語彙力は人の思考を深め、相手とのコミュニケーションを円滑にしてくれます。
しかし文書を書き、ミーティングすると、自分の語彙の無さに気づいてもどかしくなりませんか?
語彙力を高めるだけで、あらゆることが円滑に進みます。
語彙を磨くためには、どんな方法があるのでしょう。
この記事では毎日継続すれば必ず身につく方法をご紹介します。
目次
語彙力を鍛える方法!語彙を身につけるには?
言いたいことが言えない、伝わらない。
本を読んでも筆者の言いたいことを、正確につかみとれない。
こういった経験は語彙力が不足していることが原因です。
人とのコミュニケーションを円滑にして、自分の考えていることを正確に伝えるためにも、語彙力を養うことは避けて通れません。
そこで、今回は語彙力を鍛える方法を確認してみましょう。
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<そもそも語彙力とは何?>
「語彙力」とは一体何か、考えてみたことはあるでしょうか。
実は、語彙力を捉え間違えてしまっていることがよくあります。
語彙力とは、難しい言葉を理解して使いこなす力だ、と勘違いしてしまっていませんか。
これは半分当たっていて、半分間違っています。
もちろん、難しい言葉を知ることで、語彙力は格段に上がります。
しかし、正確に言えば語彙力とは「ものごとを自分が感じたとおりに言葉で表現し、人に伝えること」です。
難しい言葉で表現するだけではなく、簡単な言葉で相手が理解できるように表現すること。
これが、本当の意味での語彙力です。
それではこのような語彙力を鍛えるには、一体どんな訓練を積む必要があるのでしょうか。
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<普段から実践できる!語彙力の鍛え方>
語彙力は普段から意識していれば、簡単に身に付けることができます。
ここでは早速、語彙力を習慣づけるための方法を5つ、ご紹介しますね。
この5つを着実に実践すれば、半年後、1年後には驚くほど語彙が豊富になり、コミュニケーションが円滑になりますよ。
① 文章を書く
語彙力をつけるために、何よりも先に取り組むべきことは、文章を書くことです。
まずは実践から。
「語彙力もないのに、文章なんて書けないよ」と思うかもしれません。
でも考えてみてください。
とにかく泳がないと泳げるようにはならないし、英語をしゃべってみないと英語で会話できるようになりません。
先に行動するから、スキルが身につく、という原理が働いています。
だから、語彙力をつけるのなら真っ先に文章を書くという作業が必要です。
書くテーマはどんなものであっても、問題ありません。
日常で感じたこと、自作の小説や詩、親しい友達への手紙でも、何でも大丈夫です。
何を書いたらよいか、分からないのであれば、まずは日記からはじめてみましょう。
小学生が書くような主観的な日記でも、OKです。
たとえばこんな文章を書いたとしましょう。
「今日はおいしい中華料理屋さんを発掘した。友達と楽しく過ごせた夕食だった」
このように、ひとこと・ふたことだけで良いので、文章を書いてみましょう。
文章を書き終えたら、ありきたりの表現を抜き出して、その言葉の意味を辞書で調べましょう。
例の文章中に含まれる「楽しい」は、よく使われる表現です。
「楽しい」を辞書で調べると、「気分よく明るい」、「のびのびと満ち足りた」という説明がなされています。
そこで、例の文を「のびのびと満ち足りた」という表現に置き換えると、「友達とのびのびと満ち足りた夕食を過ごせた」という文章になります。
単に「楽しく夕食を過ごせた」と答えるよりも、表現が陳腐ではなくなりました。
このように、ありきたりな言葉は他の表現に置き換えられるかどうか、辞書で調べ、よりしっくりくる言葉で文章を作ってみましょう。
②読書する
はじめに書く体験をしたら、次は読書をしてみましょう。
どんなジャンルでも問題ありませんが、まずは立ち読みしてみて、自分の理解できる分かりやすい言葉で書かれた本を選ぶのがコツです。
いきなり難解な文章で埋め尽くされた本を選んでしまうと、途中で挫折してしまい、読書が苦になってしまうからです。
どんな本でも問題ありませんが、はじめやすいのは最近芥川賞・直木賞に選ばれた小説です。
「最近選ばれた」という点がポイントです。
昔の小説は難しい言葉で書かれていることも多いですが、最近受賞作に選ばれた小説は、それほど読むのは苦ではありません。
日本語は時代が進むにつれて、分かりやすくなっています。
その上、小説家は言葉に関してはプロ中のプロなので、他のジャンルの本で見る文章よりも表現に幅があります。
小説を読んでいくうちに、「なるほど『うれしい』という感情は、こんな表現で置き換えられるんだ」という気づきがあり、言葉選びのセンスが身につきます。
つまり読書は語彙・表現をインプットする場所なのですね。
書く作業と読む作業を繰り返していくことで、触れた語彙が記憶に定着し、じぶんが考えたこと・見たことを思うように言葉で言い当てられるようになるのです。
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③人と話してみる
「書くこと」と「読むこと」にプラスして、「話すこと」にも力を入れてみましょう。
人と話すことを鍛えると、瞬間的に適切な言葉を探し出す力が身につきます。
何かを書く時には、どんな言葉を選ぼうか、じっくり考える時間が与えられます。
でも話す場合は、相手と言葉のキャッチボールをする必要があるので、瞬時に適切な言葉を選ぶ力がつきます。
それだけではありません。
即座に言葉を選ぶ力を身に付けると、トーク力と連動して文章を書くスピードも格段に速くなります。
書くこと・読むことで多くの言葉を覚えて、言葉のセンスを磨いたら、今度は話すことで言葉の瞬発力を身に付ける、という流れを普段から意識してみてくださいね。
④街にあふれる広告を眺める
語彙のセンスを磨くのに、プラスアルファで実践したいのが、街にあふれる広告を眺めることです。
街のあちらこちらにあふれている広告には、分かりやすい言葉で、心に引っかかるキャッチーな表現がたくさん散りばめられています。
移動中の電車の中や、散歩途中に見かける看板や標語などを眺め、「いいな」と思ったものは必ずメモに書きとめるようにしましょう。
使えそうな言葉をメモに蓄積していくことで、いざ文章を書いたり、会話をしたりする場面で使いこなせるようになります。
⑤語彙力が豊富な人をマネしてみる
自分の周りに面白い言い回しをする人って案外見つかるものです。
人とはちがう、ちょっと変わった表現で話す人は、語彙力の豊富な人です。
語彙の豊富な彼ら・彼女らの話は、他愛無い内容であっても、テンポがよく、つい聞き入ってしまいます。
一緒に話していて「この言い回しは面白いな」と思ったら、しっかりとメモに書いて、語彙を蓄積してみましょう。
語彙力の豊富な人を真似るのはそう簡単なことではなく、上級者向けではありますが、「書く」・「読む」・「話す」を一通り習慣づけた後のステップとして試してみてくださいね。
以上、①~⑤の順番に実践して、毎日の習慣にしてみましょう。
【まとめ】
語彙力は一朝一夕で身につくものではありません。
しかし今回ご紹介した5つの訓練を普段から意識的に実行することで、今の数倍~数十倍の語彙力が身につきます。
語彙を磨けば、思考の幅が広がり、人とのコミュニケーションも円滑になる。
こういったメリットを考えると、どんな仕事・活動をするにしても語彙力を鍛えておく必要がありますよ。
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