のおすすめ観光スポットをご紹介します。
目次
9月の京都旅行!おすすめの観光スポットはどこ?
9月の京都は、1年の中でも最も観光客の少ないシーズンです。
そのため、この時期は観光客のほとんどが知らない″京都の素″を楽しめるのですね。
夏も終わり、紅葉の季節へと移り変わるつなぎ目の季節は、知る人ぞ知るイベントが盛りだくさん。
9月らしい京都に出会うには、どんなスポットをめぐればよいのでしょう。
早速、この記事でご紹介しますね。
おすすめ:9月の京都の気温は?旅行におすすめの服装や持ち物も紹介!
<安井金比羅宮 櫛まつり>
女性にとって髪・ヘアスタイルはとても大切ですよね。
この髪にちなんだめずらしいお祭りが、毎年9月の第4月曜日、安井金比羅宮で開催されています。
その名も「櫛まつり」。
京都の秋。櫛まつり(安井金毘羅神社スタート)。ゆるんだ帯を直してもらう町衆・豪商の娘たち。Kyoto pic.twitter.com/vD2pjGdLt6
— Hiro Sugi (@HiroHeian8316) 2017年9月25日
名前の通り、古くなって傷んだり、歯が折れてしまったりした櫛に感謝し、供養するお祭りです。
櫛まつりの特徴は何といっても、その華やかさ・優美さにあります。
というのも、櫛まつりでは古代から奈良・平安・室町・桃山・江戸・明治・大正・現代の舞妓さんまでの髪型・服装をした女性が列になり、祇園界隈や東大寺、花見小路などを練り歩く時代行列がひときわ目立つから。
今日は“櫛まつり”かぁ〜✧どうりで美容師さんらしき方々が多かったワケだ。。。前回は舞妓さん見れなかったけど、今回は見られて嬉しかった☻ pic.twitter.com/R5tC2i9Zqq
— Rarara❁ (@Sakuranyao) 2016年9月26日
女性だけの行列を見ていると、その時代ごとの女性の美意識を感じられます。
髪型の変遷、歴史を垣間見ることもできるので、見ているだけでも好奇心を掻き立てられますね。
安井金比羅宮の櫛まつりは、13時から櫛塚の前で行われ、拝殿にて「黒髪」と呼ばれる地唄舞が奉納されます。
からりと晴れた初秋の日、安井金比羅宮で「櫛まつり」が執り行われました。使い古した櫛やかんざしに感謝を捧げて供養するお祭りで、集められた櫛などを櫛塚へ納める神事の他に拝殿では舞踊「黒髪」が奉納されます。▼詳細はこちらhttps://t.co/DcDmTQjrGW pic.twitter.com/2no9tb1tIz
— きょうとあす (婦人画報の京都サイト) (@tripkyoto) 2017年9月26日
この舞は、長い黒髪を櫛削りながら、恋しき人に捨てられた女性の淋しさを舞ったもの。
そして、この後に先ほどの女性だけの時代行列が行われるのですね。
時代行列で見られる女性の髪形は、すべて地毛で結い上げられています。
日本女性の髪の美しさに、改めて感嘆してしまいますね。
ちなみに、安井金比羅宮は悪縁を断ち、良縁を呼びこむ神社としても大変有名なパワースポットです。
とくに女子旅にはぴったりの観光スポットなので、櫛まつりを機にここを訪れてみるのもわくわくしますね。
安井金比羅宮については、「縁結びに効果がある京都の神社は?おすすめの神社を紹介!」「安井金比羅宮のおすすめのお守り8種類!値段や効果も紹介!」の記事で詳しくご紹介しているので、気になる方はぜひご覧ください。
<梨木神社の萩>
【明治150年】
1868年6月13日(慶応4年閏4月23日)、徳川家処分の全権を与えられた関東監察使・三条実美が西郷隆盛、江藤新平らを従え、江戸に到着しました。
画像は三条実美を祭神として祀る梨木神社(京都市上京区)。 pic.twitter.com/VILUHTwUMK— 新しい歴史教科書をつくる会【公式】 (@Tsukurukai) 2018年6月13日
9月の京都旅行では、季節感や自然の感じられる観光スポットもおすすめです。
9月の下旬か10月上旬には、梨木神社で萩の花が咲き誇ります。
梨木神社の参道には、およそ500株もの萩の花が咲いており、この神社は別名「萩の宮」とも呼ばれるほどです。
萩の名所・梨木神社では、9月18日(祝・月)・23日(祝・土)・24日(日)に「萩まつり」が開催。参道から社殿前にかけて約500株の萩の花が咲き、弓術披露や狂言などの奉納行事が行われます。https://t.co/93Uhvj7vau#京都 pic.twitter.com/TKuG9vSwAL
— 京阪電車【公式】 (@okeihan_net) 2017年9月6日
京都府では有名な萩の花の名所として知られているのですね。
萩の花は万葉の時代に一番愛された花。
観賞のみならず、食料や薬草、屋根材として、庶民の暮らしと深いかかわりを持っていました。
そのため、万葉集には萩について詠まれたものが多いのです。
薄紫色でかわいらしい小ぶりな花が、風に揺られてはらはらと散る様子に、つい見入って時を忘れそうになりますね。
例年9月の第3・第4日曜日には、境内で萩まつりも催されています。
梨木神社のはぎまつりに来てます。
ムラサキの白いのと萩の花が満開です。#京都 pic.twitter.com/CT1V4an58I
— なかっちょ@京都 洛北 (@nakkacho901) 2015年9月23日
萩まつりでは神饌と一緒に、萩の花と鈴虫が竹かごに入れられ、ご神前に奉納されます。
さらに、境内の萩には短冊が下げられ、拝殿では狂言・弓術披露・舞・琴・献華式・尺八などが奉納されます。
ちなみに、梨木神社の見どころは萩の花以外にもいくつかあります。
京都府の三名水として知られる染井の水、そしてハート形の葉を持つ御神木は恋愛成就にご利益があるのですね。
これらの見どころスポットも、萩まつりのついでに巡ってみてくださいね。
<大覚寺 観月の夕べ>
9月といえば仲秋の名月です。
お月見は平安貴族のれっきとした風流な遊び。
この季節には、京都の各お寺で観月祭が行われ、茶会や演奏会などが楽しめます。
観月祭@住吉大社
今年は9月15日開催です!
反橋の中央で和歌の朗詠と俳句の拝読が行なわれ、子供たちによる踊りや舞楽が奉納されます。反橋と名月が作り出す幻想的な雰囲気をご堪能ください!https://t.co/TgUlvw5mKI pic.twitter.com/MXNzrv6Ype— 大阪観光局 (@Osaka_Tabilog) 2016年9月9日
数ある観月祭のうちで、大覚寺のお祭りはとくに風雅な雰囲気に浸れます。
というのも、大覚寺の観月祭「観月の夕べ」では、境内の池を竜頭舟と鷁首舟の2つの舟がこぎ出され、一周する風雅なイベントがあるからです。
中秋の名月 京都の主な「観月会」
4日
北野天満宮「名月祭」
上賀茂神社「賀茂観月祭」
平野神社「名月祭」
智積院「観月会」
八坂神社「祇園社観月祭」
退蔵院「観月茶会」
石山寺「秋月祭」(4,5日)
大覚寺「観月の夕べ」(4~6日)
7日
神泉苑「観月会」
松尾大社「観月祭」 pic.twitter.com/41JHjQKUsG— suizou (@suizou) 2017年10月3日
実際にこの小舟に乗って、月を眺めながら約20分間池を周遊できます。
舟は、17時・18時・19時・20時台の4回にわたって枠が設定されているので、乗りたい時間帯の少し前に到着しておくとよいでしょう。
チケットは当日の15時ごろから販売されます。
19時台はとくに人気なので、早めに手に入れておきましょう。
その他の枠はそれほど早く埋まりませんが、やはり早めにチケットを購入しておくと安心ですよね。
ちなみに、この池は、中国の洞庭湖をモデルとした池で、周囲に置かれた石や木々が、その造形の美しさをより一層際立たせています。
【大覚寺】
時代劇、京都サスペンスなどのロケ地としても有名です。
中秋の名月にはこの大沢の池に船を浮かべて観月会が催されます。https://t.co/X7FvrRL0tr— 都の寺の鐘bot (@teranokanebot) 2018年6月10日
平安時代からほぼ景観を変えておらず、鏡のように辺りの景色を映す美しい池です。
また大覚寺の観月祭では、特別舞台にて満月法会や音楽コンサートなども開かれます。
素晴らしい庭・名月を愛で、我を忘れて時を過ごしたい人にぴったりのイベントです。
大覚寺の拝観料は大人一人500円、舟席料は1000円。
夜の観光では、ぜひ小舟に乗って平安貴族の気分で月を眺めてみませんか。
<京都茶寮>
【プレモルのうまさを一人でも多くの方へ】 京都の京都駅ビル内(京都茶寮)で本日13時より #プレモルフェスト 開催♪プレモル5種を感謝価格で楽しむチャンス!→https://t.co/vVQSkPpuYy pic.twitter.com/tODerJk8gr
— ザ・プレミアム・モルツ (@PremiumMalts_jp) 2015年5月15日
9月の京都旅行では、季節の和菓子をいただきたいところです。
京都には由緒正しい和菓子屋さんがたくさん。
旅の途中、ほっと一息美味しい季節の生菓子を食べてみたくなります。
京都の和菓子文化を満喫しながらも、気軽に立ち寄れるのが、JR京都駅の駅ビル2階にある京都茶寮です。
京都駅内にあるので、移動のついでに寄れるのがうれしいですね。
「京都茶寮」は和モダンな内装が特徴的で、「古都千年の伝統と文化に出会う」ことをコンセプトにしたお菓子づくりと行っています。
ここの名物といえば、「今月の京菓子」。
そして気がつけば、フォロワー様が1200人を突破…😳‼︎
1000人でもびっくりだったのに、さらに200人以上フォローしてくださってる方が増えてる…😭💞ありがとうございます 。゚(゚´ω`゚)゚。
これからも自由気ままにツイートしていきますので
良かったら読んでください(*´◡`*)💞🌸📷京都茶寮🍵 pic.twitter.com/seiCczNxdT
— ℳitona *⑅୨୧ (@maximacchan) 2018年3月12日
その時々の季節に見られる草花をかたどった生菓子が、目も心も、お腹も満たしてくれます。
見た目がとても美しく、眺めているだけで幸せな気持ちになってしまいます。
実は「今月の京菓子」は、京菓子の名店が京都茶寮を介してお客さんに提供しています。
京都茶寮なう💁
このあとは待ちに待った
ギアやー♡
めっちゃ楽しみ♡
KATSUさんやしよけい楽しみ🙋 pic.twitter.com/eU4haVvvmR— ai☆ (@adanceluv) 2014年3月30日
京都茶寮に京菓子を提供しているのは、老松・千本玉壽軒・俵屋吉豊・二條若狭屋・塩芳軒の5軒の老舗です。
これら5軒に伝わる職人の技が凝らされた芸術品を食べるなんて、めったにない体験です。
季節感を味わう瞬間は、日本人としての感性を取り戻せる貴重な時間となるでしょう。
フォトジェニックな京菓子は、SNS映えするお菓子でもあるので、食べる前にはシャッターを切ってしまいましょう。
「今月の京菓子」以外にも、抹茶やお茶、抹茶アイスクリームなど、抹茶・お茶文化を楽しめるメニューもそろっています。
最近の京都駅は改装につぐ改装で目まぐるしく変わっている事はご存知ですか?
数年前の改装の時に突如として出来たのが、京都茶寮です。少し前に入ってみた所、ゆったりして落ち着きがある雰囲気ですよ。お茶&お菓子も絶品です。 #京都茶寮 pic.twitter.com/HxUMnxjge2— ライマー烏丸 (@rimer80161) 2018年6月5日
さらに、京都茶寮には店内にギャラリーが併設されており、京都の伝統や文化に触れられる企画展が開かれています。
その時々、期間限定で西陣織や日本画など日本の芸術に触れられる空間。
小さな美術館として楽しめますね。
<松尾大社 八朔祭>
都の晩夏の風物詩として有名なのが、毎年9月の第1日曜日に行われる松尾大社の八朔祭です。
名前にもある「八朔」は、旧暦8月1日のことを意味しています。
このお祭りは、台風や害虫の被害、風雨を避けて五穀豊穣・家内安全を祈願することを目的として行われます。
八朔祭のメインを彩るのが、八朔相撲と嵯峨六斎念仏踊りです。
真剣な試合、ほほえましい試合から目が離せません。
実はこの相撲行事、起源は定かではないのですが、社伝によると鎌倉時代から受け継がれています。
小諸市八幡(野岸小学校隣)の八幡神社で伝統の八朔相撲が始まりました❗
豆力士登場😄👍
雷電為右衛門も参加したといわれています。byこず姉 pic.twitter.com/xZ0x3yo6iA— FMとうみ(公式) (@fm_tomi785) 2017年9月3日
八朔相撲称は神事相撲で、小学生の団体戦や小さな赤ちゃんが土俵に上がるなど、子どもたちが大活躍。
江戸時代には、すでにこの相撲のことがしっかりと記録されています。
それほど、松尾大社の相撲には古くからの伝統が根づいているのですね。
一方、嵯峨六斎念仏踊りは、無形文化財に指定されている貴重な踊りです。
嵯峨六斎念仏。 pic.twitter.com/uiVp6WWV8H
— ヲトーサン (@sygyq729) 2016年9月4日
平安時代には、空海上人が松尾大社の神前で奉納したと伝えられています。
こちらも、歴史の重みを背負った行事なのですね。
ちなみに、松尾大社の鳥居をくぐると、参道の両側には屋台がずらりと並んでいます。
お酒の神さま「松尾大社」。雪景色と屋台やお酒のラベルの色のコントラストがとても面白く。升酒で乾杯して、屋台でまたほろ酔いつつ。嵐山へ足をのばして、嵯峨野の景色に浸った正月二日でした。https://t.co/AAL41P24gX pic.twitter.com/yc2Lx85SpL
— 酒器 今宵堂 (@koyoido) 2015年1月2日
これなら、途中で小腹が空いても困りません。
夏の終わりは浴衣を着て、松尾大社でローカルなお祭りにのんびりと入り浸ってみてくださいね。
【まとめ】
観光のオフシーズンも、相変わらず行事の多い京都です。
9月の京都旅行の魅力は、何といっても大半の観光客が知らない観光スポット・イベントをめぐれる点にあります。
京都のリピーターなら、ぜひ9月の旅行にチャレンジしてみてくださいね。
今まで知らなかった京都の新たな一面を発見し、ますます京都にはまってしまいますよ。
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みなさんからのコメントをもとに、京都の奥深くへと彷徨い込めるような記事を執筆してまいります。