小学校入学前の5歳のお子様には、「言葉」の幼児教育を行うことで、小学校入学後以降大きく成長することができます。
「言葉」を吸収し、それを自ら発してゆく経験を積むことで、考える力も大きく育てることができるのです。
そしてこの時期、5歳のお子様に対して親はどのように接すれば良いのでしょうか。
今回はこれらのテーマを中心に5歳児の幼児教育方法についてご紹介します。
目次
5歳児の発達特徴を理解し学力を伸ばす幼児教育方法!
5歳になると、いよいよ小学校入学も目前に近付いてきます。
小学校に入学した後、お子様が勉強について行くことができるのか、不安に思うお父さん・お母さんも多いのではないでしょうか。
小学校入学以降に力を大きく伸ばして行くためには、「言葉」をたくさん吸収し、自分で表現する練習が必要です。
「言葉」に親しむことで表現力が養われ、自分の頭の中で物事を考える機会が増えるからです。
言語を持たないと人間は思考することができません。
しかし、言葉を増やせば感じたことを表現することができるので、その分思考力も深まります。
そして、5歳のお子様が「言葉」をしっかりと習得してゆくためには、安心して学習する原動力となる「自己肯定感」も必要となります。
お子様が自分のことを認められるようになるために、親はどのように接すれば良いのでしょうか。
今回は「言葉」と「自己肯定感」を中心にして、5歳児の幼児教育方法について確認してまいりましょう。
<5歳の子どもの力を伸ばす方法とは?>
まずは、5歳のお子様の力を最大限に伸ばす方法について見て行きましょう。
ここでもやはり、今回のキーワードである「言葉」と「自己肯定感」が中心軸となります。
これから紹介する3つの方法を意識してお子様に接してみてくださいね。
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・自己肯定感を高める
5歳は小学校入学が目前に迫っている時期です。
小学校に入ると本格的な集団生活が始まり、今まで経験したことのないものに挑戦してみたり、新しい勉強が始まったりと、お子様は非常に大きな変化を体験します。
小学校入学後、どれほど成長することができるかは、自分に自信を持っているかどうかが深く関わってきます。
自信は一朝一夕で身に付くものではないので、小学校入学前からお子様の自己肯定感を高めてあげることが必要です。
そのような5歳の時期に、親はどのように働きかけることができるのでしょうか。
お子様の自己肯定感を高めるためには次の2点を意識しましょう。
-否定的な言葉をかけない
「どうしてできないの?」、「早くしなさい」などの言葉は控えるようにしましょう。
このような言葉は遠まわしに「あなたはできない子」「あなたは遅くで駄目な子」と言っているのと同じです。
したがって、このような言葉をかけられると、お子様は「私はできない駄目な子なんだ」と認識し、何ごとにも興味・関心を失ってしまうため、自発性が見られなくなります。
叱ったり、否定的な言葉をかけたりしても効果はありません。
失敗した時には、どうすれば良いか一緒に考えることが大切です。
-褒めてあげる
「もう5歳にもなるから、特別に褒める必要はない」と思ってしまうかもしれません。
しかし、″5歳だからこそ″褒めてあげる必要があります。
褒めてあげることで、どのような効果があるのかというと「自分の思いを行動に移す力」を付けることができるようになります。
自信がないと「どうせ自分にはできない」と思い込んでしまい、自分の思っていることを実現しないまま、最初からあきらめてしまいます。
しかし、褒められることで「自分のままで十分良いんだ」と認めることができ、次の成長に向かうことができます。
「自分はきちんと認めてもらえている」という意識を持つことは、精神的な安定をもたらします。
良い学習は精神的な安定の上に成りたっているのです。
5歳になってもお子様にはたっぷりと愛情を注ぎ、些細なことも十分褒めてあげましょう。
・たくさんコミュニケーションを取る
小学校入学後に必要な「語彙力」、「思考力」は「たくさん話す」ことで身に付きます。
ご家庭ではお子様とたくさん話す時間を設けているでしょうか。
幼児期にはできるだけ多くの言葉を吸収し、それを自分のものにしてアウトプットする訓練が必要です。
大人が外国語を学ぶ時には、文章を呼んだりリスニングをしたりします。
そしてたくさんの単語を吸収し、それらの言葉を使って自分を表すことができるように、スピーキングの練習をしますよね。
それと同じで、お子様も絵本や日常の会話から言葉を覚え、さらに人との会話のやりとりを通して言葉の使い方について自分で考え、次第に言葉を自分の物として獲得して行きます。
5歳期には、親子で出かけたり遊んだりして、普段から会話のキャッチボールを交わしましょう。発話の機会を作ることが大切です。
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・本を読む
これは大人にとっても大切なことですが、5歳のお子様にとっても重要なことです。
5歳の頃は、自分である程度文字を読める子も、まだそれほど文字は読めない子もいることでしょう。
ただ、文字を読めるか読めないかはこの時期は問題ではありません。
大切なのは、たくさんの本を通して人の気持ちに触れたり、考える力・想像力を養ったり、言葉自体に触れたりすることです。
小学校からは本格的に勉強が始まるので、それまでに言葉に関心を持ち、読解の力を身に付けておくことが大切です。
本を通して考える力と語彙力を身に付けたかどうかで、小学校での勉強の理解度が異なってきます。
言葉とは関係のなさそうな算数においても、文章の理解度が影響します。
なぜなら、算数ではただの計算問題だけでなく、より複雑な文章題も課されるからです。
このように一見語彙力とは関係のないようなものに取り組む際にも、複雑な文章体系を理解しておくことで、問題を正確に把握することができるようになるのです。
5歳のお子様には「人の気持ちについて触れることのできる本」に親しませてあげましょう。
このような本に触れておくことで、読解力や考える力を養うだけでなく、小学校生活で必要な社会性を身に付けることが可能です。
<5歳児におすすめの遊び>
それでは、5歳児のお子様におすすめの遊びについて、先ほどご紹介した3つの方法を土台に確認してみましょう。
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・おすすめの絵本
「言葉」を吸収する方法としておすすめなのは、何と言っても絵本を読むことです。
絵本を読むことで、断片的に覚えていた言葉を文章の形で頭に入れることができるのです。
また、5歳児は相手の気持ちを考えたり、物語を通して何かを学び取ったりすることのできる年齢です。
これからご紹介する絵本は、そのような5歳のお子様にぴったりの絵本です。
楽しみながら、お子様の感性に働きかけてくれる、絵本の名著として知られています。
―スイミー
このお話しでは、自分一人の力は取るに足りないものであっても、みんなと協力すればとてつもなく大きな力を発揮できるということを学べます。
小さな小魚たちが一丸となって、自分たちを襲う大きな魚を追い払う姿は、子どもながらにも感動させられるものです。
一致団結することで、大きな結果がもたらされることを学べる1冊です。
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-モチモチの木
モチモチの木は、多くの方が子どもの頃に読んだお話しなのではないでしょうか。
夜一人でトイレに行くこともできない、臆病な5歳の主人公・豆太はじいさまと一緒に山の上に暮らしています。
しかしある夜、一番の頼りにしていたじいさまは具合が悪くなり、倒れてしまいます。
じいさまを助けるために、豆太は勇気をふり絞って夜中の山を駆け下り、医者を呼びに飛び出します。
その復路で、豆太はモチモチの木に美しい雪灯りが灯っているのを目にします。
そして、この灯りはじいさまから聞かされていた「勇気のある者だけが見ることのできる″山の神様の祭り″」だったのです。
勇気を出して一生懸命になることで、美しい世界を見ることができる。
お子様にも大人にも、勇気を出すことの素晴らしさを教えてくれる絵本です。
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・粘土遊び
今回の「言葉」というテーマからは少しずれてしまいますが、手を動かすこともお子様にとって大切な作業です。
5歳のお子様は、随分と手も器用になっていることでしょう。
しかし、手の器用さは、まだこれからも発達して行きます。
したがって5歳の時期には、できる限り手を動かすことが大切です。
手を動かす遊びとしては粘土が最適です。
粘土は自分の思うままに形を作ることができるので、想像力や発想力を高めることができます。
また、動物や人の形を思い出しながら形を作って行くので、立体の認識力や、ものの構造などを記憶する練習にもなりますよ。
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・お手紙交換
5歳になると少しずつ字を書けるようになります。
線が余計に入っていたり、文字が左右逆になっていたりと、完璧な文字ではありませんが、形はそれらしく書くことができるようになります。
そのため、お母さんや友達にお手紙を書くようになるお子様もいるでしょう。
お子様同士でのお手紙交換は非常に楽しいものです。
お母さん・お父さんも、お子様からお手紙をもらったら、返事を書いてあげましょう。
大人から返事をもらうことで、正しい文字や言葉の使い方、そしてお手紙の書き方を自然と吸収します。
これも語彙力や表現力の良い練習となるので、文字が書けるようになったお子様とは、たくさんのお手紙交換で遊びましょう。
・鬼ごっこやかくれんぼ
鬼ごっこやかくれんぼで遊ぶことで、ルールを守ることを身に付けることができます。
また、このように何人かの友達がいるからこそ遊ぶことのできるゲームを行うことで、集団で協力して遊ぶことを学びます。
このようなゲームを行っている最中に、友達同士の喧嘩が始まることもあるでしょう。
その時には、親が介入するのではなく、少し様子を見てみましょう。
子ども同士で問題を解決し、仲直りすることができるか見守ってあげることが大切です。
子どもたちだけの力で問題を解決しようとすることで、「相手の立場に立つこと・我慢すること・自分の誤りを認めて相手に謝ること」について学ぶことができるようになるのです。
ただ、殴り合いや危険な道具を使うような喧嘩に発展してしまった時には、親が止めに入りましょう。
子ども同士の話し合いができないような場合には、それ以上危険なことが発生しないようにするのが最善です。
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【まとめ】
今回は5歳児の幼児教育方法についてご紹介しました。
教育方法全体を通して一番重要なのは、言葉のインプットとアウトプットの訓練を積むということでした。
5歳のお子様には、子ども同士で遊びながらコミュニケーションを取ることはもちろん、大人とも会話する機会をたくさん作ってあげましょう。
大人と話す経験を積むことで、より多様な言葉の使い方を吸収し、柔軟な思考力を培うことができます。
このように、たくさんの言葉に触れさせつつ、褒めることも忘れないようにお子様を見守ることが大切なのですね。
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