大学受験は1年間の長期戦です。
この12カ月の間に淡々と勉強に取り組むことができれば問題ありませんが、そう上手く行かないことは多いでしょう。
日々の単調な勉強に疲れた時、行き詰まった時、入試本番で上手く行かない時、そのようなときにモチベーションを維持するには何をすれば良いのでしょうか。
今回は、大学受験の上で必要なモチベーションを上げる方法や維持する方法についてご紹介します。
目次
大学受験のモチベーションを上げる方法!集中力を維持するには?
日々の大学受験勉強は単調なものです。
それとは一変、模試や入試本番では結果が出るため、大きく気持ちが揺らぎます。
毎日同じことの繰り返しで、疲れたり、やる気が起らなかったり、模試・入試の成績が振るわず落ち込んだりすることもあるでしょう。
このような状況の中でも、自分のモチベーションの保ち方次第で、最善の状態でその時を過ごすことができます。
モチベーションを保つために大切なことは3つ。
それは、
① 時々勉強から離れ、視野を広げる
② 適度な自尊心を持つ
③ 休養を取る
ということです。
この3点がとても大事なのですが、なぜ大事かといえば、これらは全て「身心の状態を整える」作用があるためです。
以前も受験の記事でお伝えしましたが、勉強を進める上で大切なのは「気持ち」と「健康」です。
この2つが確立されて初めて、長い受験勉強を乗り切って行けるのです。
今回はこの3点を踏まえて、【日々の単調な勉強の繰り返し】【勉強に行き詰まった時】【受験本番、なかなか合格をもらえない時】の3シーンに分け、モチベーションを維持する方法についてご紹介して行きます。
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<日々の単調な勉強の繰り返し>
受験勉強とは単調な勉強の繰り返しです。
このようにして地道に勉強を積み上げてゆくのですが、やるべきことをこなしてゆく単調な作業は、続けるうちに無気力になってしまいがちです。
そのような状態に陥らないよう、自分の気を勉強からそらすことが大切です。
しばし勉強のことを忘れる方法について、ご紹介しますね。
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-外出する
受験勉強はひたすら自分と向き合い続ける作業です。
したがって、卵の殻に閉じこもったような状態になり、外の新鮮な世界から遠ざかってしまいます。
単調な勉強を続けると心が動かなくなるのです。
心に良い刺激を与えるためにも、広い外の世界に出かけてみましょう。
1日勉強しない日を用意し、小旅行へと出かけてゆくのがおすすめです。
私は小旅行、というよりは旅行だったのですが、受験の年の夏に2泊3日で山に遊びに行きました。
-体を動かす
受験勉強中は何時間も机の前に座ったままで、体も鈍ってしまいがちです。
体を動かさないと、頭が働きません。
実は、ある程度体を動かすことで、脳が活性化し、集中する力が回復するのです。
1日の始まりにジョギングをしたり、午前の勉強を済ませた後に散歩をしたり、軽く汗を流すような活動をスケジュールに組み込んでみてください。
特に、早朝、外に出て太陽の光を浴びることで、体全体が目覚めるといいます。
朝のラジオ体操を行うのも良いでしょう。
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-心を潤すものに触れる
勉強している最中は無表情になります。
それと同時に心も無表情になりがちです。
勉強以外の時間には、心の表情を豊かにしてくれるものに触れましょう。
なぜ心に刺激を与えてくれるものが大切かというと、心を動かすことで脳も動くからです。
何かを見たり、聴いたりすると、それについて様々な考えを巡らせますよね。
これは、心で感じたものを頭で考えているということです。
だから、心を刺激することは脳を活発化させることにもなるのです。
本を読んだり、映画を見たり、音楽を聴いたりして心に刺激を与えてみましょう。
-人と話す
人間は人と話さない時間が多いと精神的に悪影響が及ぶようです。
勉強をしているとどうしても言葉を発さないので、気持ちが内向きになりがちです。
人と話すことで、自分の内側に留まることなく、自分以外の外部に注意を向けることができるので、精神的な安定がもたらされます。
また、自分の言葉で人に何かを伝えることで、頭も活性化され、集中力も上がるのです。
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-勉強場所を変える
ただでさえ単調な勉強なのに、勉強場所まで決まりきっていませんか。
環境は人に大きな影響を及ぼします。同じ場所ばかりに留まっていると、思考回路も凝り固まってしまいます。
適度に勉強場所を変えてみましょう。
場所を変えることで、気分も変わり、思考も柔軟になります。カフェや地元の図書館を探してみるのも楽しい気分転換です。
お気に入りの場所を探してみてくださいね。
-好きなものを食べに行く
受験勉強中の楽しみは何と言っても食事です。
私は受験勉強中、食事と睡眠を非常に楽しみにしていました。
人間が生きる上では当たり前の習慣ですが、食べること・寝ることにここまで幸福を感じたのは初めてでした。
「夕ご飯には好きなものを食べよう」と決めておくと、1日それに向かって、勉強に集中できます。
また、月に1回、友達や家族と好きなものを食べに外食するというお楽しみを作っておくのも良い作戦です。
この方法は食べることが好きな方には非常に効果的ですね。
<勉強に行き詰まった時>
勉強ばかりに気が捉われてしまうと、「あの問題が解けない」「まだレベルが達していない」など、次々と不安な気持ちが湧き出してしまいます。
不安要因ばかりを拾ってきてしまうのです。
しかし、不安な気持ちを抱えたまま机に向かっても、何も頭に入りません。
その際大切なことは、自分の気を勉強からそらせることです。
違うものに集中することで、頭と心がリセットされます。とっておきの方法を6つご紹介しますね。
-音楽を聴く
気をそらすには自分の好きな音楽を聴くのが効果的です。
好きなアーティストや楽団の音楽を聴き、想像力を膨らますことで頭の別の部分が働き、勉強で凝り固まった脳がほぐされます。
また、勇気付けられるような歌を聴くことで、希望は捨てずにまた歩いて行こうと思えるようになります。
-カラオケに行く
受験勉強中は声を発しません。
しかし、人間声を発しないと閉鎖的になり気分も鬱々としてしまいます。
勉強に煮詰った時には、大きな声を出してお気に入りの歌を歌うことで、自分の注意も煮詰った勉強から解放されます。
歌うことで、勉強のことを思い悩む余地がなくなるので、荒んだ気持ちが解かれるのです。
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-仮眠を取る
気分転換に勉強以外のことをしていてしても、すっきりしない日がありますよね。
そんな時には、思いきって寝てしまいましょう。
私は勉強に煮詰まって何も頭に入らない時には、仮眠を取っていました。
一度眠ると、良い意味で頭の中が白紙に戻され、再び勉強に集中できます。
また、20分程度の仮眠は疲労感を取り去ってくれるようです。
このようにして、活力に満ち溢れた状態でまた机に向かうことができるのです。
-甘いものを食べる
これは非常に効果があります。
頭を働かせていると糖分が不足し、思考回路が滞ります。
集中力を即座に回復させるには、糖分を取るのが一番です。
おすすめは、ブドウ糖あるいはチョコレートです。
どちらもコンビニなどで手に入れることができますね。
勉強のアイテムとして常に持っているといつでも集中できますよ。
ちなみに、甘いものは入試当日、試験会場に持参するのがおすすめ。
試験中はもの凄くエネルギーを使うので、糖分で疲れを癒し、集中力を高めましょう。
おすすめ:大学受験の前日は睡眠や食事を優先に!不安で集中できない時は?
-掃除をする
掃除は適度な気分転換になり、部屋を整理できるので、一石二鳥です。
部屋の状態はその人の心の状態を表すとよく耳にしますよね。
確かに、部屋や机の上が綺麗な時は、清々しい気分になり、粛々と物事に取り組めることが多いと思いませんか。
また、要らないものを捨てることで、自分の心に溜まった余計な不安も捨てるような感覚になり、気持ちも晴れやかに、穏やかになります。
-自然に触れる
勉強に行き詰まり疲れてしまった時、人間に癒しを与えてくれるのは自然です。
私たちは人工的なものに囲まれて過ごしており、常に時間やスケジュールに追われています。
要するに、きっちりと物事を枠に当てはめ、その枠に沿って生活しています。
勉強もそうですよね。
「今日はこの分量をこなす」という枠に沿って行動します。
しかし、人間は機械ではありません。
人間もまた自然の一部なので、自然に回帰することで、救われます。
勉強に疲れたら、空を眺めに行き、庭や公園の植物に触れてみてください。
私は今朝、道端に佇む満開の桜の樹をしばし眺めてきました。
<受験本番、なかなか合格をもらえない場合>
受験本番を迎え、試験を受ける中で、なかなか合格をもらえないこともあるでしょう。
そんな時には、自分自身への評価も下がってしまいます。
自己評価が下がると今後の試験にも希望を持てません。
したがって、適度な自尊心を保つことが大切になります。その方法についてご紹介しますね。
-先生に相談しに行く
受験本番の状況は人によって全く違います。
試験を受けてゆく中で、なかなか合格をもらえないこともあるでしょう。
そんな時には、今まで受験勉強を指導してくださった先生に話しに行ってみてください。
自分だけだと、自分のことが良く見えず、取るに足らないと卑下してしまいがちです。
しかし、地道な取り組みを見守ってくれた先生であれば、あなたの成長をきちんと知っているはずです。
一度先生の励ましの言葉をもらえば、自分のことを認めることができ、また希望を持ちなおして次の試験に最善を尽くすことができます。
ちなみに、私は第一志望しか受からなかった方を何度か見聞きしました。
でも、最後にたった一つ、第一志望に受かれば良くありませんか。
第一志望を補欠で合格した方にも身近にいました。補欠から繰り上がり合格した時には、さすがに驚いたようです。
良い意味で、いつ何が起きるか分かりませんね。そう思って過ごしてみませんか。
おすすめ:大学受験前日の過ごし方!大学入試の勉強をしないのは勿体ない?
-無理に友達と合わない
入試期間中は無理に友達と合う必要はありません。
この期間は自分だけのことに精一杯でいてください。
自分はまだ合格をもらえず、全ての入試も終えていないのに、「○○さんが××大学に受かった」、「私もう第一志望校に合格した」という話を耳にしても、人と自分を比べてしまう原因となる場合があります。
余計な不安を作らないためにも、無理に友達と会わなくてよいのです。
試験が全て終わったら、思う存分友達と遊べます。
その日を目指して、1日1日の試験に全力を注ぎこみましょう。
おすすめ:大学入試期間中、友達や同級生の合否に影響されない気持ちの持ち方は?
-今までの勉強量が形となって分かるものを眺める
「せっかく勉強を積み上げてきたのに、合格がもらえないなんて」と自分のことが信じられないかも知れません。
でも、自分の考え方次第で物の見え方は全く変わります。「これだけ勉強を積み重ねてきたのだから、それと同じだけの結果はついてくる」と思うように工夫してみましょう。
その際に役立つのは、使い込んでボロボロになった参考書やノート、問題集を引っ張り出して、眺めることです。
先生に添削してもらったものを見返しても良いでしょう。
この方法をおすすめする理由は、「努力の結晶が形となって可視化される」ためです。
上手く行かない時には目に見える形で、自分の軌跡をたどってみてください。
自分を肯定することができ、物事が上手く回り始めます。
-人生は大学受験で決まらない
最後に、大学受験で疲れた時に、思い出したいことがあります。
それは「人生は大学受験で決まらない」ということです。
確かに大学受験は″人生の岐路″かもしれません。入学した大学での経験が自分の人生に影響を与えるかもしれません。
でも、一番大切なのは自分で人生を創ろうとする気持ちです。
良い大学に入っても、有名大学という看板に甘んじてしまう人もたくさんいるのです。
どんな学校に入っても、そこから広い世界を見てみよう、そう思って力一杯受験に臨んでください。
そして、入学した大学で、たくさんの経験と出会いに感銘を受けてきてくださいね。
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【まとめ】
モチベーションの保ち方は人それぞれ異なりますが、共通することは、やはり冒頭でお伝えした3点、「時々勉強から離れ、視野を広げる」、「適度な自尊心を持つ」「休養を取る」です。
個人個人どのような方法であっても、自分の注意を勉強からそらすこと、自分には力があると認めることは、気持ちを穏やかにし、集中力を高めてくれます。
今回ご紹介したおすすめのモチベーションの保ち方がご参考となり、あなたの受験生活が素晴らしいものとなれば幸いです。
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